コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
こんにちわ!あずはです。
ゲストさん。いいね、ありがとうございます。
続きを書いていこうと思います。
地雷さん、アンチさん、純粋さん!バイバイ
(ここでは18禁出てきません!予めご了承ください)
ではではスタート!
ガラガラ
「おはようございます。」
しずくは挨拶をする。
シーン
やっぱりね。挨拶は帰ってこない。
みんなしずくのことを無視して喋っている。
毎日こんなのだから、すっかり慣れてしまった。
慣れているはずなのに•••
ガラッ
そんなしずくの思考を遮るように教室の扉が開いた。
ヒソヒソ ヒソヒソ
教室が一気に騒がしくなる。多分だが、一組の子だった気がする。
何故こんなところにいるのだろか?
(この疑問はおかしいのではと思うだろう。説明しよう!ここは、成績によってクラス分けがされて居る。五組は落ちこぼれの集団。そして一組は天才の集団。 五組は東側に一組は西側にそれぞれ隔離されているのだ!)
ここに来ると言うことは、何か用事があってのことなんだろう。
こんな優等生がこの教室に何しにきたんだろ?
まっ、しずくには関係ないか。
スタスタ スタスタ
あれ?しずくの方に来る?まさか、嫌味を言うためにわざわざ来た?
「ねぇ。」
やっぱり、しずくですよねぇ〜。まっ、慣れっこだし?適当に流すかぁ。
「はい何でしょうか?」
「君今日からここの教室じゃないよね?」
「…はい?」
嫌味じゃなかった。感動なんですけど!
いやいや、そんなことが今どうでも良いんだ!
はっ、まさか!しずく。入る教室間違えちゃったタイプ⁉︎
えっまさかのまさか?うわー恥ずかしー。
「だーかーらー、ここが君のクラスじゃないって言ってるんだよ?」
「いえ、ここがしずくのクラスですよ?だってここは、五組でしょう?」
「はぁ。」
何故にため息を?
「あのねぇ。つまり、ここ五組じゃなくて、今日から君は一組になるの!」
…は?うん。嘘でしょ?うん、きっと嘘だ!新手のからかい方かな?バレバレだよ。
「¿¿¿ またまた、ご冗談はよしていただけますか?」
「それはこっちのセリフ。急いで荷物を持ってくれる?」
全く意味がはわからないけれど、言われた通りにしとかないとやばい気がする。一組の人結構、貴族さん多いし。逆らったら、何されるかわかんないし?
「あの…」
「行くよ〜。」
イラッ
とことん人の話を聞かないな。この人。
(五組から一組に向かう途中の廊下です。)
スタスタ スタスタ
あれ?前にいた人は?さっきまで居たはずなんだけどな?
ま、ま、まさかしずく迷子⁉︎やらかした‼︎どーしよー親に知らせらせたら、命の危機!早く探さなきゃ‼︎
キョロキョロ トコトコ キョロキョロ
ダダダッ
「君!先行きすぎ!ほんっとに、探したんだからね。」
「心配かけてすみませんでした。本当に申し訳ない。」
「謝らなくていいんだよ?」
…嫌な思いさせちゃったかな?
「なんだか・・すみません。」
「だから、謝らなくて良いからね?」
優しい人だなぁ。
しばらく、沈黙が流れる。足音だけが響くこの空間。
さっきまでの生徒達の笑い声や騒めきで賑やかだったのが嘘のようだった。
この緊張した渡り廊下だけは、やはり何度体験しても慣れるものじゃない。
「着いたよ」
先を歩いていた生徒の声が響く。
「•••。」
久しぶりに来た。一組。
「? 大丈夫?」
「‼︎ 大丈夫です。」
あっぶなぁ。変な心配かけるてしまうところだった。良い子にしていないとね。
そんな事を考えているうちに、しずくをここまで連れてきてくれた(?)生徒がドアをノックし、先生を呼んでいた。
「先生。連れて来ました。」
「おお、ご苦労様だったな。」
「ホントですよ〜。」
なんて言う他愛無い会話を先生としている。
生徒会長さんかな?真面目そうで親しげな様子からそんな考えが浮かぶ。
でも、そう考えると不思議だ。そこら辺の生徒でもよかろうに、なぜ生徒会長様が迎えにきてくれるのか。しずくが重宝されているかの様になってしまう。
だったら、ただの生徒?だがそれもまた、違う気がする。全くの矛盾だ。もう、よく分からない。
「あの〜…連れて来たは、良いんですが何をするんですか?」
しずくは、ふと疑問に思ったことを口にした。
「今から、テストが行われるから。もちのろん!君のね?」
「?」
何のテストなんだろうか。全く見当がつかずに言われるがままについて行く。
しばらく歩き、ついた所は校庭だった。
窓からは多くの生徒と教師が顔を覗かせている。
なにが始まるのだろうか?
気付くと、しずくは手に汗をかいていた。
そんな事もも知らないように、ここまで連れて来た先生が口を開いた。
「これより、甘河(あまがわ)の能力テストを始める。」
「⁉︎」
ウワァァァァ
その声に応えるように歓声が起こる。
しずくはアイドルか何かなのかと思うほど大きな歓声だった。
だが、当本人で有るしずくはそんなことに頭など回っていなかった。
ずっと、親にも言わずに隠して来たことだ。今まで能力テスト と関わりのなく、油断していた。 これじゃ、バレてしまう。それもこんなたくさんの人の前で。言い逃れはできない。最善策を導き出さなきゃ。
(説明しよう!この学園では、五組以外のクラスで能力テストが行われる。学力は勿論なのだが、この能力テストこと魔力テストで、基本クラスが決まっている。つまりは、一組は魔術と勉学の天才の集まり。その中でもトップの成績を誇っているのが生徒会なのだ!逆に成績が落ちると自動的に二組、三組へと下げられてしまう。それを避ける為、成績を上げる為、一組から四組の生徒は全力でひと月に一回の能力テストに励むのだぁぁぁ。 では、続きをお楽しみください。)
力を抑える?いやいや、試験官をするくらいだそれなりの魔力の持ち主だろう、そんなの一瞬でバレる。
体調を悪くする?無理無理、全校生徒を相手にそれが通じるわけがない。どうするしずく!急げ!始まっちゃうよ!
「それでは、第一試験。」
そうこう考えているうちに、試験官がテストを始めてしまった。
「ここに魔法陣が書いてある。ここに立って、魔力を全力で手に込めてみろ。」
「はいっ!」
もう諦めよう。無理だ!うん!バイバイ!しずくの人生。清々しいほどに吹っ切れた。
魔法陣の真ん中に立ち、手から溢れそうなほど大量の魔力を込める。手が痛い。はち切れそうだ。
……その瞬間だった。さっきまでは、ただの地面に描かれた落書きのようだった魔法陣が急にひかりだした。
まるで引き摺り込まれるような勢いで、更に明るさを増す。
それとは反して、しずくの手は溢れかえりそうなほどに魔力が溜まっていた。と言うか、すでに少し溢れていた。ちょっとばかり姿を見せたそれは、球状になっており、その中でぐるぐると激しく回っていた。
「しょーーとーーーーいーー。」
遠くから先生が叫んでいるのが聞こえる
「召喚と!い•え!」
「! 召喚。」
そう言うと、先程まで手からはみ出ていた魔力の塊が空に向かい、しずくと同い年程の少女になる。何処にでもいそうな、ストリート系の服を着たボブの子だった。髪は明るい水色で毛先だけが綺麗な青色に変わっていた。これが世のいう使い魔とかいうやつだろう。
先程よりも歓声が起こった。やっぱりしずくはアイドルか何かなのかなのかと錯覚するほど大きい歓声だった。
でも、今回は納得がいく。今まで、ただの落ちこぼれだと思っていた奴が、ただのインキャだと思っていた奴が使い魔の最高ランクである、人型を召喚してしまったのだから。
「すごいね! 人型の使い魔なんて! 」
一組の人からしてもめずらしかったのか?すごい喜びようだ。まるで自分が世紀の大発明をしたときのように、喜んでくれている。ここまで来ると、しずくの方も嬉しくなってくる。
「まさか、そんな凄く無いと思っているでしょ?」
まぁ、正直思っている。一組にはこんなんが沢山いるのだろう。そう思うとあまりすごいことでは無いのだろうと思ってしまう。
「この学校に君入れて三人しかいないんだよ。」
そんな心を読んだのかのような声が聞こえてくる。
想像していたよりも少ない現状にしずくは驚く。
「すごいなぁ、じゃぁ、二個目の試験は要らないな。これだと余裕で一組だ。」
先生は感心したように言った。
その一言でしずくは思い出した。そうだった、親に怒られる。多分だけど現状を受け入れることができたら、すぐに掌を返すことだろう。それだけは嫌だ。この報告がすぐにいく事を避けなければ!
「あの!ちょっと良いですか?」
「どうぞ。」
応えてくれたのは、生徒会長と思われる生徒だった。
「えっと、自分から報告したいので…」
「分かった。伝えとくよ。報告しなくて良いって。」
やはり、とことん人の話を聞かない人であった。だが、そんなところに今回は助かった。
だがこれで誤魔化せたものかと心のモヤは膨らんでいくばかりだった。
キーンコーンカーンコーン リーンコーンカーンコーン
そうして、授業が終わった。
しずくの不幸を嘲笑うようになった鐘は、学校中に響いていた。
しばらくした、通学路にしずくはいた。
細い道を一人歩いていた。
今日は特別早退だった。
先生が、「明日からの授業に備えるように」と早く返してくれたのだ。
家に帰りたくは無い。いっその事、家出してしまおうか。恐らくは、今の時間帯から2•3時間は帰ってこないだろう。ならば善は急げと言う。早く帰ろう。
タッタッタッタ
「ただいま戻りました。」
「お帰りなさいませ。」
出迎えてくれたのは、柚姫(ゆき)だ。しずくの専属メイドである。
きっと、ゆきと顔を合わせるのも今日が最後になる。
トコトコ トコトコ
しずくは静かに自分の部屋に向かう。
ドアを開けるとそこにはすっかり見慣れた部屋があった。一見見れば普通の部屋だが、よくよく目を凝らすと薬や刃物がそこらじゅうに転がっている。
この子達も一緒に持っていかなくなければ。
ガサゴソ ガタゴト ドンッ ガラガラ ゴロゴロ
「あの、大丈夫でしょうか。先程から大きな音ばかりがなっておりますが。」
ゆきが外から声を掛ける。
「大丈夫だよ。」
「そうですか。」
ガサゴソ ガサゴソ ガサゴソ
出来たぁ〜。
あとはここから出るだけ!そう思った時の開放感に感動した。
だが、ずっとこうはしていられない。早くしなければ親が帰って来てしまう。
……ありがとう。しずくの部屋。そして、ゆき。
そうして、しずくは足早に部屋を去った。
廊下に出ると、誰もいない事を確認し、家を出る。
しかし、出てきたはいいものの泊まるアテがない。
行き場のないしずくはとりあえず、親の仕事場とは反対方向に歩き出した。
4415 文字お疲れ様です!
次の投稿は来週の金曜日か明日になると思います。
おこがましいかもしれませんが、コメントをください!
次の投稿で1人正体を明かそうと思います!
ではでは、また来週! バイバーイ