テラーノベル
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大好きなギャグに手を出しちまった…笑
side.若
朝からスタジオに入って、音合わせをしていた。
ちょっとお腹もすいてきたので、お昼休憩にしよう、と各々片付けを始めた。
元貴、涼ちゃんと雑談をしながらだらっと部屋を出る。
大森「涼ちゃん、この髪色良いよね」
若井「分かる~…自然と見入っちゃう」
藤澤「んへへ…元貴と若井が決めてくれたからねえ」
若井「俺センスあるわ…絶対似合うと思ったもん」
大森「あ”ー!俺が先に言ったもん!横取り野郎!」
若井「ひでえ!」
藤澤「ふは!実は結構心配だったんだけど、いい感じになってよかったよ」
大森「涼ちゃんに似合わない髪型はない!涼ちゃん推しの俺が断言する」
若井「俺だって涼ちゃん推しだし~!あ、元貴も推してるけど」
大森「ついで感覚で言うな!」
若井「ごめんって!笑」
のろのろと休憩スペースに入ると、そこには謎の緊張感が。
いつもは和やかな場所なのに、ピリピリした雰囲気で正直怖い。
元貴が眉を潜めてスタッフさんに聞いた。
大森「何?なんでこんなぴりついてんの?」
スタ「あ、お、大森さんっ…!静かに…!!」
大森「だから、何?って聞いてるんだけど…どしたの?」
スタ「あ、あの…」
スタッフさんが冷や汗をかいてカッチカチの顔で振り向いた。ものすごい剣幕。
いや、ここまでくるとさすがに怖い。
元貴はさっきよりも眉間のしわを濃くして後ずさりした。
涼ちゃんなんか怯えすぎて棒立ちしてるよ。
スタ「あ、あいつが…ジ、Gが!!!!!!」
その一言に、休憩スペースは戦場と化した。
俺がぼーっと立ってると光の速さで俺の後ろに隠れるもりょき。
スタッフさん達もついに俺の背中に回り、空を睨んでいる。
いや、おれを盾にすんなよ…
大森「わ、若井いけんじゃんっ!早く退治してよ!」
藤澤「そうだよ!は、はやく!はやく!」
スタ「若井さん本当にありがとうございます!」
いやいや、別に好きではないし、了承してない…と文句を並べる。
後ろを振り返ったら、全員俺の後ろのドアから退避していた。
おまけにがっちり扉を閉めて、ガラスからこっちを縋るように見ている。
つまり、俺はゴッキーと仲良く閉じ込められた、ということ。
後ろからたくさんの眼差しが…
若井「あ”ーもう!」
仕方がない。やってやるか。
ソファの方に移動すると、ご丁寧にこちらを向いていて出迎えてくれた。
ゆっくり屈んで、無意識に一度お辞儀。こういうのは敬意が大事なんだ。たぶん。
俺とゴッキー、どちらか早いかいざ勝負だ。
なぜか頭の中には小学校の頃の運動会ソングが流れている。
若井「おらっ!」
結果は…見事俺の勝利。ゴッキーはティッシュの中で悔しそうにもがいている。
窓から外に放り投げて、きっちり閉める。
表彰台に上った気分で、高々とティッシュを掲げた。
全員部屋の中に入ってきて、拍手喝采。
ちなみに、脳内にはお決まりの表彰ソングが鳴り響いている。ぱーんぱーんぱぱーんぱーん。
若井「えー、皆さん。無事、彼は外に旅立ちました。」
大森「なんか始まった…」
若井「そこ、静かに」
大森「あ、すいません」
若井「と、いうことで勝者の若井さんには、焼き肉パーティーが贈られます!」
藤澤「はあ~?なにそれえ?」
若井「みんなのおごりで、焼き肉食べに行くぞー!ご馳走様でーす!!」
その後の合わせも謎に調子が良く、俺はテンションマックスで焼き肉に行った。
ヒーロー扱い、たまんないっ!
また出てきてくれないかな、例のアイツ。
なんだかんだ、一番気に入った話ができた…笑
コメント
5件
先日リアルでGに遭遇… 若井さんは居ないので、自ら…😱 息の根を止めないやり方の戦いが素敵でした✨ 私…?もちろん…😏 また出てこられたら困りますからね…😑
もしもの時、若井さん居て欲しいな💙