コメント
6件
2コメ! ちふゆん可哀想…でも誰も悪くないよ!
一虎なんで言うんだよ!
あれも、夢であって欲しかったな、
もう一年近くも病院にいる。何時になったら退院されるのだろう。
この孤独があと2年も続く 。一虎も千冬も、忙しくなってきたのか、見舞いに来なくなった。
マイキーやドラケン、春千夜はちょくちょくくるが、
気になったことがある。
それは、千冬の話題が出てこないこと。
最近千冬たちはどうしてる?そう聞いても彼らは話を必ず逸らす。
触れてはいけないように。千冬たちに何かあったのではないかと心配するも、「大丈夫。」と言われ、俺はなにもいえなくなる。
しかし、突然一虎からLINEが来た 。
《 久々に会いに行く 。》
俺はその通知がとても嬉しかった 。明日がわくわくしていた 。
千冬は元気かな。一虎また怒られてるんだろうな。
千冬は相変わらずか 。あいつ、会った時に抱きしめて来そうだなw
会ったらそうそう一虎の愚痴か 〜 ??w
あー 。明日が楽しみで寝れる気しねぇ。
まぁ熟睡なんだろうけど 。笑
━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━
そんな幸せなものじゃなかった 。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ドアが開いて、すぐに見えたのは一虎だった 。
「よぉ?あれ。千冬は?」
「…… トイレ だと思うぜ 。」
彼は無理やり笑っているように見えた。もう何年も共にいればなんとなくだが分かる。
「なぁ、場地 。もし、千冬が、」
話を切り出したのは一虎だったが、その話の途中で千冬が入ってきた。
「場地さん、 、!」
「よぉ?んで、千冬が?」
「いや 、なんでもねぇ。」
思い詰めた顔をした彼を見つめるも、話すような気配はない。
「なかなか来れなくてすんません、
忙しくって、」
「そこじゃ話にきぃわ。こっち来いよ。」
何故か微妙な距離で話す千冬に、気を使って、こちらに来るように招いた。
「あざっす、」
近くで見る千冬は、少し痩せているように見えた 。
気のせいではない。だいぶ痩せている。やつれている。
「お前、痩せた??」
「え?まぁ、少しは。忙しくって。」
彼は苦笑いをして、誤魔化した。
そんなに忙しかったって、どんなにヤバい状況なんだよ。と疑問を持ちながらも、一虎に目線をやると、一虎は、気まずいような、思い詰めた顔から動いてなかった。
「一虎??」
「… どうした、」
「体調悪いのか??てか、お前もちょっと痩せてね!?」
「まぁ、、少しはな、」
「お前ら大丈夫かよ、そんなにやべぇの??」
「忙しくって、」
「大丈夫かよ、」
心配すぎる。そんな中なんで会いに来たんだ。
「そんなに忙しい中来て大丈夫なのかよ??」
「平気っすよ。」
心配だ。大丈夫なわけない。千冬を見つめると、
千冬の瞳が少し揺れていることに気がついた 。
泣きそうになっているのか。分からない。
手も、よくよく見れば、少し震えている。
「お前、寒いん?」
「へ?いえいえ。そんな。」
なにか様子がおかしい。長く付き合っていれば、当然のようにわかる。こいつら、
一虎に関してはなにか思い詰めているように見える。
千冬は何かに怖がっている。緊張しているように見えた。
「お前ら、なんか隠してんだろ。」
俺は隠し事が嫌いだった。だから陰口とかも、イラついた。そんなんだったら直接言えばいいのに。
「言ってくんね?隠し事嫌いなの知ってんだろ。お前ら。」
「え、隠し事なんて、、」
戸惑う千冬と、何も話さない一虎。
イラついた。イライラしてきた。腹の底がふつふつと。
なんで言ってくれないんだ。俺だけハブられてる感じで鬱陶しい。
「なんか言えよ。」
一虎に話を振るも、彼は首を振るだけ。
「おい隠し事なしだろ?ダチってそういうもんじゃねぇの、?
そんなにやましい理由でもあんの?
何。なんか壊したとか??」
彼らは話そうとはしなかった。いや、それよりも、
千冬の顔色がおかしくなっていった。
一虎に関しては、千冬をちらちらとみて様子を伺っていた。
話を聞いていないのか、いるのか分からない。
「おい千冬ぅ。何を隠してんだよ??
なんか話してくれたっていいだろ??」
「ぁ 、え、」
「はぁ 、もういいワ。やめよ。この話。
悪い。俺もなんか気が狂ってた。」
「ごめんなさい、」
「謝んなって、」
「おれ 、わかんなくって、その、」
なんだコイツ。なんでこんなに怯えてんだ。
こんなのいつもの日常茶飯事だろ。
何泣きそうにしてんだよ。確かに言いすぎたかもしんねぇ。でもいつものノリじゃん。
俺は咄嗟に千冬の腕を握った。あぁ、細い。なんて細いんだ。昔はこんなに細くなかったくせに。
仕事していれば筋肉くらいは着くはずなのに、
筋肉なんてなかった。千冬はなにか悟ったのか、俺の手を振りほどこうとしているも、力が弱すぎる。
抵抗している千冬の長袖が少しめくれ、傷が目に入った。
「おい、」
俺は千冬の長袖をめくった。抵抗する千冬を放って。
そこには傷だらけの腕が見えた。
「おい、一虎てめぇ、」
「違います!!!これは、一虎くんじゃない!!」
「じゃぁ誰がやったんだよ?」
「誰もやってない。俺が悪いんです、」
「はぁ??どういうことだよ。」
黙り込む千冬が鬱陶しくて、俺は舌打ちして彼の手をそっと離した。
「千冬は、精神病だ。」
そう話したのは一虎だった。精神病、?
「なんで言うんですか !!!!」
千冬は一虎に怒鳴りつけた。一虎はもう何を思っているか分からない。ただ、苦しんでいるような顔に見えた。真顔からでも、伝わってきた。
「なんでそれ早く行ってくんなかったんだよ。」
「ごめん、場地。心配かけたくなかったんだ。
俺が千冬を守って、何事もなく、ただ、
過ごして欲しかっただけで、隠し事してるつもりじゃなかった。」
「 千冬、お前、」
「 大丈夫 。千冬 。俺が説明しとくから、先車戻ってて 。
いや 。嘘、やっぱごめん。ここにいて。」
一虎は今まであったことを話してくれた。
千冬は途中で泣き出して、一虎がずっと背中をさすっていた。