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「あ、おはよう凪」
「おはよ滝原くん」
土曜日、朝8時半。
「早いなあ、もう体操着着替えてるし、、あ、鍵ありがとうな」
「あ、うん」
「何時に来たん?」
「15分か10分前、、くらい」
「そんなはよ来たん!もっとゆっくりでええよ」
滝原くんは優しく笑いながら言った。
「藍斗とかいつも10分とか5分前に来るし」
「そうなんだ、、前のとこではこのくらいだったから」
「運動部みたいやな、、ていうか運動部より早いんちゃう?」
「土日の部活で一番鍵取りに来るのが早いのは絶対書道部っていろんな先生が言ってた」
「ほんまに運動部やん、、」
滝原くんは少し苦笑しながら言った。
「あ、そうや、LINE交換せなな」
滝原くんが、あっとスマホを取り出した。
「この前までテストやってグループの方もあんま動いてなかったから忘れてたんよ、ごめんな」
「おっけ、じゃあグループにも招待しとくな」
「うん、ありがとう」
「じゃあ俺着替えてくるわ」
滝原くんはそう言って着替え部屋の方に行った。
『聡也』と表示されたLINE画面を見つめた。ここに来てから連絡先を交換したのはほんの数人だったから、また新しく交換できたのが嬉しかった。
すると、滝原くんからLINEが1件入った。
開くと、よろしくというスタンプが送られていた。すぐ向こうにいるのに面白いなと思いつつ、私もスタンプを返した。