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「え、それは、」
「もちろん、Loveの方。likeじゃなくて」
っ…
それは、やっぱり、恋愛感情ってこと、だよな、
僕達、男同士、だぞ、
「ご、ごめん、だって、僕達は男同士だし、」
そう言うと、颯馬は、何を思っているか分からない表情をしている。
「そうだよね、うん、知ってた。」
そういい、握っていた手を離して颯馬が立ち上がった。
「湊、今日はもう帰りな?早退届出しとくから。荷物は後で持ってくから。」
「あ、うん、」
「じゃ。早く帰りな?」
そう言い背を向け教室方面へ向かっていった。
俺、告白、されたのか、?
「た、ただいま、」
誰もいないリビングへ向かう。
はぁ、
本当に、あれで良かったのかな、
いや、男同士だろ?!考えろ!
今日は、勉強でもしているか、
昨日は勉強もはかどらなかったな、
ずっと、颯馬の事が頭の中を支配していた。
まさか、同性から告白されるなんて、
そう思っているうちに、教室前に着く。
ふぅ…
ガラガラ
「あ、し、獅子野くん、おはよ、」
「え、あ、うん、」
みんなの視線が僕に集まる。
「っ!獅子野くん!ちょっと来てっ!」
「あ、竹島さん、僕達、別れよ、こんな僕と一緒にいても、楽しくないし、あと、竹島さんだよね、嘘ついたの。」
顔を青くする竹島さん。
「SNSも、ブロックしといたから」
と言い席を立つ。
すると、竹島さんがガクッとその場にしゃがみこんだ
「そ、んな、泣」
ポロポロと涙を零す竹島さん。
なんだか、”可哀想”とは思わない。
ガラガラ
「はよー」
っ、!颯馬、
「お、はよ、」
ぎこちない挨拶をする。
「あ、獅子野、昨日大丈夫だった?あとおはよ。」
っえ、?
そういい自分の席に行く颯馬。