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みこまめ
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学校に着くと、教室にはすでに何人かの生徒がいた。
俺は自分の席に鞄を置いて、椅子に座る。
まだ朝のホームルームまでは少し時間がある。
窓の外を眺めていると、後ろから声が聞こえた。
らん「すち、おはよー!」
すち「おはよう、らんらん」
らん「今日早くない?」
すち「普通じゃない?」
らん「俺より早く来てる時点で早い」
すち「らんらんが遅いだけじゃない?」
らん「ひど!」
らんが笑いながら隣の席に座る。
そのすぐ後ろから、こさめもやってきた。
こさめ「おはよー、らんくん、すっちー」
らん「おはよ、こさめ」
すち「おはよう」
こさめ「すっちー、眠そう」
すち「ちょっと眠い」
こさめ「昨日何時に寝たの?」
すち「普通」
こさめ「普通って何時?」
すち「……十二時くらい」
こさめ「普通じゃん」
すち「でしょ」
そこへ、いるまとなつも教室に入ってきた。
いるま「おー、もう集まってんじゃん」
なつ「朝からうるさ」
らん「なつひどくない?」
なつ「事実だろ」
いるま「らんは朝から元気すぎんだよ」
らん「いいじゃん!」
五人で話していると、少し遅れてみことが教室に入ってきた。
みこと「おはよー」
らん「みこと、おはよ!」
みこと「おはよ、らんらん、みんなも」
こさめ「おはよー、みこちゃん」
いるま「おはよ」
なつ「おはよ」
みことは教室を見回して、それからすちのところへ来た。
みこと「すっちー、おはよ」
すち「おはよう、みこちゃん」
みこと「眠そう」
すち「朝だから」
みこと「そっか」
みことはそう言いながら、すちの机の横に立ったまま動かない。
すち「……どうしたの?」
みこと「別に?」
すち「そう」
俺は気にせず、机の上に出していた教科書を見る。
すると、みことが俺の机に少し体を寄せてきた。
みこと「今日、一時間目なんだっけ?」
すち「国語」
みこと「国語かぁ」
すち「教科書持ってきてる?」
みこと「……」
すち「持ってない?」
みこと「忘れた」
すち「やっぱり」
俺は自分の教科書を少し中央に寄せる。
すち「一緒に見る?」
みこと「いいの?」
すち「うん」
みこと「ありがと、すっちー」
みことが嬉しそうに笑う。
そのまま、俺の机の横に椅子を持ってきた。
いるま「おいみこと、お前そこ自分の席じゃねえだろ」
みこと「教科書ないから」
いるま「だからってすちの机で見るなよ」
みこと「すっちーがいいって言った」
いるま「すちも甘いな」
すち「別にいいよ」
らん「じゃあ俺も一緒に見よー!」
こさめ「らんくん、それ自分の教科書あるでしょ」
らん「あ」
なつ「馬鹿」
らん「なつ、ひど!」
教室に笑い声が広がる。
俺も思わず笑った。
(こういう時間は、楽しい)
それは分かる。
でも。
(これを『好き』って言うのかな)
そこまで考えて、俺は小さく首を振った。
今は考えなくてもいい。
ただ、みんなと話している。
それだけで十分だった。
コメント
1件
みぅ🤍🥀です! 第2話、読み終えました〜 学校の朝の空気感がすごく自然で、みんなの掛け合いが可愛かったです😂 特にみこちゃんがすっちーに寄っていくところ、なんかちょっとドキっとした…。教科書忘れたのに「一緒に見る?」って言えるすっちーの優しさも好きだし、最後の「これを『好き』って言うのかな」って心の声、重すぎずフワッと気づき始めた感じが良かったです。 これからどうなっていくのか楽しみにしてますね🌙