「お茶でも飲んで行かない?」ママは良仔を高級そうなコーヒー店に誘った。「好きなものを注文して、私はブレンドを注文しといてね。15分ぐらいで戻るから。」良仔は(何処に行くのかな)と思ったが、「ハイ」と返事した。
エンパイアのママは喫茶店の隣りの占いの店に行った。「最近景気悪くってねえ、カスしかお店に来ないのよ。どうしたら良いかしら?」個室の占い師は中年の女性だった。「そうねぇ…運気が低い時は誰にでもあるものよ。あなたは、7月生まれだったわね。誕生石のルビーなんか身に着けると良いわよ。」「宝石は身に着けると、客がうるさいのよ。」「小ぶりのイヤリングぐらいなら良いんじゃ無い?」「そうねえ!」
ママが戻ってきた。「あなた、アイスクリームも食べない?」と、今度は上機嫌だった。