ポメ化してしまう教師

ーnb sideー

はぁ、授業だるい…早くあべちゃんに会いたい…

｢…………｣

｢……なべ｣

｢あ…？｣

｢…この後多分当てられると思うから、これ見て｣

｢え、まじか…ふっかさんきゅ。｣

俺当てられるとかおわってる。しかも苦手な美術とか尚更おわってる。

なんだよゴッホとゴーギャンが出会った時の年齢って、わかるわけねぇだろ。

有名作品とか…ゲルニカぐらいしか知らないんだけど、（それはピカソ）

｢じゃあ…渡辺、ゴッホの有名な作品は？｣

｢え、ぁ…ひまわりっ｣

｢…渡辺にしてはちゃんと答えてるな…正解。｣

うっざ、なんだよ俺にしてはちゃんとって。俺だってちゃんと言えるわ。

まぁふっかのノート見てるからなんだけどね。

｢あざす…｣

｢いえいえ…にしても、渡辺にしてはって…くくっ笑｣

｢ふっかうざい、｣

｢はぁ？笑じゃあお前次の美術からノート見せねぇからな｣

｢ごめんなさい｣

｢はははっ笑｣

｢渡辺、深澤静かにしろ〜｣

｢｢あ……はーいっ｣｣

やべ、騒ぎすぎて怒られた。

どれもふっかのせいじゃん。（え？）

でもあと5分、5分たったら次はあべちゃんの授業だ。

そのために頑張るぞっ…！

ー ab sideー

｢…………ふぅ｣

今日はどうしようかな、前は繊維についてやったし…うーん、悩むな…。

でも、確認問題とかやらしてないからそこを進めればいいか…

それに化学繊維だけだったし、天然繊維に移るのもありだな…

｢……一応持っていくか｣

ウールとシルクとコットンあるし、今日やるにはもってこいだ。

｢ふふっ……｣

あ、今日は俺のクラスがあるんだったっけ。

うわぁ、ちょっと大変だなぁ…。

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