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ひっさしぶりのExtra!!!!
憤怒の過去編!!!第1弾!!!
憤怒と少女の出会い編!
あまり長くはなりませんのでご安心を!(これを書いてる時点ではわからないため、かんっ善なる保証はできません)
だってくっそ眠いもん!(おや、これは長くなりそうですね)
ではExtra第3話!
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これはある少女と精霊と少年のお話。
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今から400年前。まだ魔王もいない平和な時代だった。
王都に一人の女の子が生まれた。名前はリーシャ・ガドルフ。王都7番街、街主クライ・ガドルフの長女である。
リーシャはおとなしかった。産声すらも上げなかった。死んでいると思われた。だが呼吸もしていたし、心臓も動いていた。
母…サリアは不審に思うも、まだ小さい子だし何かしらはあるだろう思い考えることをやめた。
それから5年が過ぎたが、いまだリーシャは泣き声どころか声すら出さなかった。さすがにおかしいと感じ、医者や聖職者に診てもらうも異常な個所はなかった。
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(???)やあ。こうして会うのは初めてだね、リーシャ。
リーシャはいつも通り家の本を読み漁っていた時だった。不意に頭上から声が聞こえた。(???)自己紹介がまだだったね。ぽれの名前はぜんこぱす。君を見守ってた精霊だ。
自分に対して声をかけた生物はぜんこぱすと名乗った。
(ぜんこぱす)ぽれは知ってるよ。君が声を出せない理由を。
(リーシャ)!!!!
リーシャは驚いた。誰にもわからなかったこの病がわかるというのだ。
(ぜんこぱす)そら誰でも知りたいよね。自分のことは。
リーシャは声を出せないなりにお願いをした。
(リーシャ)コクッ
(ぜんこぱす)知りたいよね。だから教えてあげる。だけど一つお願いがあるんだ。声が出せるようになったらぽれと契約をしてくれない?
契約。暇を持て余し本を読み漁っていた時に見つけた言葉であった。
(ぜんこぱす)契約…は知ってるよね?君が読んでいた本にも書いてあったもの。
そう聞かれリーシャは身振り手振りで答える。
(ぜんこぱす)わかってるならいいや。じゃ教えてあげるからね、約束通りお願い!
(リーシャ)コクッコクッ
何度願っただろうか声を出したいと。その願いを叶えてくれるのならば契約ぐらいどうってことない。
(ぜんこぱす)なら教えてあげよう。君が声を出せない理由は「不音病」。
(リーシャ)?
聞いたことも見たこともない言葉に頭を抱える。
(ぜんこぱす)知らないのもしょうがない。この病は発症率が低いし、なんせ太古の病なんだから。
太古の病そう聞いてリーシャは幼い頭で理解する。
(ぜんこぱす)でもぽれは優しいから治しかたまで教えてあげる!「不音」ガントレットを頼るといい。
ガントレット。その一族の名にリーシャは心当たりがあった。
(ぜんこぱす)この世界で唯一音で治癒することができる一族。まあそれしかできないんだけどね。
自分の病が明確に治ると言われリーシャは大変喜んだ。だが一つ問題があった。そうリーシャはこの情報を伝えることができないのであった。
(ぜんこぱす)確かに君からは伝えられないけど、大丈夫だよ。そこで覗き見してるメイドさんから伝えてもらえるから。
ドアを見るとリーシャをずっと世話をしてくれているメイドのシアがいた。
(シア)!申し訳ございません。お嬢様。お嬢様に声をかけようとしたら…
大丈夫と言いたい。
(ぜんこぱす)リーシャも大丈夫って言ってるし、大丈夫だよ。それよりどこから聞いてたの?
(シア)貴方様が自己紹介をなされたときです…
(ぜんこぱす)そうか。なら話は早い。ガントレット一族はわかる?
(シア)すみませんが…心当たりは…
(ぜんこぱす)まあそうだよね。歴史上で確認されたのが300年前だもの。
(シア)300年前!?
(ぜんこぱす)そう300年前に一度確認されたね。
(シア)300年前って現存してるんですか?そのがんとれっと…?一族は?
(ぜんこぱす)うん。歴史上で確認できたのがだから。今は王都にいるはずだよ。
(シア)恐縮ですが、なんでわかるんですか?
(ぜんこぱす)最近巷を騒がす、旅の芸者が来ているだろう?あいつらがガントレット一族だ。
(シア)あの方たちが…?
(ぜんこぱす)そう。とりあえず概要は伝わったかな?そしたらいち早くクライさんたちに伝えてきてほしいんだけど…ok?
(シア)ok…?なんですかそれ?
(ぜんこぱす)えー!もう伝わらないのこれ?100年前は伝わったのに…
(シア)毎回情報源が古くないですか?
(ぜんこぱす)もうそんなに古いのか…okってのは”大丈夫ですか?”ってこと!
(シア)なるほど。大丈夫です!では言ってきます!
(ぜんこぱす)よろしく!ぽれの存在も伝えてね。
自分の介在する余地がないそれぐらいにスピーディーだった。そもそもたった数分で手に入れられる情報量じゃない。精霊の出現から、病の治し方、その一族の今の姿だったりともはや手に負えない。なので理解することをあきらめて、再び読みかけだった本を読み始めたのであった。
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シアはリーシャのことを最初、不気味に思っていた。いくら教えてもしゃべらない。なのに算術はすらすらと解いてしまう。齢2歳の子供ができるわけがない範囲まですらすらとやってしまっている。しかしその不気味さは興味へと変わる。なぜしゃべらぬのだろう、なぜ算術をこれほどまでにできるのであろう、言葉は理解できているのであろうか、などの疑問が好奇心を刺激した。どこかのタイミングでとことん調べたいと思っていた。なのでできる限りリーシャに近づこうとしていた時だった。リーシャの部屋から声が聞こえた。好奇心に任せ少し部屋をのぞいてみると、何かがいた。普通の人なら驚くか、見て見ぬふりをして逃げるなどということをするであろうが、シアはしなかった。目を輝かせその声に聞き入った。
部屋を離れ、ふと考えた。どこから話せばよいのだろうと。改めて考えると意味不明であった。安請け合いをしてしまった自分を恨みたい。しかし請け負った以上やるしかない。そう心に決めて主人の場所へと赴くシアであった。
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コンコン
(シア)失礼します旦那様。リーシャ様のことでお話があります。
(クライ)どうしたシア?リーシャのことで何があった?
(シア)リーシャ様は現在書庫で本をお読みになられています。
(クライ)なんだ普通じゃないか。
(シア)はい。そこまではいつも通りのご様子ですが、今しがたリーシャ様の前に精霊を名乗る生物が出現いたしました。
(クライ)なに?もしかしてリーシャが召喚でもしたのか?
クライは少し興奮を孕んだ声でわけを聞こうとする。
(シア)いえ。召喚されたのではなく、生まれたときからずっと見守ってたと…
(クライ)見守っていた…?まさか守護精霊か!!
守護精霊。稀に生まれた人間を一生守護する精霊がつく。その子は精霊に護られることで安全を享受できる。またその子は類まれなる才能を持つともいわれる。
(シア)多分そうでしょう。さらにその精霊は言いました。リーシャ様の病の原因と治し方を知っていると…
(クライ)治し方だと…!ありえない、医者も聖職者さえも治せなかった病が…
(シア)本当だと私は思います。なにせ守護精霊ですから、何か知っててもおかしくはありません。
(クライ)わかった。その者を呼んでくれ。実際に診てもらおう。
(シア)わかりました。
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3日たった。今日は約束の日だ。治せると期待しながらクライはそわそわしていた。なにせ娘の声を初めて聴くことができるのだ。
こんこんとドアが鳴る。
(クライ)!来たか!シアはいるか!出てくれ!
(シア)はい。わかりました。
シアがドアを開け治せるという者を招き入れる。
(シア)どうもこんにちは。この館でメイド長をしています。シアと申します。
(ガントレット・U・ガンマス)これはどうもご丁寧に。私はガントレット・U・ガンマスです。
(クライ)どうもわざわざお越しくださって。王都7番街、街主クライ・ガドルフです。
(ガンマス)どうもどうも。
(クライ)早速ですが、本題に…
(ガンマス)はいわかっております。御息女の病ですよね。このガントレット・U・ガンマスにお任せください。
(クライ)お願いします。
そう言いクライは頭を下げた。
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それからというもの処置は早かった。シアの言っていたリーシャの守護精霊も実在し、旅の芸者のガントレットという者が治療を完遂した。
しかしリーシャはこの5年間ずっと喋らなかったのだ。いきなり喋れるようになっても喋ることはできないであろう。でもリーシャは「あいあ…おう」と頑張って感謝を伝えた。初めてリーシャが声を上げた日であった。
(サリア)クライ!見てリーシャが…私たちのリーシャが…
(クライ)初めてだ。こんなに感動したのは…
ガドルフ夫妻やほかのメイドや執事などは泣いていた。だがあるメイドだけは泣いておらず、考え事に徹していた。
(シア)旦那様、奥様、少しリーシャ様についてお話が…
(クライ)どうしたんだい?こんなにもかわいいリーシャの話かい?いくらでも聞こうじゃないか。
少しは街主としての尊厳を守ろうとしているのがうかがえるが、顔面びしょ濡れ大洪水状態なためあまり意味はなさそうだった。
(シア)リーシャ様の教育を任されている身から一つだけ。リーシャ様を王都学院に入学させてください。
(クライ)確かにかわいいリーシャのためならば…と思うがリーシャの意思はどうなんだ?
(シア)わかりませんが…私としては絶対に入学したほうがいいと思うんですけど…
(クライ)なぜそこまで推すんだ?
(シア)私は王都学院卒です。そこで知ったことに当てはまるんです。リーシャ様が。
(クライ)わかった。サリアにも相談してみる。あとはリーシャの意思だが…
(サリア)行ってもいいんじゃないですか?
ふと賛成の声が聞こえた。
(サリア)私も教師人生初めて見ましたよ。2歳で算術をマスターするなんて才能ですよ。ならその才能を活かすことを手伝うのが親の役目では?
(クライ)そうだが…リーシャが行きたいと明確に言っては…
(サリア)なに言ってるんですか、あくる日も魔術書や歴史書を読み漁ってる子が学校に行かないというはずがありませんよ。それに7歳になったら学校に通わす約束をしましたよね。あの約束が少し早くなるだけです。
(クライ)だが…
(サリア)観念なさい!あの子には才能があるのです!それを伸ばすためです!納得してください。往生際が悪いですよ!
(クライ)わかりました。
妻に詰められしょんぼりしながら通学を許可する街主であった。
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あとがき
最初に言いましたとおり短くなりませんでした!こればっかりは非常に申し訳ございません。言い訳のしようがない!あの時は3000ぐらいで収まると思ったのだ!それが今や5000を超えたのだ!悪意はないのだ!そこにあるのはシアのような好奇心だけなのだ!
あと前回拾われた孤児とかって言ってたけどあれは多分来年あたりに出すのだ!そこも謝るのだ!しょうがないのだ!だって15話で新しいキャラを出したんだもの。なので文句は主に言うのだ!
ずんだもんがところどころに混ざってましたがふわふわしたまま終わります。