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「夢を買い取る小道具」
主軸↪rp
⚠.本作品はAI彡に手伝ってもらってます。
その店は、路地の一番奥にあった。
古びた木造の建物。
看板には、かすれた字でこう書かれている。
”夢 買い取ります“
会社帰りのrpは、その文字を見て立ち止まった。
「夢?」
思わず笑ってしまう。
冗談みたいな看板だった。
けれど、その日はなぜか気になった。
吸い込まれるように扉を開く。
鈴の音が響いた。
店内には古道具が並んでいた。
古時計。
二十年前ほどの裁縫キット
色あせた写真立て。
そしてカウンターの奥に、
店主らしい女性が座っている。
年齢の分からない人だった。
二十代にも七十代にも見える。
『いらっしゃいませ』
「ここ、本当に夢を買うんですか?」
『ええ、勿論』
女性は頷いた。
『どんな夢でも』
rpは少し考えた。
そして苦笑した。
「じゃあ売れるかも」
『どんな夢でしょうか?』
「_実況者になる夢です。」
言った瞬間、胸が少し痛んだ。
高校生の頃から憧れていた。
大学生になってからも、
メンバー募集にも何度も応募した。
だけど結果は出なかった。
気づけば二十歳。
仕事に追われる毎日。
もう何年も実況を見ていない。
最近では「昔の夢」と呼ぶようになっていた。
店主は静かに聞いていた。
『まだ持っているんですね。』
「え?」
『本当に捨てた夢なら、ここには持って来られないんです。』
rpは答えられなかった。
店主は棚から小さな秤を取り出した。
真鍮でできた古い秤だった。
『夢をこちらへ』
「どうやって…」
『思い出してください』
rpは目を閉じた。
初めて実況を見た夜。
好きな実況者に憧れたこと。
選考結果を見るたび胃が痛くなったこと。
落選通知。
諦めようとした夜。
それでも諦めきれなかった自分。
気づくと秤の上に、小さな光が乗っていた。
青白く揺れる光。
まるで星の欠片みたいだった。
『これが夢です』
店主は言った。
「…買い取るとどうなるんですか」
『二度と思い出さなくなります』
「……」
『未練も消えます』
その言葉にrpの心は揺れた。
未練が消える。
それは楽かもしれない。
成れなかった苦しさも。
才能があるのか分からない不安も。
全部なくなる。
「代金は?」
と尋ねる。
店主は少し考えた。
『あなたの場合は五十万円くらいでしょうか』
「高っ…」
『良い夢だから』
五十万円。
今のrpには魅力的な金額だった。
生活も楽になる。
未来の不安も少し減る。
夢を諦める理由としては十分だった。
店主は契約書を差し出した。
『決まったらサインを』
rpはペンを取る。
名前を書こうとして。
ふと棚の奥を見た。
そこには無数の瓶が並んでいた。
中で光が揺れている。
「それは?」
『…他世界で買い取った夢です』
他世界
にわかにも信じがたかった。
その中で店主は一つの瓶を持ち上げた。
中には金色の光。
『プロ野球選手になりたかった人』
もう一つ。
赤い光。
『ずっとあの人の”右腕“で居たかった人』
青い光。
『“相棒”と共に歩みたかった人』
どの光も綺麗だった。
けれど、
どこか寂しかった。
「…みんな叶わなかったんですか」
rpが聞く。
店主は首を横に振った。
『分かりません』
「え?」
『売った瞬間、その人の人生から夢は消えるから』
rpは瓶を見つめた。
もし売らなければ。
叶ったかもしれない夢。
叶わなかったかもしれない夢。
その可能性ごと閉じ込められている気がした。
しばらくして。
rpは契約書を返した。
空欄のまま。
「やめます」
店主は驚かなかった。
むしろ少し嬉しそうだった。
『…そうですか。』
「諦めたいんです」
rpは言った。
「でも」
言葉が続く。
「誰かに買い取ってもらわないと諦められない」
「なら まだ終わってない気がするんです」
店主は静かに笑った。
まるで最初からその答えを知っていたみたいに。
帰り際。
店主が声をかけた。
『お客さん』
「はい」
『夢はね』
「?」
『叶うから価値があるんじゃない』
rpは振り返る。
『叶うかどうか分からないのに、手放せないから夢なんです』
外に出ると夜風が吹いていた。
路地を抜ける。
ふと後ろを見る。
店は消えていた。
最初から存在しなかったみたいに。
その夜。
rpは何年ぶりかにパソコンを開いた。
白い画面が光る。
カーソルが点滅している。
何も変わっていない。
才能があるかも分からない。
明日も仕事だ。
人生も急には変わらない。
それでも。
指は自然にキーボードへ伸びた。
メンバー募集。
そのURLをクリックした。
それは物語の始まりであり、
もしかしたら、
諦めなかった夢の続きだった…のかも知れない。
コメント
1件
うわあ…読み終わったあと、なんか胸がじーんってなったよ😭💕 「叶うから価値があるんじゃない、手放せないから夢なんだ」って店主の台詞、心にズドンと刺さった…!しかも最後、パソコン開いてまた応募しようとするrpくんの決意が尊すぎる。何も変わってないのに、指が動くんだよね…そこがもう、すごく人間っぽくてエモい。 まだ第1話なのに、すでにこの物語の空気感にどっぷりハマっちゃった…続きが気になりすぎるよおおお!!✨
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