『帰り道』
夕暮れの中、いつも通り駅までの道をゆっくりと2人で歩いていると
Rd「ね、なかむ 」
Nk「はい?」
らっだぁさんが聞いてきた
Rd「なかむってさ好きな人…とかって居るの?」
Nk「好きな人……ですか」
好きな人。そう言われてうーん、と悩むも思い浮かぶ人物は居なかった、
Nk「僕に好きな人はいないですね。」
Rd「それじゃあ気になる人とかは?」
気になる人かぁ。と呟きつつ考えるとふわふわと浮かんできたのは今話しているらっだぁさんだった…。
廊下で叫び、走りながら僕の名前を大声で呼んでいる紛れもないらっだぁさんが浮かんできた
Nk「…気になる人は居ます、」
Rd「なるほどね…」
Nk「らっだぁさんこそ居ないんですか?」
Rd「俺?」
「……俺も居るよ。"好きな人"」
好きな人。そう言われた時心のどこかでチクチクしたのは何故だろう
Nk「そうですか。その恋頑張ってくださいね」
Rd「……うん」
でも俺はふとした疑問がひとつ浮かび上がった。
"好きな人がいるのに好きでは無い僕と何故一緒に帰っているのだろう"
少し考えた結果帰り道が違うのか。そう考えこの話は途切れた
(らっだぁ視点)
帰り道、いつも通りなかむと2人で楽しく話しながら帰っていた
俺はしばらく間を空けなかむに問いかけをした
Rd「ね、なかむ」
Nk「はい?」
Rd「なかむってさ、好きな人…とかいるの?」
……何を聞いてるんだ俺。そう思いながらも問いかける口は止まらなかった
Nk「好きな人…ですか」
うーん、と悩むなかむ
その姿すら俺は可愛く見えた。
しばらくするとなかむは口を開いた
Nk「僕に好きな人はいないですね」
心のどこかで俺は安心していた
Rd「それじゃあ気になる人は?」
攻めすぎだろ、そう心の中で言うももう声に出ていたので遅かった
Nk「……」
しばらく悩んでいると思い浮かんだのか答えは返ってきた
Nk「……気になる人なら居ます、」
なかむがそういった時俺はどこの誰なんだろうと考えてしまう、その考えを素早くかき消し
Rd「なるほどね、」
と言う
Nk「らっだぁさんこそ居ないんですか?」
Rd「俺?」
なかむにそう言われた時俺はすぐとも君が好きだよって言いたかった、
でも我慢した
Rd「……俺も居るよ。"好きな人"」
Nk「そうですか。その恋頑張ってくださいね」
Rd「……うん」
俺は素直にうん!と元気に言うことは出来なかった
……やっぱ男同士の恋愛は難しいものなのか
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