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屋上で力が暴れたあと――
そのまま
緑谷 は意識を失い、
相澤と
オールマイト によって
保健室へ運ばれた。
ベッドの横で、杖をついた小さな老人がため息をつく。
「まったく…無茶する子だねぇ」
雄英の治療担当――
リカバリーガール。
「この子、体も心も疲れすぎてるよ」
オールマイトは静かにデクを見つめた。
やがて、デクがゆっくり目を開ける。
「……あれ…」
「起きたかい」
リカバリーガールが椅子に腰掛けた。
「無理を続ければ体は壊れる。ヒーローになる前に倒れたら意味がないだろう?」
デクは視線を落とす。
「……すみません」
その様子を見て、オールマイトが口を開いた。
「少年」
「しばらくの間、授業は私と一対一で行おう」
デクは驚いて顔を上げた。
「え…?」
「クラスの訓練は少し休みだ」
「君自身を立て直す時間が必要だ」
相澤も腕を組んだまま言う。
「これは処分じゃない。調整だ」
「……」
デクは小さくうなずいた。
⸻
その夜。
雄英高校寮。
寮の食堂では
雄英高校1年A組の生徒たちが集まっていた。
「デク大丈夫かな…」
心配そうに言うのは
麗日お茶子。
「最近ずっと無理してたからね」
蛙吹梅雨が静かに言う。
「男らしくねぇぞ…無理しすぎだろ」
切島鋭児郎も腕を組んだ。
そんな中、椅子にもたれながら
「チッ」
と舌打ちするのは
爆豪。
「勝己くん…」
麗日が声をかける。
爆豪はそっぽを向いたまま言った。
「…あいつはああいうやつだ」
「一人で全部背負い込む」
「……」
教室の空気が少し重くなる。
⸻
消灯時間。
寮の廊下は静かだった。
デクは自分の部屋に入る。
机の上にはヒーローノート。
(みんな強い)
(僕は…)
ベッドに座り、膝を抱える。
「……」
部屋の灯りが消える。
そのまま長い夜が過ぎた。
⸻
翌朝。
朝食の時間。
しかし――
「緑谷くん来てないね?」
麗日が言った。
飯田が腕時計を見る。
「おかしいな。もう時間だぞ」
すると切島が言う。
「起こしに行くか!」
数人でデクの部屋へ向かう。
コンコン
「デクー!朝だぞ!」
切島がノックする。
返事はない。
「緑谷くん?」
麗日も声をかける。
静まり返ったまま。
飯田がドアを叩く。
「緑谷くん!開けてくれ!」
……返事なし。
空気が少しずつ緊張していく。
その時――
「どけ」
後ろから声がした。
爆豪だった。
ドアを睨む。
「デク!!」
強く叩く。
それでも――
何も返ってこない。
蛙吹が小さく言う。
「これは…先生呼んだ方がいいかも」
飯田はすぐに走った。
数分後――
廊下に足音が響く。
やってきたのは
相澤消太。
「状況は」
飯田が説明する。
相澤はドアを見た。
そして静かに言った。
「……開けるぞ」
廊下の空気が凍りついた。
#ヒロアカ夢小説
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