テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
少しずつ、何かが変わり始めた。
最初はヤマだけが頑張っていた。
でも、いつからか。
「俺もやってるから、お前もして。」
そう言うようになった。
「俺も不安やねん。」
その言葉に、私は何度も頷いた。
好きだったから。
失いたくなかったから。
できることはしようと思った。
でも、どうしても全部はできなかった。
私は何もしていない。
信用を失うようなことなんて、一つもしていない。
なのに、どうして同じことを求められるんやろう。
その気持ちは、どうしても消えなかった。
ヤマは安心したかった。
私は納得したかった。
求めているものが、少しずつ違っていた。
その小さな違いは、気づけば大きな溝になっていた。
会うたびに喧嘩をするようになった。
笑っていた時間より、黙っている時間の方が長くなっていった。
東 桃子
124
#溺愛
桜咲かな
662
#溺愛
桜咲かな
499
#溺愛
桜咲かな
428
コメント
1件
うわ、これ…胸がギュッてなったわ。最初は支え合ってたのに、いつの間にかすれ違ってく感じがリアルすぎて辛い。特に「俺も不安やねん」って言われて頷くしかなかった心情とか、「何もしてないのに同じこと求められるの?」ってとこ、すごくわかる気がする。好きだからこそ余計に苦しいんだろうな。「笑ってた時間より黙ってる時間」の描写が刺さった。次が気になる…!