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学パロ大好き野郎です👈🏻
暇で書いたものです、続きは書くか分かんないです🙄
リクエストあればかきたいところ、
高校に入学したばかりの春。
校舎はまだ知らない匂いで満ちていて、廊下の窓から差し込む光さえ、どこかよそよそしかった。
一年生の俺は、真新しい制服にまだ慣れず、ネクタイの締め具合を何度も直していた。
失敗したくなかったし、目立ちたくもなかった。
ただ、きちんとしていたかっただけ。
そんなとき、初めてその人を見た。
中庭に面した渡り廊下。
数人の生徒に囲まれて笑っている二年生。
背が高くて、肩の力が抜けていて、やたらと楽しそうで。
「佐野先輩、それ反則っすよ!笑」
「えー? 俺なにもしてないって笑」
軽い調子で笑う声が、やけに耳に残った。
――佐野勇斗。
それが、その人の名前だと知ったのはすぐだった。
生徒会の手伝いをしていると聞き、思い切って俺も立候補した。
運良く選ばれたようで、少し嬉しかった。
立候補した理由なんて、自分でもはっきりしなかった。
ただ、佐野勇斗先輩の、あの笑顔をもう一度ちゃんと見たかった。
初対面の日。
会議室で資料を配っていた僕に、先輩はひょいと顔を近づけてきた。
「一年生? ありがとう、助かるよ」
距離が、近い。
思わず一歩下がると、先輩は首をかしげた。
「緊張してる?」
図星だ、
「……してません」
「してるじゃん」
くしゃっと笑う。
その瞬間、胸の奥がぎゅっと掴まれた。
あ、まずい…
俺はこの瞬間確信した。
先輩のこと、好きになっちゃったんだ。
男なのに、
一目惚れしたんだ。
もうここからは、時間の問題。
先輩はみんなから好かれるタイプだから、もしかしたら告白されて付き合ってたりするのかな…
でも俺は、こんな良い先輩を諦めたくなかった。
無意識のうちに先輩を目で追うようになった。
廊下で。
体育館で。
校舎裏のベンチで寝転がる姿まで。
「先輩、またサボってるんですか」
初めて声をかけたとき、心臓がうるさくて、声が震えないよう必死だった。
「サボってないよ。空の観察」
「それをサボりって言うんです」
呆れたふりをして、隣に座る。
春の空は青くて、雲がゆっくり流れていた。
「仁人ってさ、真面目だよね。」
「…普通ですよ。」
「普通じゃないよ。ちゃんとしてる。」
その言葉が、好きな人から言われると、やけに嬉しかった。
気づけば、放課後も休日も、先輩のことばかり考えていた。
しかも、部活も先輩と同じところに入っちゃった。
サッカーとか、できやしないのに。
幽霊部員になるつもりだけど、先輩が頑張ってる姿、よく見たいな。
まだ今は、告白するのは早い。
先輩が他に奪われないように、猛アタックするのみ。
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