まだ太陽が真上にいってないくらいの朝
祖「 ねぇ 、朱雀」
朱「 ん ー ?どうしたの晴明く」
祖「 今日がなんの日か知ってる?」
朱「 なんか有ったけ?」
う ー ー んと 、首を捻り考えている素振りを見せる 。ふふっと口元を押えて晴明くんはこう答えた
祖「 なんも無いよ」
朱「 はぁ?」
朱「 芦屋殿はまだ良いとして 、僕をからかって楽しい?」
祖「 からかってるつもりはないンだけどな ぁ … 」
朱「 いや 、明らかにからかってるし 、楽しんでるでしょ!!」
ふふ 、ふふふっ と笑う音は拗ねてる僕を呆れさせるのに十分の代物だ 。
はぁ … と 、晴明くんにも分かるようにわざと大きなため息を一つついた
祖「 ため息ついたら幸せが逃げちゃうよ」
朱「 晴明くんのせいでね」
祖「 ふふっ 、朱雀は面白いね」
朱「 ……………… ほんとに 、、僕にこんな扱いするのは晴明くんだけだよ」
祖「 君は僕の式神だよ 、当たり前でしょ」
朱「 … そうじゃなくて 、、いやそうだけど」
祖「 どっちなのさ … 笑」
気づいてるくせに気づかないふりしやがって …
僕は晴明の肩を掴みグイっと床に倒す 。晴明はこの行動がわかってたと言わんばかりにされるがままになっているがそれが更に苛つくなぁ
祖「 すざ … 」
朱「 僕が君の無茶苦茶なお願いを聞くのは 、君のことを大切に思ってるからだよ」
祖「 うん 、主だから大切に思われてて当然だよ」
朱「 そうじゃなくて … !!」
朱「 僕は君のことが!」
朱「 す … ぅんっ」
ちゅ … っ
晴明の柔らかい唇が僕が言い切る前に閉ざした 。
祖「 ん 、はっ … 」
朱「 ………… せいめ っ 、、!?」
祖「 ダメだよ朱雀 、その言葉を僕に言っちゃ」
僕の唇に晴明の人差し指が添えられた 。
悲しそうな 、複雑そうな顔をする晴明を見ると僕の心はギュッ … と苦しくなって痛かった 、、
祖「 泣かないで 、朱雀」
朱「 君が っ 、、辛そうな 、泣きそうな 、顔っ 、するから ッ 、でしょ …… っ!」
パチっとお互いの目が合うと晴明にしては珍しくほんの少しだけ 、微妙なくらいだけど 、照れくさそうにして少しだけ目線を外した 。
けど僕はそれを逃がすまいと晴明の頬に手を当て 、捕まえた 。
朱「 … なんで照れてンのさ」
祖「 照れてない 、それより涙はどうしたのさ?」
朱「 君が照れてることに驚いて引っ込ンじゃったよ」
祖「 そう 、良かったね 。それより離してくれないかい?」
朱「 やだ」
祖「 ……… 恥ず 、かしい … から 、さ …… 」
そんな風に耳を真っ赤にして 、僕の手に口を押し当てながら言われれば誰でも離したくなくなるのではないのか?それに僕の好きな人で 、普段なかなか照れない相手だ 。
コレでなんで離すと思ってるのかなぁ … 晴明くんは
祖「 すざ 、く 、、んンっ」
朱「 ふっ … ん 、」
祖「 ぅ 、ンン 、ぁう っ … は 、っ」
祖「 何 、して … っ」
朱「 口付けに決まってるでしょ」
祖「 なんでしたのか聞いてるンだけど」
朱「 したくなったから 、、じゃダメ?」
祖「 ………………………… それじゃ 、あ 、仕方がない 、ね ………… 」
朱( ほんとに素直じゃないな ぁ … )
白「 晴明様 ー ー ー ッ!!」
白「 何処に居られるのですか!!」
少し近いけどまだ遠い所から白虎ちゃんの声がした 。
僕は残念 … と晴明の頬から手を離すと晴明はすくっと早々に立ち上がり白虎ちゃんの声がした方に向かい出す 。
朱( … 結局 、告れなかったな ぁ …… )
晴明の後ろ姿を遠目で見つめているとピタリと止まって僕の方を向いて口を開いた 。
祖「 好きだったよ 、朱雀」
朱「 …………………………… は … ッ?」
祖「 答え合わせは1000年後の今日だから 、忘れないでね」
祖「 じゃあね」
朱「 えっ 、ちょ 、ちょっとッ!今はどうなのさ!てか ッ!1000年後ッて 、、君 、もう生きてないじゃん … 」
隊「 あっちゃ ー ん 、今日ッてなんの日なの?」
学「 急になんです?ッてか貴方 、毎度毎度勝手に私の家に侵入して酒を飲むのやめてくれません?」
隊「 いや ー 、何となく?」
隊「 それにさぁ 、こんなに有るンだからケチくさいこと言わないでよ 〜 」
パカりと冷蔵庫を開けると冷蔵庫の中はほぼ酒で埋まっていた 。
そこから一本取ってあっちゃんの方に酒を投げ 、僕もまた一本冷蔵庫から取って酒を開けて飲む 。
学「 は ァ 、、今日は別に特別の日は …… あっ」
学「 そう言えば 、今日はエイプリルフールですね」
隊「 えいぷりるふぅる?何それ」
学「 はい 、午前中にだけ嘘をついてもいい日ならしいですよ」
隊「 へ 〜 、そんな日が有ったンだ」
学「 ですが 、一説によるとエイプリルフールに言った嘘は一生叶わないらしいですよ」
隊「 ……………… そうなんだ」
学「 どこ行くンです?」
隊「 ベランダ」
外に続く扉を開けベランダにでる 。
そしてさっきあっちゃんから貰った( 盗ンだ )酒を手に持ちながらベランダの壁に肘をつけ 、遠い目で空を見つめる
隊「 振るならさ ぁ … 、ちゃんと振ってよ」
隊「 やっぱ不器用だね 、晴明 。」
田中まい先生がX(旧Twitter)で出されてたエイプリルフールのイラストが難易度めちゃ高そう笑
すごいやってみたい気もする
祖先くん受け増えてくれ … お願いだ!!!!!
コメント
3件
最高かよ…(リクエストよろしければ道満×祖晴明お願いしますッッ
祖先受け最高ですよね‼️次の話すっごく楽しみに待ってます
朱祖最高です!!