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その翌日、学校で湊に異世界への行き方を聞いてみたいものの、中々声が出ない⋯様な⋯
でもここは勇気を振り絞って聞くしかないんだ、“ルリ”を助けるために⋯!
「え、あっ、湊⋯!」
放課後、相変わらず自信無さげに声をかける。
「ん〜?どうしたのぉ〜!」
いつもの八重歯を見せながら此方を向く湊。
「み、湊ってさ、あっちへの行き方⋯とかわか⋯る?」
「え!わかるよぉ〜!一緒に行く?!」
「そ、そんな感じ、かな⋯」
「そうなんだぁ〜!七瀬ちゃんから聞いたのぉ〜?」
結依、いつの間に?
七瀬ちゃん、ボクだけを呼んでると思ってたけどやっぱりそうじゃなかったのかな⋯
ま、ボクだけとか、そんなわけないかぁ〜
「う、うん⋯!私が必要、とか言われちゃった、あはは⋯」
ああ、七瀬ちゃん確かにそんな事言ってたような⋯。
「あぁ〜そうなんだね!ボク、結依と一緒にあっちに行けるのが嬉しいよぉ〜」
「わっ、私も…!」
「じゃあ早速、行ってみるとしますか〜」
「う、うん!」
動き出そうとした、まだ少し明るい夕方6時。
廊下を歩く2人の耳に、聞き覚えの無い声が聞こえた。
「⋯ちょっと待って。」
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