TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

本当は、お前のことをやりたくなんてなかった。


引き留められたら、そう、ずっと考えていた。


でもなぁ。


そんな顔されちまったら、何も言えねぇだろ。


ローと話すときの、いつもと少し違う楽しげな表情。


それを見て普段の仏頂面はどこへやら、ふわりと頬を緩めるアイツ。


その光景を目の前で見て、俺にしろ、なんて。


言えるわけがねぇわなぁ。


でもまぁ、そのまま引き下がるのは男として恥だしな。


今度おにぎりに梅干でも仕込んでやる。


きっと不満を言うだろうが、んなもん知るか。


俺の大事な船長をかっさらってった報いだ、バーカ。


どうせそのあと、アイツにでも慰めてもらうんだろ。


あーあー、羨ましいことで。







…ロー。


ルフィのこと、頼むな。


もし泣かせでもしたら、お前のことぶっ殺すからな。









…あー…、ははっ…。


…俺、こんなに女々しかったんだなぁ…。








…ルフィ…。


お前のこと、大好きだぜ。


船長としても、一人の人間としても。


これからも、ずっと、ずっと。




心から、愛してる。







幸せになれよ。















晴天の下、高くそびえる丘の上。

そこでは、とある海賊団の船長同士の結婚式が行われていた。

あるものは仲間とともに肩を組みながら祝い、

またあるものは自分の船長の門出を泣きながら祝う。

そこには、あふれんばかりの愛と祝福に満ちていた。

それを見て、白いタキシードに身を包んだ2人が嬉しそうに、また呆れたように笑う。

よかったな、お前ら。

そのときはもう、ただただ純粋な祝福を抱けていた。







そして、ついに俺、サンジからの祝辞の番。





これを言うのに、どれだけ葛藤したことか。


でもまぁ、今だったらすんなり言えそうだ。








ルフィ、トラ男。






「ご結婚、おめでとうございます」












海賊時代。

男同士の結婚が可能だったら、の妄想話。

ロール前提の、サンルでした。

それではまた。

この作品はいかがでしたか?

323

コメント

3

ユーザー

泣きました、、、 みじんこさんのロール大好きです

ユーザー

ヒンッ(:3冫 ノ)ノ……最高しか言いようがありません👍(?)

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚