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風香の看病と言っても何を作ればいいんだ?💦

俺は普段、料理はあまりせずいつもカップラーメンとか暇があれば、傑達と一緒に外食にも行っていた。なんせ、料理をするのは初めてであり、傑のように上手く作れるわけがなかった。俺、大丈夫かなマジで。


その時、俺が熱を出して傑が俺のことを看病してくれた日のことを思い出した。あの時、傑は確か塩の入った粥を作ってくれたっけな。俺の記憶だとご飯を煮詰めていたような気がするが、そこまでは忘れてしまったがそんな感じだった。


風香「悟さん…、お粥作れる…?💦」


背後から風香のか弱い声が聞こえ、俺は振り返って風香の背中をそっとさすった。その背中は小さく、俺の胸にすっぽり入りそうなくらい小さかった。俺は風香を心配させたくないため、大丈夫だと言った その時だった。


硝子「風香、体調大丈夫か〜?」


部屋の外から硝子の声が聞こえ、俺はぎょっとした。まずいとしか言えない状況であり、俺が部屋にいることをバレたら部屋から引きずり出されて、「女子の部屋に入って何やってんだよ。風香に変なことしてねぇよな?💢」とぶちぎられ、最終的にはボコられるオチが想定できた。


風香「うん…、大丈夫だよ…。熱はまだ下がってはないけど、そこそこ回復はしてきてるよ…。💦」


風香は俺が隠れられる場所を確認しながら、硝子に返事をした。風香が隠れられる場所を見つけたのだが、俺が隠れられるのは最低限風香のベットの下だけだったみたいだ。


悟(小声)(そこに隠れるとか、俺完全にヤバい奴扱いされるだけだろ風香!もう少し俺が隠れられる良い場所を探せよ!!💦)

風香(小声)(ごめん悟さん。悟さん、背が高いし、クローゼットは収納スペースとして使ってるから、そこしか隠れられそうな場所が思いつかなかったの…。💦)

悟(小声)(もうちょっと他にあるだろ!?💦それでもしバレたらどうするんだよ!!💦)


俺と風香が小声で隠れられる場所を話していると、外に居る硝子は返事を返した。


硝子「そうか、少しずつだけど元気になって良かったよ風香。あ、それと風香…、」


硝子がそう言い、まるで俺が中に居ると分かったかのようなことを言った。


硝子「風香、悟《あのバカ》を見てないか?」

悟・風香(小声)(え?・ゑ?)


硝子からそんな発言を言われて俺と風香は小声で同じ言葉を言った。おいおい、マジかよ…、硝子完全に俺の事探してるじゃねぇか。💦それを聞くとますます出られなくなるしやめてくれよ…。💦


風香は今の状況を何とか頭で整理しながら、硝子に話した。


風香「ううん、見てないよ…。💦それに今日はずっとベットで横になってたから、姿すら見てないよ…。💦 」

硝子「そうか、見てないならいいけどさ。もし、悟《バカ》を見かけたら私に報告しなよ。後で、私の新しい服を汚したことを弁償させて貰うからな。💢」

悟・風香(小声)(あ…。💦・ちょっと!💦)


俺はそれを聞いて、やばい状況に陥ってしまったことを理解した。実は今日の任務帰り、廊下に落ちていた服が誰のなのか分からない為、廊下の隅に蹴飛ばしてそのままにしていたのだった。持ち主が硝子だったということも知らずにだ。そこを遠くから見ていた硝子が、それを怒っていたのだという。


硝子「風香、早く体調をよくしておきなよ。余ったお粥はまだ残ってるから温めて食べて、私が持ってきた薬を飲んで大人しく寝ておきなよ。」

風香「うん、ありがとう…、硝子さん…。💦」


硝子はそう言うと、廊下の奥へ歩いて行き、部屋に戻って行ってしまった。さて、硝子に何と言えばいいのか…。💦


風香「悟さん…。💦」


風香に名前を呼ばれて、俺はまたぎょっとした。まさか硝子のことで怒ってんのか?💦しかし、俺がそう思っていたこととは全く違う言葉が返ってきた。


風香「悟さん、一体どうするの…?硝子さんの新しい服を汚したこと…。💦」

悟「え…?」

風香「いや、「え?」じゃなくてさそういうのはちゃんと謝るべきじゃないの…?💦」

悟「落とした硝子が悪いんだろ〜。(*`⩌´*)」

(‘д’⊂彡☆))Д´)パァン


俺が巫山戯てそう言うと、風香から強めのビンタをくらわされた。話してる時にビンタするとか何なんだよお前マジで。💢

風香からは子供のように当たり前のことを言われ、俺は風香の言葉で俺の何かが抜けるような感覚がした。


風香「謝らないとかほんと最低。それに、人のせいにしてるとかも最低だから。そうやってずっと人のせいにして言ってるとバチが当たるからね。」

悟「別にいいだろ。俺はそうやって生きてるからバチが当たっても俺は無下gーーー。」


俺がそう言うと、風香はこんなことを言った。


風香「私だって謝らずにそのままにしちゃった経験したことあるんだからね。それに、私は学生時代に私のせいじゃないのにそう言われたことだってあるし馬鹿にされたことだってあるんだからね。もう、私はそんな経験をしたくないし思い出したくもないのよ…。😢」


風香はそう言うと、ふと一粒の涙を流した。それを聞いて、俺は目を見開いて儘、そのまま風香の話を聞いた。

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