私のおじいちゃんのお話です
私のおじいちゃんは私が生まれた時に目が悪くなりました。
おじいちゃんには顔に特徴的なホクロがありました。
私たちはよくこんな会話をしました
こんな会話は周りから見たらただのおかしい人です笑
でも、この会話が小さい頃の私にとってはとっても楽しかったんです
数年経つうちに、おじいちゃんに癌のステージ4が見つかりました
余命はあと5ヶ月。
母はそんな時でも笑顔で私たちを励ましてくれました。
おばあちゃんだって笑っていました
おじいちゃんにはヘルパーさんが着くようになりました。
目も悪く、体調も悪いおじいちゃんは寝たきりで足も浮腫んでいました。
私たちはおじいちゃんたちから離れ、別々の家で住むようになりました。
おじいちゃんが病院へ行きました。
車椅子で、病院を回りました。
その車椅子には、色々なものがぶら下がっていて、小さい私にはあまりにも重すぎました。笑
また家に戻って、おじいちゃんはヘルパーさんたちに沢山助けられました。
おじいちゃんはそのおかげで、1ヶ月寿命を伸ばしました。
でも、お別れの日はいつか来ます
数日後、お母さんから「おじいちゃんが亡くなった」と告げられました
あんなに笑顔だったお母さんは私たちの前で沢山涙を流しました。
おばあちゃんは病院へ向かう際、とても泣いたそうです。
でもおじいちゃんは、そんなおばあちゃんをずっと待っていたのです。
自分がいつ死ぬか分からない状況で、意識が朦朧としている状況で、おばあちゃんをずっと待っていたのです。
おじいちゃんは亡くなった数日後、火葬され、この世を去りました。
火葬する人達からは「喉仏が綺麗な方ですね」と、言われたそうです。
私はお葬式には行けなかったのですが、母に今でも連れていけばよかったねと言われます。
ヘルパーさんから後々聞いた話ですが、おじいちゃんは亡くなる前に、
と言ったそうです。
最後までおじいちゃんは私のヒーローでした。
あの会話ができないのは寂しいけど、ずっとおじいちゃんは私の中で生き続けます。
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