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・2次創作
・御本人様とは一切関係ありません
・BLBLBL
・口調迷子、キャラ崩壊
・njsj
・ダメな人は🔙
研究所からの帰りの電車、二徹したせいか目がシパシパする。
あと1分でも遅れていたら乗れなかったであろう終電に体を揺らされ、家に向かう。
この時間でもほぼ満員電車の日本はやっぱり社畜が多いな、と思う。 桜魔は定時で帰れるのに。
ドアに寄りかかって窓に貼ってある広告を見てるとトンネルに入り、やつれた自分の顔と目が合う。
うわ、隈やば。
そんな事を悶々と吊り革に掴まりながら考えていると見覚えのある髪色が映った。
「…あれ、アニキ?」
『お、甲斐田やん』
不破湊、総称アニキ。ホストらしい。
派手と言わんばかりの白髪…いや、銀髪なのか?そんな色に紫とピンクのメッシュ。
根本までその色なものだから最近は地毛なのではと考えている。
『甲斐田も電車乗るんやなぁ』
「そりゃ…乗りますよ電車くらい」
いつも通りの、少し業務的な会話。
まあ同じ番組のメンバーの後輩に話しかけられたら誰だって返事は返すだろう。
「不破さんも仕事帰りですか?」
『そうやね』
『甲斐田は今日は着物じゃないん?』
「現世ではこの格好ですね」
白いタートルネックに黒コートの、現世に合わせた余所行きの服を改めて見る。
弦月のお墨付き的なもので、自分も少し気に入っている。
『ふーん』
不破さんは興味の有無が分かりずらい。
だから今、この瞬間も興味を持っているのか否かは僕には分からない。
少なくとも僕に興味は無いだろうけど。笑
沈黙が落ちた電車が不意に揺れる。
「ッん、!?」
揺れた拍子に、不破さんの足が僕の陰部に当たった。
『甲斐田?どした?』
不思議そうな顔でこちらを覗き込んで言われる。
あなたの足が僕のアソコに当たりました、なんて死んでも言えない。
「やッ…なんでもない…デス…」
端の方だからと言って、満員電車の人口密度は変わるわけもなく。
揺れる度に奥に奥にと追いやられてしまう。
ぐらり、とまた車体が大きく揺れる。
「うゎッ、」
ここで二徹の弊害が出て、体も電車と共に揺れる。
何とか背中で壁に寄りかかり、膝を少し曲げた状態に落ち着いた。
そこで事件は起きた。
不破さんの足が、僕のアソコにピッタリくっついた体制になってしまった。
体制を変えたいにしても変えられない、非常にまずい事態になった。
「…ふッ、…ん、」
電車が揺れる度、不破さんが動く度に小さな刺激に襲われる。
緩く勃って来た時、不破さんがまた顔を覗き込んで来た。
『甲斐田、やっぱ体調悪い?』
あんたのせいだよ、出かかった言葉を奥歯で噛み締める。
気づかないのも凄いと思う。いっその事気づいてくれれば楽なのに。
『無理せんでな』
こういう滲み出る優しさにファンは惚れたんだろうな、とつくづく思う。
僕だって女だったら惚れてた、絶対に。だが状況も状況なものでそれどころではない。
グリッ
「ッ〜〜〜〜!」
やばいやばいやばいやばい!
すでに下着やズボンは先走りでぐしょぐしょになっていて気持ち悪い。
このままだとマジでイク、そんな危機感で滲む汗が背筋をつたう。
いや、でも後一駅だ。あと一駅分耐えれば…!
不破さんの足に擦られ続けた僕の陰部はもう既に限界に近かった。
でも先輩の、ましてや年下にこんなみっともない姿を晒す方が無理だ。 人生が終わる。
次は、◯◯駅に止まります。
そのアナウンスをどれだけ待った事か。
ここで少し油断してしまった。
『かいだ』
耐えるために下を向いていたからだろうか、ちょうど僕の耳元に不破さんの顔が来ていた。
その声に、顔に、雰囲気に。
「ぁッ、」
イった。
『ッふ〜…やっと人少なくなったなぁ、』
『…甲斐田?』
「ッ…グスッ、ヒック」
『…え』
「ごぇ…ッ、ごめ”んな“さぃッ…」
とにかく謝る。
最寄りに駅も逃したし、イったし、涙でぐちょぐちょだし。
次の収録でどんな顔して会えばいいんだ。
『…』
やっぱり、引かれた。
当たり前だけど悲しくて、消えたくなる。
いっその事走って逃げようかな。
ポスッ
「…え、?」
『ごめんなぁ、気づけなくて…』
抱きしめられて撫でられてる。不破さんに。
7センチ差あるはず…なんだけどな。
「す“みま”せん…」
『泣くなって、w』
この後不破さんの家に泊めてもらいました。