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@ ぉよよ
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#ご本人様には関係ありません
たべ
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32
hbkn、ngkn、srkn
途中hbnghb表現がありますがそれは所詮knの妄想なので気にしないでください。
更新遅くなりました🫠🫠
放課後になり、いつも通り僕は雲雀と帰っていた。
現在地は、一年一組の教室前辺りだ。
「奏斗、放課後何かあんの? 恋塚さんが、風紀委員会がどうたらこうたら〜って教室で言ってたんやけど」
渡会雲雀。 恋塚ネネ。
その二人の名前が並んだ瞬間、脳裏に例のCPがフラッシュバックしてくる。
──渡会雲雀×恋塚ネネ。
ある意味洗脳だ。
いや、待て。 今はそんな邪なことを考えている場合じゃない。
一旦その思考を水に流して、雲雀からされた質問について考える。
「放課後かー……何かあったっけ? あっ」
「何かあったん?」
「あー……えーと……」
少し気まずそうに、しどろもどろになりながら記憶を掘り起こす。
そして、思い出した。
「今思い出したんだけど……風紀委員会の資料、運ばなきゃいけなくって…………って、時間無っ!!」
時計を見る。
まずい。
「ごめん雲雀!! また明日!! お弁当楽しみにしてる!!」
言うだけ言って、僕はその場から慌てて走った。
背後から雲雀の声が聞こえた気がしたけれど、今はそれどころじゃない。
廊下を全力で駆け抜ける。
またもや全力ダッシュである。
脳裏には、アキラをはじめとした一年風紀委員会の皆の顔が浮かんでいた。
時間は有限。はい、これ大事です。テストに出ます。
「…………それはずりぃだろ……」
雲雀が小さく呟いた言葉は、僕の耳に届くことなく。
僕はそのまま走り続けた。
全力ダッシュをしたおかげで、職員室には随分と余裕をもって到着することができた。
放課後だから、別に明確な制限時間があるわけじゃない。
ただ、僕が早く帰りたいだけである。
「はぁ……はぁ……」
息を整えながら、職員室の隅に積まれた資料を見る。
「んっ……はぁ……この量の資料を持っていくのか……」
先輩の話によると、去年から校則が大幅に改変されたらしい。
そして、今僕の目の前にあるのは、その新しい校則についてまとめられた資料。
分厚い。
とにかく分厚い。
もはや資料というより、本である。
「こりゃあ、一回じゃ済まないな……」
どう考えても一往復では無理だ。
何往復もして、教室まで運ばなければならない量。
くっそ。
なんでここまで現実的に示されているんだよ。
ゲームの中なんだから、風紀委員会なんてもう少し簡略化してくれてもいいじゃん。
今まで僕がこの仕様に苦しめられた回数、ざっと三桁いきそうな勢いなんだけど。
「あー……やだ……サボりてぇー……」
思わずため息と一緒に本音が漏れる。
それでもどうにか体を動かし、資料を抱え込む。
……重い。
抱えただけで疲労が一気に押し寄せてくる。
この後の往復回数を想像すると、もう無心になりたかった。
「あれ、奏斗じゃないですか」
「え?」
聞き慣れた声に顔を上げる。
そこにいたのは、アキラだった。
「アキラも資料取りに来た?」
「えぇ。ですが、以前から資料は多いと聞いていたので、今回は助っ人付きです」
「助っ人?」
その言葉に首を傾げた、そのとき。
僕の背後から、今日二度目に聞く声がした。
「ねぇ、凪ちゃん。資料ってこれだけ?」
振り返る。
そこには、両腕に資料を抱えたセラフがいた。
なぜだろう。
セラフを見るたびに、何かを抱えている気がする。
今回も長い腕にしっかりと救われているらしい。
「えっ、セラじゃん」
「奏斗、さっきぶり」
「うん、さっきぶり」
アキラが僕とセラフを交互に見た。
「……知り合いですか?」
「あぁ、うん。今日の昼休みにたまたま会ってさ」
「……そうですか」
アキラはそう言って、ほんの少しだけ目を細めた。
「……これは嫌な予感がしますね」
「なんで?」
素直に聞き返す。
するとアキラは一瞬だけ黙り込み、
「いえ。何でもありません」
そう言って、さりげなく話題を逸らした。
「それより、早く資料を運びましょう。時間もありますが、量が量ですから」
「そうだった」
危ない。
攻略対象が何人もいる状況にすっかり気を取られていたけど、今は遊んでいる場合じゃない。
これは風紀委員会の仕事。
ちゃんと働かなければ。
そう思って資料を持ち直した、そのとき。
「奏斗、良かったら俺持とうか?」
「え?」
セラフが僕の抱えている資料を見る。
「俺ってデカくて、最強だしね」
「自称かよ」
「まぁまぁ。実際、俺のほうがいっぱい持てるでしょ?」
「それは……まぁ、確かに」
僕が抱えているだけでも結構な重さだ。
セラフなら、僕より余裕で運べそうではある。
「じゃあ、せっかくならお願いしようかな」
「うん。大丈夫だよ」
セラフは軽く笑うと、僕の腕から資料を受け取った。
さっきまで僕が両腕で抱えていた資料を、まるで大したことがないように持ち上げる。
「……すげぇ」
「でしょ?」
「なんか悔しいな」
「奏斗は奏斗で頑張ってるから大丈夫だよ」
「何その慰め方」
思わず笑ってしまう。
そんな僕たちを見ながら、アキラは何も言わずに資料を抱え直した。
ただ、その表情だけがほんの少しだけ、複雑そうだった。
またもや、背後から声がした。
「あれ、奏斗くんとアキラくん?」
聞き覚えのある声。
僕が振り返ると、そこにいたのは本作のヒロイン恋塚さんだった。
僕につられたのか、セラフも振り返る。
「あ、やっぱりセラフくんもいたんだ」
「ここまでの身長、中々いないでしょ」
セラフがのんびりと言う。
「それもそっか」
恋塚さんが納得したように頷いた。
その瞬間。
──渡会雲雀×恋塚ネネ。
──四季凪アキラ×恋塚ネネ。
そして今度は、
──セラフダズルガーデン×恋塚ネネ。
またもや脳裏にCPがフラッシュバックした。
……いる。
目の前に、推しCPの片割れたちがいる。
よくよく考えたら、ものすごく贅沢な状況なのでは?
ゲームを全ルート攻略した僕だからこそ分かる、このありがたみ。
神様、ありがとうございます。
今日だけでも仕事を頑張れそうです。
そんなことを考えていると、ふと疑問が浮かんだ。
セラフと恋塚さんって、どうやって知り合ったんだ?
僕は気になって、隣にいるアキラへと身体を寄せた。
その瞬間。
「……っ」
アキラの身体が、ほんの一瞬だけ強張った。
……なんでだろう?
まあいいか。
「ねえねえ、アキラ」
僕はそのまま、アキラの耳元へ顔を近づける。
「……何ですか?」
「ね、あの二人ってどこで知り合ったの?」
小声で尋ねる。
するとアキラは一瞬だけセラフと恋塚さんへ視線を向けた。
「……どうでしたっけ」
「うん」
「確か、中学校は同じだと聞いたことがあります」
「ふむ」
「……ふむ?」
「いや、なるほどなーって」
僕は頷く。
するとアキラは、ほんの少しだけ眉を下げた。
「……そんなに気になります?」
「そりゃ気になるでしょ」
僕は即答する。
「セラと恋塚さんがどうやって知り合ったのかって、(ゲームでも)結構重要なところだし」
「……そうですか」
アキラの返事が、ほんの少しだけ素っ気ない。
「?」
僕は首を傾げた。
けれどアキラは、それ以上何も言わなかった。
「まあ、私が覚えているのはそのくらいです」
「そっか。ありがと、アキラ」
「……どういたしまして」
僕が離れると、アキラは小さく息を吐いた。
その表情はいつも通りに見えたけれど
僕は特に気に留めなかった。
それよりも。
「中学校が同じ……」
またひとつ、記憶のピースを手に入れた。
その瞬間、脳内でゲームのイベントCGが勝手に再生される。
あぁ、これやばい。
下手したら鼻血出ちゃう。
僕が一人で脳内イベントに浸っていると、
「そういえば、ネネは一人で資料取りに来たの?」
セラフの声で意識が現実に戻った。
そういえばそうだった。
こんな分厚い資料を運ぶために、僕たちはここへ来ている。
仮に恋塚さんが一人で取りに来たとしたら
僕でさえ息が上がるような量だ。
それを華奢な女の子が一人で運んだら、一体どうなる。
それはもう…
「ううん。クラスメイトで暇そうな人を連れて来たんだ」
「暇そうって……」
僕はその背後を見る。
……誰もいない。
「あれ? 誰もいないよ? 誰連れてきたの?」
「あぁ、L〇NEでお願いしたんだ。もうそろそろ来ると思うけど……」
恋塚さんがそう告げた瞬間。
廊下に足音が響いた。
ただの足音。
なのに、不思議と存在感がある。
僕は自然と廊下へ視線を向けた。
この存在感を、僕は知っている。
この世界で、こんなふうにただ歩いているだけで存在感を放つ人間は、そう多くない。
ヒロインである恋塚さん。
そして、攻略対象の三人。
けれど攻略対象は、今ここにアキラとセラフの二人がいる。
ということはそこにいるのは。
「……ひば?」
「かーなーとっ!! さっきなんで置いていったんだよ!」
僕が名前を呼ぶより先に、雲雀が満面の笑みで駆け寄ってきた。
そして、そのまま背後から抱きつかれる。
「うわっ!?」
力、強っ
危うくそのまま前につんのめるところだった。なんとか踏ん張ったものの、背中には雲雀の体温と、僕を逃がす気がなさそうな腕の感触がある。
……いや、なんで抱きついた?
「時間ないって言ったよ、僕」
「それでも俺を置いていっちゃダメだろ!!」
「えぇ……」
あまりにも理不尽極まりない。
確かに、急に走って置いていったのは僕だ。そこに関しては、僕にも非がある。うん、反省。
……だからといって、抱きつく必要はなくない?
「ちょっと、たらい」
聞き慣れた声とともに、僕の背中にあった雲雀の腕が引き剥がされた。
「またアキラかよ! いい加減諦めろよ!」
「別にあんたのものじゃねえだろが!!」
「はあ!? 誰がそんなこと言ったんだよ!」
「じゃあ何なんですか、その態度は!」
おおっと。
雲行きが怪しくなってまいりました。
「まぁまぁ、二人とも落ち着いて」
ひとまず仲裁を試みる。
せっかく攻略対象が二人も揃っているのに、どうしてこんなにバチバチしているんだ。もっとこう、仲良くできないものか。
……いや、これはこれで眼福なのか?
いやいや、今は仕事中だ。煩悩をしまえ、僕。
「てか、たらい! 近づかれるとあんなに照れるくせに、自分から近づくのは躊躇ないの、なんでだよ!!」
「そりゃあ心の準備ってもんがあんだろうが!!」
「意味わかんねえって!!」
「うるせーーー!!」
……ん?
今、何か聞き捨てならないことを言っていなかったか?
雲雀が近づかれると照れる?
誰に?
流れ的にアキラに?
…………。
いや、待て。
これはもしや。
攻略対象×攻略対象という新たな可能性が…、
…………意外とあり。
「奏斗、何か変なこと考えてません?」
「考えてないよ?」
即答した。
危ない危ない。顔に出ていたらどうするところだった。
そんなことをしている間にも、二人の言い合いはどんどんヒートアップしていく。
「だから、あなたは少し距離感を考えたらどうなんですか!」
「お前に言われたくねえよ!」
「なんだって?」
「やんのか!?」
「ちょっと、二人とも!」
とうとう恋塚さんが間に入った。
「はいはい、そこまで! 資料を運びに来たんでしょ? 喧嘩しに来たんじゃないんだからね!」
二人の間に立って、なんとか宥めようとしている。
……。
…………。
………………。
素晴らしい。
いや、何がとは言わないけれど。
攻略対象二人の間に入るヒロイン。言い争う二人を一生懸命に止める恋塚さん。
この光景、栄養価が高すぎる。
五大栄養素に追加してほしい。体を作る栄養じゃなくて、整える栄養として。
恋塚さん、ありがとうございます。今日も世界が美しいです。
「奏斗ー」
ふいにセラフから声をかけられた。
「ん?」
「俺ら、先に資料運んどこう。どうせ、すぐには終わんないでしょ」
セラフはのんびりとした口調で、言い争う三人を眺めている。
確かに。
恋塚さんが止めに入ったことで、多少は落ち着くかもしれない。けれど、雲雀とアキラの様子を見る限り、すぐに解決するとは思えない。
というか、ここで僕まで残っていたら、巻き込まれる未来しか見えない。見る分には福眼だけど、巻き込まれると話は違う。
「……あー、それもそうだね。僕らだけで行くか」
「うん、そうしよ」
セラフはふわりと笑って、抱えていた資料を持ち直した。
よし。
ここは二人に任せて、僕たちは僕たちの仕事をしよう。
決して、面倒事から逃げるわけではない。
断じて。
…ちょっとだけ逃げたい気持ちはあるけど。
「じゃあ、俺ら行ってくるねー」
一応、セラフが声をかける。
……が、返事はない。
どうやら、言い合いに夢中で僕たちの声なんて耳に入っていないらしい。
「もう、夢中じゃん」
「がきんちょは置いていこう、セラ」
「めっちゃ言うじゃん」
「ww」
僕らも僕らで軽口を叩き合いながら、職員室を後にした。
いつになったら気づくんだろう、あの二人。
ここまでくると、逆に気になってくる。
まあ、恋塚さんがいるし、なんとかなるだろう。たぶん。
そんなことを考えながら、僕たちは三階にある一年生の教室へと向かった。
正確に言えば、僕の目的地は一年一組で、セラフの目的地は一年四組だ。
けれど、運んでいる資料はどちらの教室にも届けるものだし、何より僕の分までセラフに持ってもらっている。
さすがに、手伝ってもらっておいて自分の教室にだけ置いていくわけにはいかないだろう。
「はー……笑った……」
隣を歩くセラフが、まだ少し笑いを引きずりながら息を吐いた。
「そんなに面白かった? 僕も鼻が高いね」
「うん。奏斗と一緒にいると、すごく心地いいんだよね。ずっと笑ってられるし、なんでもいいことに思えてくるよ」
「えぇ、そこまで?」
思わず聞き返す。
いや、嬉しいけど。
そこまで言われるほど、僕は何かしただろうか。
「ははっ、俺と奏斗って相性いいのかもね」
「そこは断言しろよ」
「えっ、あっ、ごめんって」
「奏斗くん泣いちゃう!!」
「調子のいい奴だ」
「ふふっ、あははっ!」
また笑い声がこぼれる。
……うん。
実は僕も、セラフとは相性がいいのかもしれないと思うことが度々ある。
初対面のときから、妙に話しやすかった。
気を遣いすぎる必要もないし、かといって無理に話題を探す必要もない。何気ない会話をしているだけなのに、気づけば自然と笑っている。
こういう関係って、案外貴重なのかもしれない。
……ただ。
ひとつだけ、気になることがある。
セラフは恋塚さんと同じ中学校の出身だったはずだ。
さっきアキラに聞いて、ようやく思い出した。
けれど、僕の記憶が正しければ、二人は同じ中学校だったというだけで、特別仲がよかったわけではなかった。
むしろ、セラフのルートはほかの二人に比べて、少しだけ攻略難易度が高かったはずだ。
比較的社交的で距離を縮めやすい雲雀。
誰に対しても丁寧に接してくれるアキラ。
それに対して、セラフはどこか掴みどころがなくて、仲良くなるまでに少し時間がかかる。
けれど、少しずつお互いを知っていくうちに、普段のふわふわした態度の奥にある素の部分が見えてくる。
その瞬間が、もう……。
……萌。
そう、あの過程こそがセラフルートの醍醐味だった。
だからこそ、今の状況には少しだけ違和感がある。
僕とセラフは、出会ったときから妙に距離が近かった。
まるで、最初から気心の知れた友人だったみたいに。
一方で、さっきの様子を見る限り、恋塚さんとセラフは、これから仲を深めていく段階なのかもしれない。
……うーん。
僕の知っている流れとは、少し違う。
もしかすると、僕がこの世界に来たことで、何かが変わってしまったのだろうか。
物語の軸が、ほんの少しだけズレているとか。
……いや、考えすぎかな。
そもそも、僕が転生してきた時点で、完全に元の流れのままとは限らない。
そう考えると、今さら細かい違いを気にしても仕方がない気がしてきた。
それに。
「奏斗ー、着いたよー」
「あっ、ごめん。ちょっと考え事してた」
気づけば、一年一組の教室の前まで来ていた。
セラフは相変わらず、資料を抱えたままのんびりと立っている。
「よし、こんなもんかな」
僕たちはそれぞれの教室に資料を運び終えた。
「ありがとう、セラ。風紀委員会でもないのに手伝ってくれて」
本来なら、これは僕たち風紀委員会の仕事だ。
それなのに、セラフにはずいぶんと助けてもらってしまった。
「奏斗が気にしなくていいんだよ。どっちかっていうと、凪ちゃんが俺をパシってたんだから」
「えぇ……アキラ、そんなことしてたの?」
「うん。『助っ人付きです』って言ってたでしょ?」
「あー……確かに」
そういえば、そんなことを言っていた気がする。
つまり、セラフは最初から手伝うことが決まっていたわけだ。
……アキラ、意外とちゃっかりしてるな。
「まあ、でも助かったよ。ほんとにありがとね」
「んーん。俺も奏斗と一緒にいられて楽しかったし」
セラフはふわりと笑った。
「だから、また何かあったら呼んでねー」
「いや、さすがに毎回は悪いって」
「えー、いいのに」
「僕の良心が許さないんですー」
「そっかぁ。じゃあ、奏斗の良心が許すときに呼んでね」
「何それ」
僕たちは顔を見合わせて、また笑った。
続きます
コメント
2件
コメント失礼します!!今回も最高な作品をありがとうございます💞kntをsrfが他のメンバーをおいて独り占めするのがとてつもなく好きすぎました🤦🏻♀️💋これからどう取り合って行くのかも楽しみです!!次回の更新もお待ちしております💝