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朝の王宮、ダイニングホール。この日は王子+ハイネで食事を取れるということで、密かに楽しみにしていた王子たち。
が、……そこには、国王・ヴィクトールの姿があった。
「なんで父上もいんのさ……。
…あれ? センセー、パン少なくない?」とリヒト。
「いや、それよりジャムが違う。師匠、いつもはもっと甘いやつでしたよね?」とブルーノ。
「スープの具が……先生のだけ、具、いっぱい……」とカイ。
「父上!!どうしてハイネの分だけ豪華なんですか!!!?」とレオンハルト。
「ふふふ……気づいたか。我が愛しのハイネのため、厨房に特別指示を出しておいた」
ヴィクトールは誇らしげに微笑んだ。
「特別指示!?」
「愛しの!?!?」
「今“愛しの”って言った!?」
「…いちゃいちゃ……」
「お、おやめください陛下!わたくしはただの王室教師です!!!」
真っ赤になったハイネが立ち上がるが、その手をヴィクトールが取って、
「……君は、私の特別な教師だよ?」
「気持ち悪っ!!!」
とリヒトが一言。
「──というか、父上、なんで先生の隣に座ってんだよ!!席は向かい側でしょ!!」
「今朝はこの角度のハイネが見たくてね」
「おやめなさい!!!!!」