タタタタッ
ケルベロス「ヴバオオオオオオ!!!」
敦「クッ」
??「今のを避けるか、、流石白虎の異能力者ですね」
敦「っ、、」
敦「(白虎の爪でもビクともしない、、
でもずっと逃げ回ってたらこっちの体力の限界が)」
敦「どうしたら、、」
??「ふむふむ、ひたすらに獣を狩ろうとする馬鹿と違って、
まだ頭は働くようですね」
??「これは勉強になる、やはり実践が一番の学びの場ですね」
??「では少し難易度をあげてみましょう」
??「ケルベロス」
ケルベロス「グルルルルルルルルルルル」
敦「、?」
??「このギリギリの状態で難易度が上がった場合、
あと何時間あとあと何分あと何秒で肉体の限界が出るのか、、」
??「次の課題はこれで決定です!」
??「GO!」
ケルベロス「ヴバアアアウウウウウウウウ!!!!」
敦「!!(速いっ!)」
敦「うわあああああ!!」
??「おや、結果は2秒ですか」
??「白虎の異能力者なら、もう少し長く逃げられると
思ったのですが、、まあ5分も逃げられただけ優秀でしたよ」
敦「グッ」
??「にしてもなかなか珍しい光景ですね」
??「架空の生物ケルベロスが、白虎の足を加え主人である
自分に見せびらかしているのだから」
??「これは生きてきた中で初めての体験ですね」
??「それで、感想はいかがですか?中島くん」
敦「グア”ア”、ア゙ア゙ッ」
??「、、痛みのあまり言葉も発せませんか」
??「ですが人間にとって貴重な体験です、感想を聞かせて
頂かなければ気がすみません」
??「なので治療してあげますニコッ」
??「ケルベロス彼を離しなさい」
ケルベロス「ヴバァァ」
??「おやおや、彼を気に入ってしまったのですか?」
??「それでは仕方がありません」
ブシャアアア
敦「ん、、」
敦「あ、、れ、、?」
??「起きましたね」
敦「!バッ」
??「警戒心が強いのは生き物の本能なんでしょうかね」
??「それで、感想はどうでしたか?」
敦「、、、」
敦「さっきのケルベロスはどうなったんだ」
??「質問を質問で返すとは、、不思議な生き物ですね」
??「まあでもいいですよ」
??「実はケルベロス、貴方を気に入ってしまって全く
離そうとしなかったんです」
??「いつもなら別にいいのですが、貴重な個体の貴重な体験ですから、どうしても感想が聞きたかったんです」
敦「、、それで、どうしたんだ」
??「〇しました」
敦「!!」
??「命令を聞かない子は嫌いです」
敦「命をなんだと思ってるんだ!!」
??「命、、ですか?」
??「命に理由なんてありません、勝手に生まれて、勝手にタヒんで、
勝手に進化して、勝手に生きている、それだけです」
??「だからこそ自分は、生物の連鎖の頂点に立つ
人間という生き物を知りたいのです」
敦「だからって今まで沢山の人を〇してきたのか!!」
??「そうですよ」
??「自分は、人間というものを知りたい」
??「そして、人間の中で稀に産まれてくる異能力者の存在」
??「この世の中には、私の知りたいことは山ほどあります」
??「だから自分は、研究のためにほんの数十人の命を
使わせていただいただけです」
敦「、、お前の考えに全く理解が出来ない」
??「、、、理解できなくて結構です」
??「、、あぁ、そういえばこんな謎もありましたね」
??「反異能力者の存在について」
敦「!太宰さん!」
太宰「やあ敦くん、にしても君の異能空間広すぎない?ここまで来るのに30分掛かったんだけど」
??「それが狙いですから」
太宰「元の世界に返してもらうよ」
??「どうぞご自由に」
太宰「それじゃあ遠慮なく」
ピトッ
敦「!」
敦「路地裏、、」
国木田「敦!」
敦「国木田さん!」
国木田「無事だったか」
敦「はい!太宰さんが異能を解いて出られました!」
太宰「いやぁ、、疲れた」
太宰「ねえ国木田くん、今日はもう帰ってもいい?」
国木田「ダメに決まってるだろ!それよりも今回の
事件の犯人はどうした!」
太宰「それがねぇー、逃げられちゃった」
国木田「はぁ?」
敦「逃げられちゃったんですか?!」
国木田「こんの大馬鹿者があああ!!!」
国木田「また被害が出たらどうするつもりだ!」
太宰「まあまあ国木田くん、大きな情報も入手できたから、ひとまず報告しに行こ」
国木田「なにっそれは本当か?!」
敦「まあ、、無駄ではないと思います」
敦「異能力とかも何となくわかりましたし」
国木田「でかした敦!そうとなれば、今すぐにでも
情報をまとめなければ、、」
太宰「敦くん探偵社に帰らないの?」
敦「え、あ、いや違います!」
タタタタッ
敦「あれ、太宰さんは帰らないんですか?」
太宰「私はまだ用事があってね」
敦「そうですか?それじゃあまた探偵社で!」
??「それで、話とは何ですか太宰くん」
太宰「君もいるということは、
フョードル・ドストエフスキーもいるということかな」
??「さぁ、、それはどうでしょう」
________To Be Continued