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𝚛𝚢𝚞𝚗𝚊
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胡 蝶 の 夢
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𝚛𝚢𝚞𝚗𝚊
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〘あらすじ〙
_「……あ。壬氏さま、邪魔です」
きらびやかで冷徹な宮廷の中心で、誰に媚びることもなく佇む少女、猫猫。
高すぎる身分の壁と、彼女のあまりにも容赦のない拒絶によって、私はいつも、もどかしい距離感のなかに置き去りにされる。
でも、ただの綺麗な関係で終わらせてあげるほど、私は物分かりが良くない。
Uru様の楽曲『アンビバレント』をモチーフに描く、素直になれない二人の、圧倒的なすれ違いと不器用な恋模様。
【閲覧注意 / ご一読ください】
※本作は、原作の雰囲気を大切にした『薬屋のひとりごと』の二次創作(曲パロ)です。
※壬氏の視点から描かれる、猫猫へのもどかしい恋心や、素直になれない天邪鬼な葛藤の描写が含まれます。
※公式様のキャラクターイメージや世界観を壊さないよう配慮しておりますが、独自の心理描写や解釈が苦手な方は閲覧をお控えください。
※本作の閲覧によって生じたイメージの違い等について、作者は一切の責任を負いかねます。ご自身の判断でお読みください。
※本作は、Uru様の楽曲『アンビバレント』から歌詞の世界観をお借りしました。
「……あ。壬氏さま、邪魔です」
すげない声とともに、目の前の少女——猫猫は、あからさまに不快そうな顔をした。
いつだって君は恐れを知らず、自分の好きなものにしか興味を示さない。
天上の美などと称される私の顔を見ても、怯えも狂いもしない。ただ毒草や薬のことだけに目を輝かせ、夢中になっている。
「冷たいね。私は君に、少し良いものを持ってきてあげたというのに」
「良いもの、ですか?」
私が懐から珍しい薬草の干物を差し出すと、猫猫の碧い瞳が一瞬でらんらんと輝いた。
その姿があまりに眩しく感じるのは、きっと、私がずっと君のことを見ていたからだ。
私の地位も容姿も関係なく、ただの「ひとりの人間」として私を突き放す、君の刺激的な思考回路。
気づけば私は、どうしようもないほど君に惹かれていた。
(けれど……)
薬草を嬉しそうに凝視する、その碧い、碧い瞳に、私はまだ映らない。
君は今日も、私に特別な感情など抱かない、いつもの君のまだ。
私の胸の内で揺れる、揺れるこの恋情は、どこか深い場所にしまったまま。
今はここでただ、薬草をすり潰す君の横顔を見つめている。
「壬氏さま、顔がにやけていて気味が悪いです」
「……これでもかなり、我慢しているつもりなんだが」
私はふっと自嘲気味に笑った。
宦官の最高権力者として、酸いも甘いも知っているフリをして生きてきた。
あらかじめ決められた型にハマった、退屈で窮屈な日々。それが私の世界のすべてだった。
けれど,君が現れた。
見慣れていたはずのこの冷徹な宮廷の景色に、新しい風が吹き込んだような、そんな感覚。
あまりにも刺激的な君という存在に、私はただ、惹かれていくししかあなかったんだ。
「……あの、壬氏さま」
猫猫が、ふと手を止めて私を見上げた。
「そんなに暇なら、これの仕分けでも手伝ってください」
「私が手伝うと? ふふ、手足のようにこき使ってくれるじゃないか」
「嫌ならあちらへ行ってください」
こんなにもすぐそばにいるけれど、私たちは混ざり合わない。高すぎる身分の壁、あるいは、君の私への興味の薄さ。
二人の距離がもどかしくて、胸の奥が痛むのは、どうやら私だけのようだ。
それでもいい、と今は思う。
今はここで、ただ君の横顔を見ていられるだけで。
宮廷の陰謀や、複雑な人間関係。何かに躓いたときには、ふと考えてしまう。
「君ならどうするかな」なんて。
そう思うだけで、「もう少しだけ、この窮屈な場所でやってみよう」なんてさ、思えたりするんだよ。
君に生かされている。本当におかしな話だ。
私は気づいている。
君のその碧い瞳に、私の恋心が綺麗に映る日は、きっとまだ先だということに。
「壬氏さま。薬草が干からびるので、早くその綺麗な手を動かしてください」
「わかった、わかったよ」
呆れたような、でもどこか呆れ混じりの呆気らかんとした君の声。
私の想いは届かなくてもいい。ただ、君にはいつも笑っていてほしい。
大好きな毒や薬に、子供のようにときめいていてほしい。
そう、私はいつだって。
きっと、そのままで恐れを知らない、ありのままの君が好きなんだから。
(了)
お借りした歌詞↓
いつだって君は恐れを知らず
好きなものに夢中な猫みたいで
君が眩しく感じるのは
きっと僕が君を見てたから
刺激的な思考回路
惹かれてく
碧い、碧い、その瞳に僕はまだ映らない
君は今日もいつもの君のまま
揺れる、揺れる、この気持ちはどこかにしまったまま
今はここでただ横顔を見てる
酸いも甘いも知ってるフリをして
型にハマった 窮屈な日々の中
見慣れていたこの景色に
新しい風が吹き込んだような
刺激的なその存在
惹かれてく
碧い、碧い、その瞳は僕をまだ映さない
こんなにもすぐそばにいるけれど
混ざり合わない二人の距離 痛むのは僕だけ
今はここでただ横顔を見てる
何かに躓いた時には
君ならどうするかな、なんて思ったり
もう少しやってみようなんてさ
思えたりするんだよ、おかしいね
僕は気付いてる
碧い、碧い、その瞳に僕は映らないけど
君はいつも笑っていて欲しい
好きなことにときめいていて
そう、僕はいつだって
きっとそのままの君が好きなんだ
薬屋のひとりごと 公式↓
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コメント
8件
3期始まったの知らなかった…!! 解釈一致すぎて、やばいよ…😖💓 猫猫可愛すぎるし、壬氏さまも仕草?とか、笑い方のイメージ本家様すぎて……((
アニメ3期 始まった ので この 機会 に 是非 見てみてね っ !!
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