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ー病室ー
点滴が終わり、ボーッと眺めるテレビには
深澤が変わらず笑顔でコメントして
頑張っていた。
蓮は 〖何か〗 思い出せないことがある様な
気がしていた。
…あっ!【紫苑】確か木曜日20時以降なら
って言ってたのに。
俺から話したいって言ったのに…。
ー携帯を握りしめ病室を出て渡り廊下へ
歩いていく。ー
メールのやり取り(朝8時)
蓮:【突然メールごめん。〇〇公園で会ったの。
分かる?連絡出来なくてごめん。
実は体調崩しちゃって今 病院なんだ。】
紫苑:〖おはよう。そうなんだ。やっぱり調子
悪かったんじゃん。あの時も顔色悪かったし
何となく精神的になんか抱えてる
気がしたんだ〗
蓮:【明日退院なんだ。会えないかな?】
紫苑:〖ん。いいよ。何時?〗
蓮:【会社に行かなきゃ行けないから、
じゃ18時にあの公園で待ってる】
紫苑:〖分かった。じゃぁ明日ね〗
蓮は病室に戻ってきた。
紫苑とちゃんと話したかった。
初めてメンバー以外で自分から
連絡を取ろうと思った相手だった。
10時 渡辺が病室に尋ねてきた。
「あ、しょっぴー。」
【めぇぐぅろぉぉ~!!】(っ´>ω<))ω<`)ギュッ!
来てすぐに蓮に抱きついた
「ちょ、ちょっと!どうしたんですか?!」
【どうしたじゃないだろ?なんだよ!
びっくりさせやがってw】
「はい。すみませんでした。迷惑かけて…」
蓮は素直に謝る。
【そんなこと言ってんじゃねぇよ、
あの日、胃の中には何にも入ってなかった。
3日くらいほぼ(何も)食べてなかっただろうって
照に言われた。何抱え込んでんだよ!】
いやぁ、と蓮は濁そうとした。
ただでさえ迷惑かけているのに、
これ以上はかけられない。
「お腹すかなかったんっすよ。
水ばっか飲んでたのもあったかもしんないけど。
ホントに全然。」
渡辺は食い気味に吐き出すように蓮に詰め寄る。
【お前はそれだけ追い込まれてんだよ!!
お腹が空かないわけないだろ?!
誰より生活習慣ちゃんとしてきたお前が。
いい加減自分痛めつけるのやめろよ!】
渡辺の両目からは涙が細い線を描いて
流れ出している。
蓮も涙を流している。
「しょっぴー。…ごめん。…ホントにごめん。
でも…これだけは言えないんだ。
…でも安心して。もう…無理しない
ちゃんと…元通り…戻るから…。
ちゃんと元気になるから、
今まで…通りの俺にね。」
蓮は渡辺を抱きしめ 仲間の絆に改めて
感謝をしていた。
ひとしきり泣いたあと、
仕事の話、メンバーの話など
たわいも無いことを笑って話し
渡辺は帰って行った。
続く