🇯🇵「この階段からなら降りれる気がします!」
手すりに捕まり降りていくとそこには
ゴォォォォ…
パチパチパチパチ…
🇺🇸「クソッ!もうそこまで!」
🇨🇳「このルートは塞がれたアルか!」
🇩🇪「延焼するのがこんな早いとは!」
彼らが住んでいる街は空気がよく乾いており、
火が燃え移りやすい
🇬🇧「でも揺れはほぼ収まりました!今なら向こうの階段に!」
ドオンッ
突然の爆発音に日本達は体制を崩す
🇯🇵「なんですかッ!?」
給食室のガスが地震の影響で漏れ、火の影響も相まってガス爆発を起こしたのだった
🇰🇷「っ!!もうここまで火が!」
🇫🇷「ハンカチかなんかで口塞いで!」
🇺🇸「なんでこんなことばっかり…」
火が回ってきたのか日本達がいるところも
煙臭くなってきていた
🇯🇵「絶対に吸わないように!一酸化炭素中毒になりますよ!」
🇰🇷「あそこの階段も終わってるだろうから、非常階段に向かって行こう!あそこならまだ火も届いてないはず!」
さっき来た廊下の先に非常階段はある
ざっと100mくらい
煙を吸わないよう、 慎重に進んでいく中
🇺🇸「あああああ!」
叫び声を上げ、壁を叩く
🇺🇸「くそっ!俺はまだ死にたくない!」
昨日のことで心に傷を負っていたのは勿論
イギリスだけではない。普段から命の危機に
遭わないのでなおさら死への恐怖が強まる
🇬🇧「アメリカ落ち着きなさい!」
🇫🇷「災害は冷静さを失ったら終わりだよ!」
🇷🇺「そうだぞ…ウッ…」
背中の痛みに苦しむロシア
🇩🇪「おい大丈夫なのか?」
ロシアは首を縦に振る
だが無理をしてるように見えた
生きるため、そして早く行かないとロシアが
危険な目に遭う可能性もあるためさらに彼らの心を慌てさせる
🇯🇵「見えた!非常階段です!」
🇮🇹「ここまでくれば安心なんね!」
ドアノブに手をかけ、そっとドアを開ける
🇯🇵「よし…!」
火の気配はなく、焦げている様子もない
後ろを振り向くとさっき自分達が通ってきた
道が炎に包まれていた
🇰🇷「早く中入って降りよう!」
次々と入っていく中
バタッ
誰かが倒れた音がした
下を見るとロシアが倒れていたのだ
🇯🇵「ロシアさん!やっぱり無茶を…」
🇷🇺「早く行け!火はすぐそこまできてる!ちょっと…傷が深かったみたいだ」
彼の背中は紅に染まっていて、床に垂れ始めている
🇷🇺「俺は…ここまでみたいだな」
🇯🇵「そんなこと言わないでくだ」
🇷🇺「頼む」
アメリカ達は立ち尽くしている日本を無理やり連れていく
🇯🇵「離してください!貴方達はロシアさんを
見捨てるつもりですか!」
しかしロシアの後ろには火がすぐそこまで来てた
非常階段に火が燃え移るのも時間の問題だ
ロシアの言っていることはあながち間違ってない
災害では自分の命は自分で守るのだから
🇩🇪「このままだと俺達は全滅だ!ロシアは…
ロシアは俺たちにまで死んでほしくないんだよ!」
🇯🇵「そんな…」
倒れているロシアの姿を見て涙が溢れる
🇷🇺「その代わり、絶対に生きてくれ…あの世で見てるからさ」
🇯🇵「ウッ…ウゥ…ロシアさん…」
日本は嗚咽する。他の国達も涙を堪えずには
いられなかった
苦しい中、非常階段のドアを閉める
ついにロシアの周りにも火が回ってきた
🇷🇺「ハァ…なんか疲れたな」
思えば俺の人生は…一言で言えば最悪だった
親父(ソ連)が死んで以降、俺たち兄弟の中は
冷え切っていた
唯一ついてきてくれたのはベラルーシだけだった
🇺🇦「お前みたいな奴が兄で恥だよ!」
🇱🇹「失せろ!」
🇬🇪「もう多分会うことはねぇな」
俺は特になんとも思わなかった
人の評価は気にしないタイプだったし、酒さえあればいいと思ってた…
あいつに出会うまでは…
🇯🇵「今日から新入します日本です!よろしくお願いします!」
奴が来てくれたおかげで俺たちの会社は戦争状態(比喩)から統一された。
アメリカやドイツなどとは どうしても分かり合えない部分があったが…
より一層会社の生活が楽しくなった
🇯🇵「ありがとうございます!これ差し入れです!ほんの気持ちですけど…」
🇺🇸「I got〜!」
🇯🇵「ちょっとアメリカさん!それはロシアさんのですよ!」
🇩🇪「立派な泥棒だな」
🇬🇧「どこで子育てを…」
🇫🇷「お前の子だから」
毎日が楽しかった。今までの日々も忘れるくらい
🇷🇺「あぁ…困ったな」
まだ生きたいと思ってしまうなんて
🇷🇺「クソッ…まだ死にたくねぇ…死にたくねぇ…」
痛い背中を引きずりながら這いつくばるように
進む
しかし炎は冷酷でついにロシアの体へ燃え移った
🇷🇺「アッ…ああああああ!!!」
人間の体は燃えにくい。そのため、皮膚や肉が
焼けると激痛が走る
それに加えて有毒なガスを吸い込むと体の内側から針を刺されてるような痛みがくる
🇷🇺「嫌だ…死にたくない!死にたくない!」
意識が残っている場合、この激痛を死ぬまで
味わうことになる
このため、焼死は恐ろしい死に方であると言われている
🇷🇺「や…だ…死…に…た…す…」
To be continue
コメント
2件
ロシアさん…嗚呼
ロシアあああああああああああああああああああああああああ