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コメント
2件
好きです! 続き待ってます😊
新しく書き始めます!
※omr視点、R18あるかも。
逆転、ドロドロあり。地雷の方は回れ右
「はい、じゃあ始めますね。」
スタッフさんのよく通る声がスタジオに響き、今日もレコーディングが始まる。他愛ない会話をしながら、伝えたい思いを確認しながら、用意し終わるのを待つ。
「藤澤さんからお願いします。」
今日は涼ちゃんからだ。この新曲はキーボードが大切な役割を担う。涼ちゃんには頑張ってもらわなければ。いつも通りしっかりと一音一音大切に弾いている……のかな。なんとなく音に濁りが見える。
「もう一回。なんか、いつもと違う雑念が入っている気がする。」
涼ちゃんは、少し驚いたような表情を見せたものの、もう一度弾き始める。今度は、気持ちがこもっている。完璧だ。
若井も何回かやり直したのち、ギターの神髄を引きだしたかのような顔をしている。
そんな感じでレコーディングも順調に進み、曲が完成した。僕がヘッドホンを外していると、涼ちゃんが話しかけてきた。
「元貴、今日のレコどうだった?あと、雑念って何よw」
別にいつもの涼ちゃんだったよ、雑念っていうのはそんな感じがしただけ……とそっちも向かずに答える。
その直後、肩に重みと体温を感じる。涼ちゃんの顔がすぐ横にある。
「どうしたのそんな抱きついてきて~」
嫌?と聞かれる。別に嫌じゃない。耳に息がかかり、少しくすぐったいけれど、いやな気はしない。友達であり、仲間だから。
「元貴キスしたことある?」
「高校生かよ。……ないけど。」
こんな関係が心地よい。意見がぶつかり合ったり、きつい言葉をかけたりしてしまうけれど、こうやって仲良くできているのがうれしい。
それだけで、このバンドを続けてよかったと思える。
次回♡50、コメ1