fjsw side
気持ち悪い
頭痛がする
目が回る
呼吸がしずらい
頭が重い
体がふわふわする
力が入らない
スタジオについて、一段落してから何か食べ物頂こうと思っていたが、今日に限ってお弁当が油物ばかりだった。
見るだけで吐き気が溢れだしそうになる。
自分が肩で息をしているのを感じた。
いつもはテーブルを挟んだ向こう側で話しているスタッフさんの顔を見れているはずなのに、今日は視点が安定しないし頭重いしでほぼスタッフさんの膝を見て聞いていた。
猫背で前屈みの状態から、適度にソファの背もたれまで項垂れて上を向いたりなどの運動をしていないと、意識が保てそうにない。
スタッフさんからの今日の流れの話が終わり、元貴がソファを立って今回の曲への想いを話し始めた。
omr「〜だから、今回は〜〜〜っていう気持ちでやって行きたくて、〜〜を〜〜〜な風に伝えていきたいなって思ってます。」
─ なんか、聞き取りずらいな…
─ 1番聞いとかないといけないところなのになぁ〜…
ょ…ゃん…
りょ…ちゃん…
omr「涼ちゃん!!」
─ あ、呼ばれてるっ
「、んっ?ごめんなに、?」
omr「いや、涼ちゃんなんかフラフラしてるから…」
元貴が不思議そうに僕を見ている。
「んぁ…ごめん、なんか…うん、」
呂律も頭も回らない。
言い訳も出来ないしこれ以上考えたら脳へのストレスで本格的にトびそう…
「んーーー…」
僕は考えと答えを放棄し、ソファの上には全身を、若井の膝の上には頭を乗せて寝っ転がった。
体の向きとしてはスタッフさん達に背中を向けて、若井の腹に顔が向くようにした。
wki「おぉ〜っびっくりしたww」
omr「どゆことw涼ちゃん、眠いの?w」
「んん…」
はいにもいいえにもならない返事をして目を瞑ると、元貴は「まあいっか」と笑って話の路線を直した。
若井がずっと膝にある僕の頭を優しく撫でてくれている。
顔をより若井の腹に埋めて息を吸う。
─ 若井の匂い…
同棲してた時のことを思い出す。
体調が悪くても若井が居るから心配いらなくて、不安とかのストレスも無かった。それがあの時の当たり前。
薄い意識の中でドラムとベースの音と、元貴の声が微かに聞こえた。
元貴の声…どのスタジオでも元貴の声はずっと聞こえていた。安心感がある。体調不良のせいで元貴の声が遠くに聞こえる今、今までの当たり前にありがたさが募った。
ちょっと涙腺に来るものがあった。
我ながらに涙脆すぎる。
どれくらい時間経ったんだろう。
分からない。
ずっと撫でてくれてた手が止まった。
wki「涼ちゃん、俺の番来た」
ドラムとベースが終わったようだ。
ドラムとベースの後はギター。
僕はゆっくり起き上がり、ソファに正座した。
wki「ごめんね、起こしちゃって」
「…ううん…」
wki「体調悪いの?」
「大丈夫、眠いだけ…」
wki「ん、了解。じゃあ行ってくるね」
「頑張れ〜、!」
動かない表情筋に全力集中して笑顔を作った。
若井はそのまま立ち上がり、1回元貴の方に寄って少し話してからギターを持ってレコ部屋に入っていく。
元貴と若井の会話の内容は、こしょこしょ話レベルの小ささで聞こえなかった。
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\4話後記╱
書くことない!
ではまた次回!🙈
ハートとコメントまってます〜!🙌🏻💗
コメント
2件
ひろぱに膝枕してもらうりょうちゃん、可愛すぎました🤭💛💙