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「船長さん!!」
「ルフィ!お前のパンチは銃のように強いんじゃなかったのか?」
「………!!……………!!うるせェ!!」
『じゃん、くす……!!』
「!!!…エマ、待ってろすぐ助けてやるからな?」
シャンクスを見て安心したエマは目に涙をうかべた。
エマとルフィを見つけた赤髪海賊団一行は拳を強く握りしめた。
「海賊ゥ…………まだ居たのか、この村に。ずっと村の拭き掃除でもしてたのか?
何しに来たか知らんが、ケガせんうちに逃げ出しな。それ以上近づくと撃ち殺すぜ腰ヌケ」
「てめェ、聞こえなかったのか!?それ以上近づくな。
頭吹き飛ばすぞ、ハハハハ!!」
「「「「へへへへ!!」」」」
「銃を抜いたからには、命を懸けろよ」
「あァ!?何言ってやがる」
「そいつは脅しの道具じゃねェって言ったんだ…」
ドン!!
大きな銃声がひびき、瞬間山賊のひとりが倒れる。
真横ではルウが肉をかじりながら銃の引き金を引いていた。
山賊側にも驚きが伝染する。
「や…やりやがったな、てめェ」
「なんて事…なんて卑怯な奴らだ!!!」
「卑怯?
甘ェこと言ってんじゃねェ、聖者でも相手にしてるつもりか」
「お前らの目の前にいるのは…海賊だぜ」
『か、っこい…!!』
いつも大人気ないなシャンクスでもなく、意地悪言ってタバコをすかしてるベックでもなく、肩組んで騒いでるルウでもなく、酔って息子自慢が始まるヤソップでもない。
今、目の前にいるのはかっこいい憧れの海賊だ。
エマはこの状況で初めて本当の海賊を見た。
その姿は恐ろしいほどかっこよく、とても頼りになった。
「…うるせェ!!だいたいおれ達はてめェらに用はねェぞ」
「いいか山賊…おれは酒や食い物を頭からぶっかけられようが、つばを吐きかけられようがたいていの事は笑って見過ごしてやる…………だがな!!
どんな理由があろうと!!おれは友達を傷つける奴は許さない!!!!」
「シャンクス…」
「はっはっはっはっ許さねェだと!?
海にプカプカ浮いてヘラヘラやってる海賊が、山賊様にたてつくとは笑わせる!!!
ブッ殺しちまえ野郎共!!!」
「うおおおっ!!
死ねーーーーーっ!!」
「おれがやろう………充分だ」
ベックはそう呟くとタバコを焼き付けたり銃で殴ったりして、ヒグマ以外の山賊をたった一人で圧倒した。
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