※旧国、親子、エロ
ただ普通に話していただけだった。
「あ、イギリス。奇遇じゃねえか」
「おや、ソビエトさんですか。こんにちは」
「おー。何やってたんだ?」
「散歩ですよ。そういうあなたは?」
「散歩」
「なんだ、一緒でしたか」
ウォッカ片手に、ステッキ片手に、たまたま会っただけの2人は並んで歩く。
他愛もない話、適当な笑い話、世界のことなんて気にもせず、そこらの学生や社会人もしているような話をしているだけ。
「あははっ!まさかそんなこと…が…っ!?」
「どうした?イギリs」
ゴッ
と、ひどく鈍い音がした。
「…いてぇ…」
ふっと目が覚めた。
頭が痛い。
「ここ…どこだ…?イギリスは…?」
辺りは暗く、冷たい打ちっぱなしのコンクリートに囲まれている。
「気持ち悪ぃな…俺を拘束してどうする気なんだ…?」
じゃらじゃらと適当に鎖を揺らし、痛む頭に刺激を与えないよう、大人しくその場に座り込む。
遠くから悲鳴が聞こえる気がする。
そうして大人しく座っていると、重々しい扉が金属音を鳴らしながら開いていく。
「おはよ、父さん」
「ロシア!…お前、何を持ってるんだ…?」
希望が見えたかのように思われたが、ロシアの持っているものを見て、ソ連は救いがないことを察した。
「これ?鞭だよ、今から使うの」
平然と言い放つロシア。
パシパシと軽く音を鳴らしながら一歩一歩近寄ってきて、その度にソ連は一歩下がる。
「なんで逃げるの?父さん。ねえなんで?どうして?お仕置きから逃げるなんて許さないよ?逃げた分もお仕置きしなきゃね?」
「お仕置きってなんだよ…おいロシア、良い子だからその鞭を下ろせ」
「やだ。僕は悪い子の父さんのために持ってるんだから」
前々から、ロシアとは話が通じないことがあった。
小さい頃からやけにくっついてきて、父さん父さんと頼りにされていたが、大人になってもそのままで、最近ようやく異常なことだと気がついたのだ。
これ以上は、鎖のせいで下がれないだろう。
「…全部父さんが悪いんだからね」
バチンッ!
「い゛ッ…」
乾いた音がして、ソ連の頬は切れた。
傷口はジクジクと熱を持ち始め、痛みが回る。
ロシアは恍惚とした表情でソ連の切れた頬から垂れる血を掬い取り、そのまま舐めた。
「っ…お前…」
「父さんはやっぱり甘いね…色んな意味でさ」
ぺろりと舌舐めずりをした後、もう一度鞭を振った。
時は戻し、ソ連が頭を殴られた直後のこと。
「ひっ…ソ連さん!」
鈍い音を響かせたかと思えば、ソ連は地面へ倒れ伏す。
イギリスは驚きながら、ソ連へ駆け寄る。
殴った張本人であるロシアは、自分の父が倒れていることなど気にもせず、舌打ちした。
「チッ…イギリス、父さんに触るな」
「っロシアさん!どうしてこんなことをするのです!?」
恐怖を感じながらも、イギリスは思い切ってロシアを責める。
自分の背後から危険が迫っていることには、気がついていない。
「お前に教える義理はない。アメリカにでも聞けよ。俺は父さんを連れて行かなきゃならない」
気絶したソ連は横抱きで連れ去られ、イギリスはその場から動けなくなった。
否、イギリスも頭を殴られたので、動けなくされた。
目を覚ました時、目の前にあったのは自身の息子の顔。
「Good morning、親父♡」
「G,Good morning…」
「いきなりなんだけどさぁ?俺のこと好き?」
「…はぁ…?」
こんな状況で何を言っているのかよくわからなかったが、アメリカの目は本気だ。
答えなければまずい、と長年の勘も言っていることなので、好きですよ?と嘘をついた。
今のような、獲物を狙うような目をするアメリカは嫌いだ。
「…」
「ッい゛…!な、何するんですか!」
スーッと冷めた目をしたアメリカは、イギリスにビンタを喰らわせた。
流石に反抗するイギリスだが、アメリカに骨が軋むほどの力で手首を掴まれてしまい、何もできない。
「ぃ…たぁ…ア、アメリカ…?好きですから…やめてくださいよ…痛いです… 」
「嘘つき」
真顔で手の力を強め続けるアメリカは、イギリスの細い手首を折るつもりなのだろうか。
乗り上げられて足も動かせず、ろくな抵抗ができない。
ただ口で懇願するだけだったのに、アメリカはその口も塞ぐ。
「ん゛ッ!?ふッ…ぅ…ぁめ…かッ♡」
口の中から耳の奥へと、水音が通り抜ける。
アメリカは赤くなってしまっているイギリスの手首を離すことはない。なのに、突然始めたディープキスで酸素を奪う。
イギリスはこんな状況で感じている自分が醜く感じた。
「…ッはぁ…親父さ、嘘は良くないって思わないわけ?思うわけないか、三枚舌だし。その割にはキスが下手だったけど」
「はぁ…はぁ…そ、れは…」
「今から嘘つけないようにするから、大人しくしろよな」
「へ…?どういう意味で…」
言い切る前に、布が裂ける独特の音が鼓膜に響く。
途端に寒く、アメリカの体温をより強く感じる。
服が破かれた。
イギリスは理解し、同時に今から起こる出来事にあたりがついてきた。
今から、自分の息子に、犯される
浮かんできた言葉は、イギリスに絶望を与える。
アメリカの熱は、ひどく熱かった。
あれからどのくらいの時間が経ったのだろう。
反抗的だったイギリスもソ連も、自分の息子に腰を振って喜ぶ犬になった。
父親だなんて到底名乗れず、彼らも息子としての一線を超えている。
血だらけでロシアに泣かされたり喘がされたりしながら、ソ連は自尊心を粉々に。
アメリカは意識がトんでも欲に従って、イギリスの心身は蹂躙された。
辛く苦しいことから逃れようと、彼らの防衛本能が働く。
それは、かつて息子であった者たちに堕とされ、大人しくすることだった。
そんなこの日は、父を殺した日。
コメント
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どうも皆様、サカナです 思ったよりエロ要素少なかったですね、すみません こういう親子モノって思ったより難しいですな 誰か代わりに書いてくれないかしら…(他力本願) そういえば病み深ネタの引き出しが尽きてきましたので、何かしらキーワード的なのとか欲してます 要素は被ってもストーリーは被らせませんので… 恵んでやろうぞって方はください…