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「はぁー…はぁー…ま、待って…」
「体力無さすぎじゃない?学校の体育の時よりも呼吸荒くなってるじゃん」
暗い坂道登って大変なのに…なんであっちはあんな平気そうな顔してるんだよ…
「ほらほら、あとちょっとだよ!もうちょっとだけなので頑張ってくださーい」
「……はい…」
〜第7章〜
「はぁー…やっと着いた…」
「お疲れ様、もうそろそろで花火上がると思う」
「そっか…」
こんなに汗だくになりながら頑張ったんだ…すごい綺麗な花火を見てここに来てよかったって思えるようにしたい…
「あ!」
ヒュ〜……ドン
そこには夜空に満遍なく広がる火の花々があった
「花火…こんな綺麗だったっけ」
「ここは高いからねー いやーおばあちゃんの指示に従ってよかったなー」
光の一つ一つがよく見える 色鮮やかな花火は僕達の脳を刺激しているように感じた 爆音に続く爆音が脳裏に焼き付いて僕達の視線を奪っている
「夜野くんはさー…」
「……?」
「夏祭り楽しかった?」
「今更過ぎない?楽しくない訳ないじゃん こんな綺麗な花火も見れた事だし」
「そだねー」
恋愛的な発展もなし、告白するという流れもなしで 普段と同じ会話を少ししたらあっとゆうまに花火の時間は過ぎていた
「ねぇ夜野くん」
「どうしたの?」
「写真撮ろうよ せっかくだし」
「そうだね 撮ろうか」
パシャ
聞こえたのは蝉の鳴き声とスマホのシャッター音だけ 花火を見ていた時は心が躍っていたけど今はすごく落ち着いている
「撮れたー!結構良くない?加工無しなのにすごいビジュいいし」
「最近の加工は盛りすぎな気がするけどね」
「わかってないね〜夜野くん 盛りすぎなくらいが丁度いいんだよ」
「そうなんだ…」
「よし!写真も撮れたことだし帰ろうか 今何時だr」
「どうしたの?」
「夜野くん、今何時だと思う?」
確か花火が始まった時間が7時半だから…そこから雑談して大体8時ちょっと過ぎくらいかな
「8時ぐらい?」
「いや…9時…」
「………冗談でしょ?」
「いや…見間違えではないと思う…」
スマホを確認するとそこには8月12日21時16分とはっきり記されていた
「………私のおばあちゃんち泊まってく?」
「そうしようかな…てか大丈夫なの?」
「大丈夫大丈夫!結構広いから!まぁ畳なんだけどねー 服は私のでいい?メンズの服にハマってた時期あってねー最近着てないけど」
「ほんとごめん…なにからなにまで…」
「いいよいいよ!夜野くんは親に連絡しときな〜」
「うん そうするよ」
もう1回スマホを開いて母さんに今日は泊まると連絡を入れるするとすぐに返事が来た
「おっけー貰えた?」
「うん 了解って」
「ふふっそっか〜」
「それじゃあおばあちゃんちへレッツラゴー!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「着いたー!いやー行きも帰りも長いね…さすがに疲れたよー…ほら!入ってどうぞー」
「うぅ…吐きそう…」
眠気と気だるさと疲労が重なって体が重い… でも行きより坂下るだけだったからよかったな…
「おばあちゃん!夜野くんが泊まりたいってさー」
「言ってないんだけど…」
「おやおや、よく来たね〜紬の彼氏かい?」
「え!?あぁいやそんな」
「おばあちゃん、夜野くんと私は友達!!だから!」
「そんな強調しなくても…はぁ今日疲れた飯はいいから風呂入りたいな…」
「お風呂湧いてるっぽいから入ってきなよ 夜野くんずっと私と一緒にいたでしょ?」
「いや、小林さんから入ればいいよ」
「ほんとに!?それじゃあお言葉に甘えてー…あ 一応言っとくけど、覗か」
「ないよ!」
「あははっ そうだよねーごめんごめん それじゃあお先に〜」
「はいはい…」
本当に和って感じの家だなー…畳なんていつぶりだろ…足がくすぐったいな 暇だしyoktube見てるか…
〜〜入浴中〜〜
「あがりました〜てか見てみて!旅館っぽくない?1回着てみたかったんだよねー」
「おー…着物とちょっと似てる」
「それ1回は思うよねー あ、お風呂どうぞ〜」
「あぁ、うん」
〜〜入浴中〜〜
「風呂広くない?めっちゃ旅館じゃん」
「お風呂から上がって第一声がそれでいいの?」
「いや、だって露天風呂つきとか聞いてないし!それにサウナもあったじゃん!」
「元々旅館だったからねーそれにしても夜野くんの頭につけてるやつ…ww似合ってるよ」
「似合ってないでしょ…その言い方」
「wwwいや?似合ってると思うよー」
なぜか風呂から上がった瞬間にヘアバンドがあったからつけるのかなーって思ってたら…つけてくるんじゃなかったな…
「あ、そういえば夜野くん寝るところ布団で大丈夫?体痛めない?」
「うん、体強いから」
「そっかーなら良かった ありがとう 」
「え?なんで?」
「夜野くんが体痛めるならベットで寝てもらおうと思ったけど体頑丈なら私がベット使ってもいいよねーって」
「………体弱い」
「こらーそこ嘘つかない!」
「はいはい…てか眠いんだけど…寝ていい?」
「あぁうん!確かに夜遅いね 肌にも悪いし私も寝ようかなー」
「うん、じゃあおやすみ」
「おやすみ〜いい夢見なよー」
「はーい」
疲れていたのか布団に入った瞬間に瞼が重くなり深い眠りについた 最近変な夢ばっかだから今日ぐらいいい夢見れるといいな…
〜〜〜〜〜〜〜
「それじゃあまた学校でね!」
「うん、てか家まで送ってくれてありがとう」
「いえいえ!てかごめんね?本当はもうちょっと遊びたかったけど友達と遊ぶので埋まってるからさー!」
「大丈夫、僕にはゲームというものがあるから」
「ほんとにゲーム大好きだよね」
「うん、それじゃあまた学校で」
「バイバーイ」
その後家までわざわざ送ってくれた 朝食もだして貰ったし…いろいろ迷惑かけたな…
「ただいまー」
ゲホッゲホ…また血か…