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すたーと!!
蘭Side
蘭『‥春千夜、春千夜に会いたいよ‥ポロ』
一度辞めていたリストカット。病室に刃物があるわけもなく、ただ手で引っ掻いていた。
また、辛くて苦しくて孤独の日々を送ることになるのだろう。
『ッ…ポロポロ』
一緒に食べたご飯とか、他愛のない会話とか、全部全部思い出して感情を抑えられなくなる。
ガラガラ
看護師『灰谷さ~…』
『って、どうしたんですか、?』
『腕も血出ちゃってますね‥手当しましょうか。』
蘭『…』
看護師『辛いですね‥好きなだけ泣いてください。』
蘭『…ぅぐッ‥ポロポロ』
看護師の優しい言葉で俺は泣いてしまった。
蘭『あ”あぁ…ポロポロ死にたい‥死にたい…!ポロポロ』
看護師『‥』((背中撫
ガラガラ
九『!?』
九『ど、どうした‥』
看護師『あ、九井さん‥変わってもらえますか』
九『は、はい』
ガラガラ‥バタン
九『‥おい蘭、大丈夫かよ』
蘭『やぁ”‥や”だ…!!ポロポロ』
九『‥辛いな、俺はお前を見捨てねえよ‥』
九井Side
約5年前まで、特に春千夜という恋人が出来てからはとても幸せそうで、いつもこっちまで幸せになるくらいの笑顔をしていた。
それが今は、人前で泣くようになって飯も食えなくなって。
『‥辛いな、俺はお前を見捨てねえよ‥』
春千夜は蘭のことを見捨てたんじゃない。そんなの分かってる。けれどこんな蘭を見て春千夜は悪くないとも言えない。傍から見れば見捨てた同然だ。俺はそう思っている。春千夜は蘭のために離れたんだってことも分かっている。けれど蘭のためになんかなってねえんだよ‥。
蘭が最後に笑ったのは何時だっけ 。
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