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あ、やっぱり……好きだけど、。 さっしー、、、。
こんもちゃ!今回は!「どんな貴方でもいいから側に居てほしかった。」
の第8話から10話を文字のみにしました!
会話の()の形は前回と同じです!
職員さん→{}
それでは!どうぞ!
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〜第8話 2人で。〜
何で………………?
〈先輩っ!!!〉
何故彼はそんなに焦っているのだろう。
彼は私の腕を力強く握って落ちないようにしているようだ。
下手したら君まで落ちてしまうかもしれないのに。
〈早く、!!そっちの手も、!〉
「嫌だ。、、」
そろそろ彼の手も限界を迎えたのか、私が今掴んでいるのは服の袖だけになった。
だが、服の袖だけで私は助けられ無い。
今がチャンスだ。こうなるだろうと思ってハサミを持ってきていたんだ。
「フフッ……………」
〈何が可笑しいんですか、?!〉
残念ながら、君はもう俺の事を助ける事は出来ない。
服の袖をチョキチョキと音を立てながら切っていく。後少しで完全に切れる。
〈あっ……………〉
完全に服の袖を切った。落下し始めたようだ。
上を見上げると綺麗な星空が見えた。だがその時……
人が落ちてくる、?私の後から落ちてくる人、見慣れた色の服、髪型、声。おそらく指原君だろう。
彼は故意に落ちた物では絶対に無いだろう。
そう考えているうちにもう少しで地に着く位までの距離になった。
グシャッ!と言う鈍い音を立てながら私はその場で意識を失った。落ちるスピードとは案外早いものだなと思った。
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誤って落ちてしまった………
先輩を助ける為に来たのに……俺まで………
もうそろそろで地面に着いてしまう、、
恐怖で目を瞑っていたその時グシャッ!と鈍い音が聞こえた。おそらく自分も地面に叩きつけられたのだろう。
だが、目を開くとまだ俺は生きていたと思えた。だが動けない。全身に激痛が走る。
そう言えば先輩は何処だろう。そっと横を見た。
先輩の姿が見えた。だが必死に呼びかけても反応は無い。
その時、騒ぎを聞いた職員が駆けつけてきた。
{なんだ………?凄い音が……?}
大きい声を出して良かった。
俺はすぐに職員に救急車を呼ぶように言った。
ー数分後ー
職員が戻ってきた。救急車はすぐに来てくれるらしい。
安心したのか、俺の意識はそこで途切れた……
〜第9話 虚な目。〜
〈ここは………?〉
目が覚めた時に見たのは白い天井だった。恐らく俺は病院のベッドの上にいるのだろう。助かったのかと安心した。
だが先輩は助かったのだろうか、?安心はすぐに不安に変わった。
横を向くと先輩の姿があった。先輩も俺の方を見ている先輩も助かったのかと思い不安はたちまちまた安心に変わって行った。
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助かってしまったのか。
そう思いながら病室の天井を見つめる。
屋上から落ちたはずなのに。
なんで俺は生きているんだよ…。
誰かに助けられたのか。
助けなくって良かったのに。
助けなければ。
皆んなの所へ行けたのに。
なんでだよ、、
なんで、、
なんで助けたんだよ、!!!
指原君は私が生きてて安心しているのだろう。
だが私は生きている事に怒りしか感じない。
ー数日後ー
もう何もする気は起きない。
寝てもいない。食事もする気はない。
だが唐突に屋上へ行きたいと思った。
「屋上行くか……」
ーーーーーーー
先輩が急に立ち上がってどこかへ行こうとしているようだ。
その姿を見て俺は不安になった。また屋上から落ちようとしているのでは無いかと…………
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〈先輩!!〉
「ん………?何……?」
〈どこへ行くんですか、?〉
「………………屋上。」
〈俺も一緒に行きます!!〉
「何で?」
〈俺も屋上へ行こうと思っていたんで!〉
「………いいよ。一緒に行こう。」
〈はい!〉
正直言って、あまり着いてきて欲しくはなかった。
だが、これ以上迷惑をかける訳には行かない。
ー数分後ー
屋上についた。刑務所の屋上とはあまり変わらないようだ。
今日は風が強く雲も少しあるらしい。
コンクリートの床に座るが、やはり気温のせいで冷たい。
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今の所屋上から落ちようとするそぶりは無い。
だが不安だ。
ずっと虚な目で空を見続けて…元気も無い……
とても不安でしか無い。
〜第10話 もう知らない。さようなら。〜
「また。会いに行きたいな。」
少し冷えてきたようだ。上着を来てくれば良かったと後悔している。
ー数時間後ー
「夕焼け………綺麗だな………」
随分と長くここに居てしまったようだ。
相変わらず風は強い。
怪我が治っていればもう一度ここから落ちていただろう……
やはり夕焼けはあなたの鮮やかなオレンジ色の瞳のように美しく輝いてる………
あなたの事を考えれば考える程会いたくなる。
「………………、?!」
一瞬あの日の事がフラッシュバックした。
息が出来ない。過呼吸になってしまったようだ。
なんとか少したったら落ち着いたが突然涙が溢れてきた。
今まで溜めていた思いが爆発したのだろう。
「何で…………何でッ……!!先に行っちゃったんだよ…………!!」
「たとえ敵でも、!一緒に居たかったのに、!」
〈先輩……………!落ち着いて…………!〉
落ち着け、?なんで俺の事知らないくせにそんな事言えるんだよ。と急に怒りが込み上げてきた。
「落ち着いて、?!落ち着ける訳ないじゃん!」
「何も知らないくせに言うな、!!」
〈知ってます……!先輩の事………!!〉
知ってる、?俺の事知ってるなら助けるな。
どうせ知ってるなんて建前だ。虚言なんだろう。
知ってるフリはして欲しく無い。
「知ってるなら…………!なんで俺が屋上から落ちた時助けたんだよ!!!知ってるなら助けるなよ、!!」
「俺を助けたからお前まで怪我をしたんだ、!!!結局何も知らなかったんだろ、?!」
「君の助けは要らなかったんだ、!!」
〈助けは要らない…………そうですか、、俺は要らなかったんですね。〉
少し冷静に考えた時にはもう遅かった。気が動転していたとはいえ、少し言いすぎたようだ…
〈……..結局アイツの事ばっかり、、だったら一生あいつの事だけ気にしていればいいじゃないですか、!!〉
あぁ……言いすぎてしまった……指原君を傷つけてしまった………
俺はなんて酷い人間なんだろう。
〈もう先輩の事なんか知らないっ!〉
彼は涙を溢しながら走り去っていった。
〈さようなら、!!!〉
もう関係修復なんか出来ないのだろう………
言い過ぎてしまった………もう、後悔しても遅いのに………………
ー続くー