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#兄弟パロ
ゆらね🎼🍵🍍🌸
9,970
仲良くパイナップルを食べたあと。
この町を出るために、5人は森へ繋がる出口から出発した。
他愛のない会話を続けながら、小さな教会が見えた。
その教会には見たくもない景色が広がっていた。
司祭「おい、こさめ。神の血を引く人形風情が。何を休んでいる。早くその奇跡の力を我のために注がんか!」
豪遊な服をまとった司祭たちの目の前にいるのは、純白の翼が背中についてある水色の髪の少女。ーーーこさめ。しかし白い翼とは反対に、その他の服や髪は埃やすすがついていて灰色に汚れていた。
司祭の私利私欲のために、天使の「奇跡の力」を極限まで搾取しようとしているのだった。
こさめ「、、、、もう、魔力、こさに、、ないです、、。」
弱々しい声で瞳に涙を浮かべながら訴えかける。
しかし、そんな言葉聞くはずもなく司祭はその姿を鼻で笑い手に持っている重い錫杖でこさめを叩こうとした。
バシッ
5人が見ていたところから凄まじい怒気とともにらんが乱入し、錫杖を鞘の部分で受け止めた。
そして、鋭い桃色の瞳で司祭を睨む。
いつも楽しそうに笑うらんとはまるで別人のようだった。
らん「おい、、、何女の子いじめてんだよ。嫌がってんだろ」
こさめと司祭の間に立ち、こさめを守りながら司祭を問い詰める。
司祭「な、なんだよ。こいつは奇跡の力を我のために使うことしかできない天使の末裔。ただの役立たず。当然のことをしただけさ、それに、、」
流れるようにこさめを罵倒する言葉一つ一つ出てくる。
そのたびにらんの怒りは増していった。
らん「もういい。」
司祭の言葉を遮るように言い捨てた。
錫杖を受け止めた刀の鞘で司祭のみぞおちをつき気絶させ、少女の方へ振り返る。
らん「おい、大丈夫か?こさめ、、、だっけ?あんた騙されてたんだよ。今すぐここを出て俺たちと行こう。」
こさめに手を差し伸べ、思いつく限りの暖かい言葉を投げかけた。
しかし、こさめは差し伸べられた手を真っ直ぐ見つめたまま硬直してしまった。
こさめの瞳はいまにも消えそうなほど儚く、大粒の涙がボロボロと溢れ出す。
こさめ「,,,そんなのわかってるよ,,,。」
激しく首を振り、らんの手を拒むように自分の体を抱きしめる。
こさめ「、、、だけど、、、っもう色んなとこで騙されてきたから、、、なにが本当だかわかんないんだよ、、、っ!」
信じては裏切られ、傷つけられてきた記憶がこさめの心を支配していた。
目の前にいるらんがどんなにいい人で純粋な正義感で手を差し伸べても、今のこさめにはその手をとる勇気が出なかった。
あまりにも深く傷ついた心が救いの手さえも恐怖に変換してしまう。
こさめ「触らないで、、、っ、だれも信じたくないの」
こさめの魂の叫びに、らんは言葉を失った。
彼女の絶望の深さに圧倒され、伸ばした手のいき場を無くしたままその場に立ちすくんでしまう。
その一瞬の静寂を裂くように、神殿の外から切羽詰まった声が響く。
すち「らんらん!みこちゃんの魔力探知が反応している、、、!すぐ逃げてっ!」
異常を察したすちの声だった。
その直後、悲鳴混じりの叫びが聞こえる。
みこと「嘘っ、、、、すちくん、私の追手かも、、、!」
激しい地鳴らしが周囲を揺らす。
空を見上げれば、雲を突き抜けて燃え盛る巨大な岩の塊ーー隕石のような質量兵器がみことめがけて、真っ直ぐに振り注いできた。
なつ「おぉ✨️こういう大砲もいいかもな、もっと近くで、、、」
いるま「お前バカか!早く逃げんぞっ!」
いるまがなつを連れていき、すちがみことを庇いながら全速力で爆心地から離れていく。
らんもまた強烈な熱風を感じ本能的に地を蹴り、安全なところへ逃げていく。
全員なんとか逃げきれた。
そう思った瞬間、らんがハッと気づく。
らん「、、、、っこさめは!?」
神殿の真ん中で、自分に迫りくる隕石に腰を抜かし、完全に立ちす組んでいた。
恐怖で声もでず、ただ目を見開いて迫りくる死の光を見つめるしかなかった。
このままでは隕石が直撃し、一瞬で消し飛ばされてしまう。
こさめ「、、、、あ、、、、あぁ」
もう間に合わない。
そう誰もが絶望した刹那。
らん「こさめぇぇぇぇぇぇぇ」
一人の少年とその仲間たちだけは諦めていなかった。
NEXT、、、250❤️
コメント
1件
いやあ、第11話、重かったですね…。こさめの「もう色んなとこで騙されてきたから、何が本当だかわかんないんだよ」って台詞、胸にグサッときました。あれだけ傷つけられたら、助けの手さえ怖くなるんだなって。そんな彼女を置いて隕石から逃げるしかなかったラストも切なすぎます…。らんの怒りも普段とのギャップが効いてて良かったです!