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坂口灰
まき
#四季凪受け
「そこってレジャーボートで遊べる所ですよね?」
「そうそう、でもさあの場所って辺鄙な所だから誰も行かなくなったじゃん。日中でも珍しいって思うのにこんな夜に誰が遊んでんのかなぁって思ってさ」
「そうですね‥‥ありがとうございます渡会さん」
「俺が知ってる事でよければいくらでも教えてあげるよ」
「助かります。それじゃ‥‥」
「えっ‥‥こや」
「はい、なんでしょう?」
「一人で行くの?」
「え‥‥?」
半分下げた窓にしっかりと掴まった渡会さんが心配そうな顔で俺を覗き込む
俺達は街の犯罪に対応する時一人で出向くこともある
だが、今回は情報を共有しながら捜査しているから、もちろんこの後無線を入れるつもりだ
「今から応援呼びますから大丈夫ですよ」
「そうだよね?良かった」
「え?」
「だってこや、すぐ特攻しちゃうでしょ?」
「そんな事ないですよ」
「ダメだよ、危ないところに一人で行っちゃ」
「俺、警察ですよ⁈」
「そういう事じゃなくて‥‥分かってないなこやは」
「わかりました渡会さん、後でちゃんと聞きますね?」
「あっ‥‥こや!コラっ‥‥人の話はちゃんと聞かないと」
「明日また聞きに行きますから!」
俺はゆっくりと車を走らせ、渡会さんが車から離れると急いで北の湖へと向かう
途中署に無線を入れると、ちょうど北見とマナがこちらに向かっているらしく、ボート乗り場付近で合流する事になった
先に目的地周辺に着いた俺はサイレンを切り、隠れる場所のない砂地を静かに歩く
ボート乗り場の隣には古い木造の小屋がある
中を見るには入り口まで行かないと行けない
入り口は湖と対面しているからだ
渡会さんが言っていたヘリは、小屋の近くに停めてあった
目視で確認したが人はいない様だ
だったら尚のことあの小屋が怪しい
小さな茂みに身を潜め、息を殺す
その時微かに声が聞こえた
この声は‥‥小さな子?
俺はマナ達を待たなければいけないという思いを忘れ、銃を手に持ち小屋の裏に回っていた
足音を消し、右側の壁へと回る
小屋の前
そこにはボートではなくクルーザーが泊まっている
もしかしたら数人で潜んでいるのかもしれない
そう思い、無線に報告しようとした時だった
“こちら北の湖ですがもしかしたら‥‥”
「そんな小声で話さないでちゃんと伝えてやったらどうだ?」
「っ⁈」
頭上から声がして振り向くと同時に脚が熱くなる
見知らぬ男が目の前に立っていた
すぐにでも銃口を男に向けたかったのにそれは叶わなかった
物凄い熱さの左足
黒いズボンの上に手を置いた
すぐ様そこが湿っていく
俺の左足太腿‥‥
そこには銃弾で穴が開いたズボン
そして力が抜け、壁に手をつき地面に膝を着いた
「どうも初めまして。この街のお巡りさん」
「‥‥っ」
遠くからはパトカーのサイレンが鳴り響いていた
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コメント
5件
小柳!無事に復活して雲雀さんに怒られてくれ、雲雀さんが小柳の特性を理解してるのが尊、