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【藍色の夜桜】
ガチャッ。
「えっ…!?」
「?!」
私は寮の同じ部屋に住む内野咲桜に裸を見られてしまった。私はびっくりしてうずくまった。
「み!見ないで!!」
「見てない!!!」
咲桜は慌てて顔を背けた。
「出てって!」
「分かってるよ!!」
咲桜はすぐに部屋を出ていった。
私には同じ部屋に住んでいて幼なじみでもある咲桜にも言えない秘密があった。
それは…。
※
私は学校の階段をのぼりながら考えていた。
「昨日のことはなんて謝ろうか…。ごめん!ごめん…。ごめんなさい!ほんと見てないから!…ダメだダメだ!それに、鍵も閉めずに着替えなんて…藍も藍だろ。」
下を向き溜息をつきながら廊下を歩いていると。
トン。
誰かと肩が当たった。
「わ、悪ぃ…。」
ふと振り返ると、藍だった。藍はびっくりした表情をした後、耳と顔を真っ赤にし走っていってしまった。
「やっぱり私が悪いのか…?てか、それより昨日のあれは…私も知らなかったぞ…?」
体育の時間。レクリエーションでドッジボールをやることになった。私はスポーツが好きだ。でもここまで来てタイミングがバッドだ。藍と同じチームになった。
「お!咲桜がいれば余裕だね!!」
ほかの友達はもちろん何も知らないので私の背中を叩きながらそう言った。
「咲桜。」
そう声をかけてきたのは親友の優衣だ。
「なんか今日元気無いけど。それに藍もなんか暗い顔してるし。喧嘩でもしたの?」
見抜かれていた。流石私の親友。でも言えないのだ、昨日あったことは。
「なんでもない。大丈夫だ!」
「そっか!それなら良かった!うち敵チームだから向こう行くね!負けないよ!?」
優衣は中学からずっと一緒のクラスで仲良くしてきた。藍と優衣と私は仲がいい。
試合が始まった。私のチームと優衣のチームは良い勝負だった。藍もまだフィールドに残り一生懸命ボールを避けていた。
ゴン!
後ろからなにかがぶつかる音がした。後ろを見ると藍が尻もちを着いていた。先生や他のクラスメイトの視線が集まる。
「痛い…。」
「藍!」
私は藍へ駆け寄った。藍を胸元を抑えながら苦しい顔をしていた。
もしかしたら……。
「先生。私、藍を保健室へ連れていきます。」
「お、おぉ!頼んだ!」
私は藍の肩を抱えて保健室へ行くために廊下を歩いた。
「藍。もしかして、ソコに当たったのか?」
「…うん…。」
「まだ…痛む…?」
「少しね…。でも大丈夫…。」
藍は急に私の腕を離した。
「あ…い…?」
「昨日、やっぱり見てたんだね。」
「…ごめん…なさい…。」
「良いの。私が鍵閉めてなかったのがいけなかったから。」
「いやいや!私の方こそ!!」
「………。」
「………。」
お互い無言になってしまった。
「あ。この教室、開いてる。少し話そ?」
「え、うん。」
私は藍の手を掴んで教室に入った。ドアを閉め切って勇気を出してみた。
「藍。」
「何?」
「授業の時は外したら?」
「え?」
「そのピアス。」
「……。やっぱり、そうだよね。」
だってだって……。
「だって…他の人に見せたくないから。」
「え…?」
※
「だって…他の人に見せたくないから。」
「え…?」
私はきっと今とても驚いた顔をしている。
「見せたく…ない…?」
下を向く咲桜を私は見つめていた。
「だって…ハート型…可愛いし…。似合ってる…よ…。」
「///!」
恥ずかしかった。私を手で口を抑えてこっちを見つめてくる咲桜から顔を背けた。顔や耳、身体中が熱い。
「藍。」
咲桜が私へ歩み寄ってきた。
「な、何…?」
振り返ると藍の顔が目の前にあった。
「胸のピアス。私にしか見せないで…。」
私の目をずっと見つめていた。
「な……!」
私は咲桜を突き飛ばした。咲桜を突き飛ばした手は熱くジーンとした。
「何言ってんのよ!これは……。」
「誰かいるのかー?」
教頭先生の声だ。見つかったら怒られる。
「やべ!教頭じゃん!」
咲桜は私の腕を引っ張り掃除ロッカーの中へ入った。
「ちょ!何すんの…!」
「シー」
咲桜の人差し指が私の口に触れた。教室のドアが開く音がした。
「誰もいないのか…。声がしたのにな。」
足音が遠くなっていくと咲桜は掃除ロッカーを開けて出た。
「はぁ…危なかった…。」
「咲桜。」
「うん。」
「私…まだ…。言えないことがある。」
「待つよ。」
「え?」
「言ってくれるまで、待つよ。」
私の身体はますます熱くなるばかりだってのに。突き飛ばしたりしたのに、どうしてそこまで私に優しくするのか。
「藍も元気そうだし、体育戻るね!」
咲桜はそう言って行ってしまった。私は下を向いて床を見つめた。
「どうして…そんなに…。」
私は知っていた。教室を出ていく咲桜の耳が、真っ赤だったことに。
※
夜になりベッドで横になる。2人部屋の難点は喧嘩をしたり何かあったりすると気まずいことだ。気まずいという言葉が喉まで来ていたが我慢した。
「「あのさ」」
「あ…。」
「咲桜からでいいよ。」
「いやいや!藍からで!」
「分かった。私たち…幼なじみで仲良くしてきたのに、秘密にしててごめんなさい。」
「いやいや!流石に言えないこともあるよ!」
「胸のピアスのこと、見てしまったならしょうがないしちゃんと話そうと思うの。」
藍が体を起こした。私も体を起こしてベッドに座る形で藍の方を向いた。藍もベッドに座る形で私の方を向いている。
「あのね。」
「!!」
藍は急にパジャマを脱ぎ出し上裸になった。
「待って待って!流石に見せなくても…。」
「見て欲しいの。」
「え…?」
意味が全く理解できなかった。
「1年前、高校に入った頃ピアスをオシャレとして楽しむのが好きな彼女ができたの。ヤンチャに見えるけどとても優しくて良い人だった。夜を一緒に過ごした時、ここに開けたの。」
藍はそう言いピアスを指さした。
「変態だね咲桜は。」
藍はそう言って笑った。私は顔を真っ赤にして、顔を背けた。
「でもね、咲桜。その人とはもう別れてるの。私にとってほんとに好きな人はその人じゃないって思ったの。」
「そうなんだ。」
「別れた今でもこれを付けてるのは前の彼女が恋しいんじゃなくて、好きな人に見て欲しくて付けてるんだよ。」
「好きな人…。」
私はまだ気づかなかった。それより、胸のピアスを見せたがるほど好きな人って誰なんだろと考えていた。そして、昼間に私にしか見せないでという発言を1人で反省していた。
「まだ気づかないの?」
「何が?それよりごめん。昼間教室であんなキモイ発言して。」
藍は私の元へ歩いてきた。そして、隣に座った。
「咲桜。好きだよ。」
藍はそう言い急に私の唇を奪った。
「?!」
私の体は唇を伝って熱くなっていった。
もう我慢できなかった。それ以降のことはあまり覚えていなかった。
藍のことを押し倒したことくらいは覚えている。
「藍。」
「なぁに?」
「私も……好き。」
※
「ああっ…///」
咲桜の指が私のアソコの奥へ入る。咲桜の長い指先が上下に動く。
「待って…さく…ら…もう…。」
「待たないよ。」
何度イっただろうか。ベッドがぐしょぐしょだ。それでも咲桜は容赦なく攻めてくる。
「他の人が寝てるよ、藍。もう少し静かに。」
「そんなの…出来ない…!」
体中をビクつかせる私の顔を咲桜は余裕の無さそうな顔で見つめていた。
「好きだよ藍。」
そう言い何度も私の身体をキスする。
ガリっ!
「痛!」
咲桜が私の首元に噛み跡をつけた。
「ちょ!咲桜///!」
「ごめん☆」
咲桜は頭を掻きながらてへぺろをした。
「まだココ入ってるけど。」
「!!」
咲桜は指先を私の奥にトントンした。
「まだいじめた方がいい?」
「も…もう、ギブ…。」
「了解。」
そう言うと咲桜は私が持っていた玩具で奥と外をいじめてきた。
「ほんとに…ギブだってば……!!」
※
朝目覚めると私は裸のまま咲桜のベッドに寝ていた。
「痛…!」
腰や足がとても痛かった。咲桜が居なかった。咲桜は色々な運動部から助っ人を頼まれているから朝練に行ったのもしれない。
「私をヤり捨てて行くなんて…!」
そう言い体を起こすも体中が痛くてしょうがなかった。
「ヤり捨てなんて失礼な。」
洗面器のあるお風呂場から咲桜が歯磨きをしながら出てきた。
「お風呂入ってたの。1人にしてごめんね。」
「いや別に!?1人でも良かったし…!」
「え!そうなの?!悲しい。」
「あ!ちょっと!」
「うそうそ笑」
「それより……。」
「?」
私が腰を指指してで見せた。
「うん?腰?」
「痛いんだけど。」
「あ!」
多分咲桜は昨日の晩のことを思い出したのだろう。咲桜はすぐさま、うがいをし私の元へ来た。
ベッドに座ると両手を合わせた。
「ほんっとごめん。普段静かな藍にあんな一面があると思うと…可愛い…って思ってしまって…。」
「別にいいけど…。」
私も咲桜もお互い顔を赤くして顔を背けた。
咲桜の指先が私の顎に触れた。
「こっち…向いて?」
「なに…?」
「好き…だよ…?」
「…!!私も、好き…。」
そう言いキスをした。
「それよりもう7時!!藍、お風呂入らないと!」
「あっそうだった…。」
私は慌ててお風呂に入った。2人で部屋を出て手を繋ぎ走って教室へ向かった。
※
「はぁーーーーーーーーーー……。」
「どうしたの咲桜、溜息なんかついて。」
「優衣〜…。私の気持ちが分かるか?」
「分からない。全く分からない。」
「ちょっと咲桜。今日の日直の仕事、忘れてる。」
そう言い、私の机に日直ノートを置いたのは私の好きな人でもあり寮で同室でもある染矢藍だ。
「あ!ごめん!」
「ちょっと咲桜。しっかり!」
そう言いつつ優衣も一緒に手伝ってくれた。
夕方のチャイムが鳴り放課後珍しく何も予定が無かった私は優衣にあることを相談した。
「なんだいなんだい?咲桜からの相談事、今まで大したことないものばかりだったけど。」
「今回は大まじめ!!」
私は教室で優衣と2人椅子で向かい合って座っていた。
「あのさ、好きって告白するのと付き合うのって…違う…の?」
「違うね。」⚠価値観によって変わります。
「じゃあ…好きって言って行為をするのと、付き合おうって言って行為をするのも…?」
「違うねぇ。」⚠価値観によって変わります。
「まじかぁ…。」
「なになに?!咲桜に彼氏?!」
「違う!!」
「顔が赤いぞ?」
私は顔に手を当てた。
「やっぱり。彼氏か。」
「うーん…優衣には勝てない。」
「なになに聞かせてみなさい!」
「優衣にはいつか言うから!」
そう言って私はバッグを持って走って出ていこうとした。
「待ちなさい!!」
優衣も追いかけてきて私の腕を掴んだ。
「うわぁ!!!」
優衣と私は転んでしまった。私は仰向けで優衣は上から覆い被さる感じになった。
「何してるの?」
「げっ!」
「へ?」
優衣は首を傾げた。
「咲桜、そっちも似合ってるよ。」
「ちょっと違うって!」
藍は背を向けて廊下を歩いていってしまった。
「違うってぇぇええええ!!!」
「え、待って待って!どういうこと?」
優衣は状況を全く理解できてなかった。
「もう!優衣のせいなんだからね!」
「いや!わからんてぇ!」
夜になってベッドに寝ていた。今度こそほんとに気まずいのだ。
「藍…?」
私は恐る恐る口を開いた。
「分かってる。あれ、転んだ時偶然そうなったんでしょ。」
私は藍が分かっててくれていたことに安心した。
「ごめん、藍。優衣が腕を掴んでくるもんだから。」
「あのさ。」
「はい!」
「私だって…嫉妬……する…。」
「え…?」
「別にさ!良いなって思ったって…良いじゃん。」
そう言い藍は布団に覆い被さってしまった。私は目をぱちくりさせた。私は幸せだと思った。いやいや!そんなことより。
「藍。こんな時あれかもだけど。」
「なに?」
「昨日、好きって言っただけで付き合おうって言えてなかったから。」
「確かに。」
「藍。私と、付き合ってください。」
藍は体を起こし私の方を向いた。
「良いよ。」
「ありがとう!」
※
高校3年生になり私たちは受験生の年になった。私は、文系の私立の有名大学を筆記試験で受けようと思っていた。咲桜は今まで運動部の助っ人をしてたのもあり、指定校推薦で受けることになった。
「優衣。」
「どうしたの藍ちゃん。」
「勉強を教えてください。」
「嘘!!」
「優衣は国公立大学受けるんでしょ?私より頭良いし。」
「全然良いけど…。真面目に授業受けて成績優秀な藍ちゃんがどうして…。」
「いや…ちょっと…。」
理由はちゃんとあるのだ。春休みの間は咲桜と勉強はしていた。しかし、お互い我慢できずに始めてしまうのだ。
「ふむふむ。一学期の中間テストを見ると確かに藍ちゃんの成績だとあの大学はギリギリだね。」
「そうなんです。」
「じゃあ条件を呑んでくれたら良いよ。」
「!!」
「そりゃそうよ。こっちだって国公立受けるんだから。」
「なんでしょう…。」
「正直に話してご覧。」
「な、何を…?」
「咲桜とのことだよ。幼なじみの1人でもある私を置いてかないで?ちゃんと2人の口から話して欲しいな。」
「え!優衣にバレてた?!」
「シー!!声大きい。」
咲桜を呼び出し廊下の隅で話をしていた。
「ごめん。全然良いけど…。藍は大丈夫なの?」
「私は…。」
「もう付き合って3ヶ月経つし、優衣にはちゃんと言おうちゃんと。」
「そうだね…。」
放課後。
「ゴホン。つまり2人は2年の1月から付き合っていたってことだね?」
「はい…。」
「そうなんです!」
「やっぱり私が勘づいていた時からだ。」
「え!バレてたの?!」
「バレッバレだよ。他の人は気づいてないみたいだけどね。」
「まぁこのことは知れてよかったよ。」
そう言い優衣は立ち上がって教室を出ようとした。
「あっ!藍さ、ピアスは外した方がいいよ?」
「え。」
「バレてたのか…。」
「優衣には…。」
「「勝てないな…。」」
※
少し暑くなってきた頃。私は藍からショッキングなことを言われたことを気にして眠れなかった。
「受験が終わるまでは、エッチ禁止ね。」
「はい。」
それを言われたのは1週間前。もちろん藍のことは応援してる。確かに春休み、藍の受験勉強を邪魔していたのは事実だった。
藍は机のライトを付けて夜中まで勉強していた。優衣から言われたのだ。
「藍のこと恋人なら応援してね。もちろん咲桜のこともきっと藍は応援してるよ!」
優衣はお母さんみたいな存在に近くなってきている。
あれから、数ヶ月後の秋。
「ねぇ、咲桜。」
「なに?」
「最近藍疲れてない?」
「言われてみれば?」
「咲桜、恋人でしょ?ちゃんと藍のこと見なきゃ。」
「そうだよね!ごめん。」
3人でご飯を食べていても藍はどこか上の空だった。
体育の時間。今日はドッジボールだった。
「やったー!3人とも同じチーム!」
「そうだね!藍は…。」
藍の顔が真っ青だった。優衣は真っ先に気づいた。
「藍ちゃん大丈夫?顔色良くないよ?ちゃんと寝てる?」
「寝てる寝てる。大丈夫。」
「最近ずっと勉強してるじゃん。寝てないよ。」
私も心配だった。
「大丈夫。」
そう言うので藍のことは見守ることにした。
ドッジボールが始まった。
いつも通り私がボールを回し投げてリードしていった。高校3年生になってまでドッジボールをガチでやるのは私しかいないだろう。
バタン!!!
後ろで大きな音がした。私が振り返った時、藍は倒れていた。
「藍!!!」
「藍ちゃん!」
2人で駆け寄ると先生が来てなだめた。
「私が保健室連れていくから。」
先生は藍の肩を抱えると体育館を出た。
「あそこには…私がいたはずなのに…。」
優衣は私の肩に手を置いた。
「独占欲出てるよ。ほんと、藍ちゃんの無理しちゃうとこ、昔から変わらないよねぇ。」
休み時間になり、私は保健室へ行った。
「あら、咲桜さんこんにちは。」
保健室の先生にはよくお世話になっていた。部活中に怪我や体調を崩すと面倒を見てくれていたからだ。
「あの…。」
「染矢さんなら寮に戻ったよ。」
「あ…そう…なんですか…。」
「眠っている間、咲桜さんの名前を口にしていましたよ。」
「え…?」
「仲が良いのね。」
「は、はい…。」
私は顔が真っ赤になった。普段素っ気なくて、エッチをしてなかったからあまり愛を確かめ合うことなんて出来なかったけど、何気ない時に愛を感じることが出来た。
※
目を覚ますとお腹辺りに重みを感じた。
ふと見ると咲桜が眠っていた。窓を見ると夕日が差し込んでいた。
「ん…んん…。」
咲桜が起きて伸びをした。
「藍。」
「ん?」
「私と優衣は応援してる。でも、気づけなくてごめんね。」
そう言って私の手を握った。
「藍。」
「ん?」
「手、暖かい。」
お互いの顔が夕日に照らされて真っ赤だった。秋のせいなのか、恋のせいなのか。
受験が終わった。優衣も私も咲桜も無事に大学に合格したのだ。
「2人とも!付き合って1年おめでとう!!」
そう盛大に祝ってくれるのは同じ幼なじみである優衣だ。今日は3人で遊園地に来ていた。
「はぁ、お母さんは嬉しいよ。」
「勝手にお母さん名乗らないで〜。」
「確かに。」
「藍ちゃんまで…。」
色々なアトラクションに乗り楽しみながら美味しいものも食べて友情が深まった気がした。夜になってイルミネーションが着く。
「そういえば藍ちゃん。」
「なに?」
「ゴニョニョ。」
耳打ちをされた。
「さあさあ2人とも、観覧車!行ってらっしゃい!」
優衣に笑顔で見送られ、咲桜と観覧車に乗った。
「わぁ!綺麗!見て!ジェットコースターが光ってる!」
咲桜が無邪気に楽しんでいた。
「咲桜知ってる?」
「何が?」
「この観覧車でキスをすると永遠に結ばれるんだって。」
「え!!///」
「……。」
「……。」
言った私まで顔が真っ赤になってしまった。お互い恥ずかしがっていた。
「じゃ、じゃあ。」
咲桜はそう言って私の隣に来た。
「久しぶりだね。この感じ。」
「そうだね。」
私は笑って見せた。
そして、イルミネーションの光に包まれながらキスをした。私のほんとに好きな人と。
※
とうとう卒業式の前日になってしまった。私は卒業式で歌う曲の指揮者を頼まれ夕方までリハーサルを行っていた。藍も優衣も、式辞や表彰などがあり同じくリハーサルをした。
部屋のドアを開けると、何かフェロモンのようなものを感じたのと同時に吐息が聞こえた。
「ハァ…ハァ…。さく…ら…。」
バレないように静かに部屋に入ると、藍のベッドがギシギシと動いていた。
「藍…?」
「はい!!」
藍はびっくりしていた。するとこっちを見た。
顔は真っ赤で制服は乱れていた。シャツのボタンは開いてスカートがめくれていた。
「私のこと待たずにこんなことしてたの?」
「ごめ…ん…。」
「…フ…。」
私はニヤッとしてネクタイを緩めて見せた。外したネクタイを藍の手首に巻き付けた。
「こういうのが好き?」
「べ、別に…。」
「じゃあ外…」
藍は縛られた手を私の首に回し私の顔を抱き寄せキスをした。
「リハーサルの時から我慢してたのにな…。」
「…!!」
明日、卒業式があるのに私たちは夜中、いや、明け方まで楽しんでしまった。
「藍。」
「な…に…?」
「愛してるよ。」
私も咲桜も顔が真っ赤になった。
「咲桜…。」
「なに?」
「私も…愛…して…る…。」
「はっ。」
プチンと切れる音がした。藍の顔が可愛すぎて歯止めが効かなくなってしまった。
※
「ちょっと、咲桜!時間!」
現在の時刻7時前。集合は9時。2人で急いで風呂に入っていたところだったがやっぱりギリギリになりそうだった。あの後お互いオールしたのと同然だった。行為が終わった頃には明け方になっていたので2人で風呂に入っていた。
準備をバタバタと進めた。
「もう行くよ咲桜。」
「待って。忘れ物。」
「なに?」
「キス。」
「はい?」
結局唇を奪われてしまった。別に嫌ではなかった。幸せなことだからだ。
「愛してる。藍。卒業式頑張ろうね。」
「待って!」
ドアを開けようとした咲桜を止めた。
「私も咲桜のこと愛してる…。卒業式頑張ろう。」
「…!うん!!」
2人で手を繋ぎながら学校まで走った。
桜がヒラヒラ舞う昼と夜の藍色に染まる頃の私たちはどっちも幸せだった。
【藍色夜桜】〜番外編〜
大学のガイダンスは思ったよりも早く終わった。集合時間が早かったからだ。家に帰ると、藍が居た。私は頬をつねった。
「咲桜。何してるの?」
「やっぱり夢じゃないんだなーって!」
「また同じこと言ってる。」
「一緒に住んでること!」
「知ってる。」
染矢藍は素っ気ないけど私への愛は確かだった。私、内野咲桜は藍と同棲している。
お互い大学は違うけどね。優衣はあの後、実家から大学に通うことにしたらしい。
「ねぇ…咲桜…。」
「なに?」
「昼から…。あり…?」
「?!」
藍は有無を言わさず私にキスをした。ソファに押し倒され、私はびっくりした。しばらく、藍から誘ってくることがなかったからだ。
「待って、藍。私風呂に!」
「関係ない。」
またキスをしてきた。藍の指が私の上半身をなぞる。ビクッとした。下っ腹辺りが私は弱い。
「咲桜。」
藍は髪を耳にかきあげた。私の服を脱がせて首元にキスをしてきた。
「ひゃっ…!」
「ほんと首…弱いね。」
「弱いよ!だからちょっと待って!」
「待たない。」
こうなったら…!
私は藍の肩と腕を掴み押し倒し返した。藍の服を脱がせて、ピアスの着いている胸にキスをした。
「ちょ…!」
「待たないよ。」
そう言い私はピアスを噛んで、藍を見つめた。顔を真っ赤にした藍はとても可愛く綺麗だった。
「咲桜…!」
いつも通り奥をいじめた。
「藍。愛してるよ。」
「私も…。」
「私も?なに…?」
そう言い、奥をトントンした。
「!!」
体をビクつかせた。藍は私を抱き寄せてキスをした。
「私も…咲桜のこと…愛してる…。」
「あぁ…明日も大学あるのに…。」
私たちは体力が尽きて寝落ちするまでずっとエッチをした。窓から藍色の夜空を見ながら。