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ないこ「じーさん!この文献のここがね??」

老人「君は本当に元気だねぇ笑笑」


桃李「ないこぉ!!お前また背ぇ伸びたな!!ま、まだまだチビだけどなっ!」

ないこ「桃李がでかすぎるんでしょバカ!今時190とかそうそう居ないから。」

桃李「オイオイオイ19‘‘1’’な??失礼しちゃうぜホント。これだからチビは…」

ないこ「はっ倒すぞ!!?」


嗚呼、幸せだなぁ。ずっとこれが、、続けば……


ないこ「ぅわ゛あああ゛あああ゛ああああ!!!!(涙)」



ないこ「ッ!?!?」

…また、この夢か。

いつの間にか寝てしまっていたようだ。いつもの夢。じーさんや桃李との夢。いつも目覚めは最悪。

でも、それでも、二人の温もりを忘れないように、決して過去にはしないように、この夢を見る度、冷や汗で背中がいっぱいになる度に、

俺の心は冷たくない。あの人達の意思を継げ。っていう気持ちが、強くなるんだ。

俺の中に二人が居る限り、俺は、あの子の為ならなんだって出来る。


じーさん。俺は貴女の様に、人を思いやれていますか??

兄様、俺はあの子に、ちゃんと『愛』を伝えられてるかな。


早く起きなきゃ…皆が待ってる。


ね、…ほとけっち。




ぼんやりと霞がかった脳に、聞き慣れた声が届く。

if「な…っこ??、、いこ…!!」

ま、ろ、、??

if「ないこっ!!!」

ないこ「ああ、…どしたのまろ。そんなに慌てて、?」

いつもヘラヘラ飄々としてる癖に、柄にも無く俺を揺さぶるまろに違和感を覚える。

if「どーしたもこーしたも無いわ。…あの人ら(ないこの両親)と別れた後、番街の管理権を幹部に振り分ける為の会議中やったんに、急にないこが倒れるから…。」

ないこ「あ、…ああ!そうだったね、。うん。」

あの後わめく両親を置いて今までの管理者(桃川一族)にコンタクトをとって片っ端からリストラしてきたのだ。お陰で足パンッパン。

久しぶりに見た夢と現実のギャップに少し戸惑う。そんな俺の様子に気がついたのか、まろは「一旦休憩しよか。」と俺に水を汲んで来てくれて、その後こう言った。

if「李ぃさんの夢、みとったん?」

ないこ「…うん。」

まろの言う「李ぃさん」(りぃさん)とは、兄様…桃川桃李の事である。まろは兄様の事を慕っていて、尊敬の意を込めて李ぃさんと呼ぶのだ。

昔、ヤンキーだったまろの更正に一役買ってくれたんだとか。

お陰で今では元ヤンとは思えないくらいのさわやか好青年になった。

…たまに、すっごい声デカイけど…。

if「あの人、昔から危なっかしかったよなぁ。」

ないこ「ハハ、そうだねぇ。」

if「良い意味でも悪い意味でも、お人好しが過ぎんのよな。あと、女好き!!」

ないこ「確かに笑、兄様毎日違う女の人に告白して、ぜぇ~んぶフラれてたもんね!」

if「でもってその女、最終的にはお前に惚れるんよな笑。」

ないこ「なんでやろなぁ…。」

if「え、無自覚、???そりゃお前、」



???「ほら!行きなよ!!ないくん起きてるしっ!!(小声)」

???「えっ、えぇ?…でも、迷惑じゃないかなぁ、?(小声)」

??「迷惑な訳あるか!!仮に迷惑とか言って来たら、僕がぶん殴ったるわ!(小声)」


…聞いた事あるなぁ…

おそらくドアの向こうに居るであろうウチの可愛いガキ共が何やら企んでいるらしい。

…全く、世話の焼ける奴らだなぁ笑

あえてコツコツと足音をたててドアへ向かっていく。

???「わぁぁああああ、!!?来てるッ、、きてるよぉ!(小声)」

??「行けっ!今しか無いって!がんばれいむくん!(小声)!」

???「絶対喜んでくれるから!!(小声)」

いや、『いむくん』て、聞こえてるよ?

ガチャ、

ないこ「なぁーにやってんn」

-hotoke-「ないちゃんっ!!!そのっ、、いつもありがとう!!!」

ズイッ!

ないこ「え?」

いむの手には、ピンクの包装紙に薄水色のリボンを巻いた小さな箱があった。

ないこ「こ、これ、俺に??」

-hotoke-「う、うん…///」

まさかの人物からのプレゼントに、少々唖然としてると、顔を赤く染めていたいむは何を勘違いしたのか慌て出した。

-hotoke-「…あっ!そのっ!!💦要らなかったら全然僕が使うし💦💦いっつもないちゃんが使ってる物に比べたら多分、価値なんてあんまりだし、、。」

いむは心配そうにコチラの様子をチラチラと伺っている。

いつもの俺ならここで頭でもポンと撫でて、「要らなくなんかないよ。大切にするね?」なんて言って額にキスでもしてたのだろう。でも、こんな俺に、よりにもよって君が、プレゼントだなんて、

-hotoke-「えと、生意気言っちゃう時もあるけど、身寄りが無くて、昔の事、あんまり覚えて無い僕の事、ないちゃんが色んな人に無茶言って保護してくれてたってのは、知ってたから、恩返し?かな。してみたくって、、。」

‘‘恨んで当然の’’俺に、そんな…

ぎゅっ

気付けば俺は、涙を流しながら目の前の少年を抱き締めていた。

-hotoke-「うわあああ?!?/////」

強く、強く抱き締めた。

ないこ「ごめん、ごめんっ、ごめんいむ、…ごめんなさいッ、(涙)」



物陰で-hotoke-を見守っていた(バレバレ)な二人は、コソコソ話を楽しむのであった。

りうら「エッ、…ないくんガチ泣き、??」

初兎「…まあ、思うところがあるんやろ。‘‘いむくん相手なら’’尚更な。」



解ってる。この子は違う。もう違うんだ。本当に許された訳じゃない。許されるべきじゃない。‘‘あの子じゃない’’。

ないこ「い゛むっごめん、ッ、、ごめんっ、!!おれがっ、、俺のせいで、、ッ!(涙)」

…それでも、それでも君との未来を望むのは、少し都合が良すぎるかな。

こんな事聞いたら、きっと君は…怒ってしまうよね、。

-hotoke-「いいよ。」


ないこ「ぇ、?」



視点-hotoke-

-hotoke-「もういいんだよ。ないちゃん。」

昔の事は良く覚えていない。覚えていないし、思い出す必要も無いと思っている。…いや、思っていた。

…みんなは、僕が鈍感なんだと思ってるんだろうけど、ないちゃんが僕に過去を見せたがらないのも、初兎ちゃんがたまに悲しい顔をするのも、全部わかってる。

ないちゃんが昔、僕に何をしたのかはわからないけど、昔の僕がどう思ってたって、今の僕はないちゃんが大好きだ。

…だからもう、

-hotoke-「良いんだよ。」

ちゃんと向き合うから。その為の覚悟は、決めて来たから。

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コメント

3

ユーザー

わ"ぁぉぁぁぁぁ!!!最高でした!!!✨桃李さんになんかあったのかな、、、😭💎さんと🍣さん相変わらずてぇてぇ💕

ユーザー

うわぁ、🍣くん昔なにやったんですか…めっちゃ謝ってるし相当💎くんを酷い目に合わせたのかと思ったらまさかの昔の💎くんも🍣くんのこと好きだったとは…あの子の正体も気になるし……🤪くんと🦁はきっと事情知ってるだろうし、🐇ちゃんも言い方的に知ってる感じですか?🐤ちゃんも全く知らない訳じゃなさそうですね。ということは💎くんの記憶が消える原因になることを🍣くんがしたんですか?めっちゃ気になりますね。

ユーザー

いやぁ、謎多き回でしたねぇ~。 🍣さんは昔💎くんに何をしたんでしょうか…。 ここで裏話!! 『いむくんって…?』 (昔の💎くんを以降🦊くんと表記します。) 💎「ねえ僕。僕は🍣ちゃんの事嫌いだったの?」 🦊「全然?大好きだったに決まってんじゃん。」 💎「おお、だよね!!僕だし!!」 🦊「そりゃあね、エッチ上手かったし♥️」 💎「ばっ、////はぁ!?!?////////」 🦊「うそうそ冗談!笑…ちょっと僕純情すぎない??」 💎「僕が純情なんじゃくてそっちがえっちなの!!」 💎🦊「「次回!!『プレゼント』!!」」 🦊「早く告れよ…」 💎「僕と🍣ちゃんはそーゆんじゃないッ!!」

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