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初めまして、ぬんです。初投稿ですのでご容赦して頂けると嬉しいです。知識が浅いので変な所があるとは思いますが御許し下さい。それと私は雑食なので色々なカプが出てくるとは思いますが地雷過多な方は注意です。
⚠️注意事項⚠️
BL 都道府県ヒューマンズ 脅し描写あり
東京×大阪 大阪視点 関西弁に違和感はあるかもですが許してください。
では始めます。地雷の方はさらばです🙌
それはある蒸し暑い夏の日だった。蝉の鳴き声が煩わしい程耳に入るがそれと同時に更に煩わしい鳴き声がして俺は思わず眉を顰めた。
東京「おや?大阪さんではないですか…これはこれはそんな顔をしてどうされましたか?」
目を細め妖艶に微笑む男それは因縁の相手でもある東京だった。
大阪「お前暇なん?毎回俺ん所来るやんそんな俺の事好きなん?笑」
俺はわざと挑発する様に東京に言うと東京は迷いなく言った。
東京「はい、好きですよ?大阪さん」
その言葉が耳に入って瞬間ノイズの様なうざったい感覚が頭に響く。…好き?俺が?何故こんな男に好かれた?まず同性やろ?ありえへん…と思考が色々な感情で一杯になる。
大阪「…は?お前それホンマに言ってる?冗談キツいで?」
思わず東京の気持ちも考えずに言ってしまった。あいつが傷つくだとか考えずについ口走ってしまい慌てて口を塞ぐが音速は舐めてはいけない。バッチリ東京の耳に入っていた様だ。
東京「おや?冗談だとお思いで?随分と幸せな頭をお持ちでらっしゃりますね」
そう言うと東京は目を閉じるがその姿は妙に安心感があった。だが、その次の瞬間にはその安心感は消え失せた。東京が目を薄ら開ける姿は何処か人間らしくなくそれは植物を相手にしているような感覚で何処か狂気すら感じた。
東京「私はですね…大阪さん?貴方の事が嫌いですがそれと同時に狂おしい程に愛しているのです」
…意味がわからない何を言ってるんや?こいつは…そう思う俺の足は自然と後退りしていた。大阪「…なんやお前…ついに頭でも打ったんか?好きと嫌いって矛盾してるやんけ」
その言葉を聞いた東京は一瞬キョトンとした顔を見せたがすぐに微笑み言った。
東京「おや?貴方はやはり頭(おつむ)が足りない様なので言って差し上げましょうか。アンビバレンス…と言う言葉をご存知でしょうか?…いや知ってたらそんな事まず言いませんよね?すいません(笑)アンビバレンスとは簡単に言うと相手の良い所と嫌な所が混在している状況を意味します。そして私は貴方の…その足りない頭が好きなのですよ?ですが…貴方の判断力は嫌いですが」
なんやこいつバカにしとんのか
俺はしばきたい衝動を抑えつつ単刀直入に問いただす。
大阪「…アンコバランスだかアンビバランスだか知らんけど結局の所はどうなん?俺の事が好きなん?」
東京は顎に手を当て少し考えた様な仕草をしてから答えた。
東京「そうですね。そういう事になりますね。そして頭の悪い貴方でもよーく分かる提案をして差し上げましょう」
先程までの胡散臭い喋り方から一気に狐が尻尾を出したかの様に奴は本性を曝け出した。
東京「私の下につくつもりはございませんか?」
大阪「は?」
あまりの衝撃につい声が出た。そんな俺を無視して東京は続ける。
東京「やはり関西の猿には厳しい話でしたか?私の下につきませんか?と言っているのです…いや?私も少し間違えていましたね。」
そして東京は目を瞑ったかと思うとゆっくりとわかりやすく言う。
東京「私の下につけ。」
急な命令口調にイラッとして俺はつい反論する。
大阪「はぁっ!?誰がお前の下につくっちゅうねん!?頭にウジでも沸いとんのか!?そもそも…」
俺が言葉を紡ごうとした直後、唇に人差し指がトン、と置かれた。
東京「待て、ですよ?大阪さん」
そんな東京の行動に不覚にもドキッとしてしまった俺がいた。そして東京は言葉を続けた。
東京「やはり頭の悪い貴方には難しい話でしたね。これは命令ですよ?もし…貴方が断ったらどうなると思いますか?私は都道府県の…いえ、日本の心臓ですよ?」
…せやったこいつは権力としては圧倒的だった。つい忘れていたがこいつは関東、いや日本のトップだった。そんな奴に逆らったらどうなるか?勿論胴と首がバーンや。
大阪「…それは卑怯やろ」
東京はにっこり微笑むと話し始める。
東京「流石の貴方でも分かりましたか?ではもう一度言います。私の下につきなさい。大阪?」
その言葉は優しいが有無を言わせなかった。
そんな俺はただ、頷くことしか出来なかった。
飽きました()すいません🫠