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渡辺「なんでっ、なんでいつもっ、…」
なんで俺に近寄ってくる男はいつもっ、体目当ての男ばかりなんだっ…
今日の人だってそうだった、
体を重ねる予定なんて少しもなかったのに、ちょっとの会食のはずだったのに、
性格もいいし、顔もそこそこかっこいいし、この人ならやっていけるって思ったのに、
……もう嫌だ、
俺は誰かの性処理係じゃない。
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SnowManの楽屋にて……
宮舘「あっ、翔太。今いい?」
渡辺「ん、?あぁいいよ。」
渡辺「空き部屋…???」
宮舘「あんまりメンバーとかには聞かれたくないかと思って…」
渡辺「ん?何の話?」
宮舘「…俺さ、昨日見ちゃったんだよね。」
宮舘「翔太が男の人とホテルに入ってくの。」
渡辺「……っあ、」
おわった、……そっか、昨日は無理やり連れてかれたから周りを気にする余裕なんてなかったんだった、
渡辺「…ごめん、引いたよな、笑」
渡辺「メンバーに言うなりなんなり、もう何でもしてくれ、…」
もうどうでもよかった。だってそういう覚悟でやっていたも同然だ。
宮舘「……いやそういうことしたいんじゃなくて。」
宮舘「少し見てたんだけどどう見ても翔太の本意でやってるようには見えなくてさ、」
宮舘「…そういう事でなんか困ってたりする、かなって……」
宮舘「…ちょ、なんで泣いてんのよ、?」
渡辺「やっ、……ごめっ、」
自分でも分からなかった。でも涙がとめどなく溢れてくる。
きっと俺は本物の愛にこの時気づいたんだと思う
宮舘「…話、聞かせて?」
渡辺「えっと、…」
俺は涼太に洗いざらい話した。
みんな体目当てで俺によってくること
みんな俺に愛をくれないこと
昨日のは無理やりだったこと
話してるうちにもっと涙が溢れてきた
最初は好奇心で始めただけだった
俺に合わせてくれる人がいれば、俺に着いてきてくれる人がいれば
そんな簡単な思いで始めた
でも現実はそう甘くなかった
みんな俺を本当に愛してくれない
心の底から愛してくれる人なんてどこにもいなかった
みんな後のホテルのために性格を偽って、
なかには暴力を振るってくる人だっていた
……辛かった、もう諦めようなんて何百回も思った
けれど諦めきれなかった、少しの希望を信じて俺はずっとひとりでもがき続けた
宮舘「…そっか、ごめん。気づいてあげられかった」
宮舘「翔太、」
渡辺「ん、?」
チュッ
宮舘「もう泣かないでよ、笑」
渡辺「ちょっ、いまのっ、」
宮舘「覚えてないの?俺らが小さい頃、『ちゅーの魔法』って言って泣いた時よくやってたじゃん笑」
渡辺「それはちっちゃい頃でしょ?笑」
宮舘「あぁ〜、やっと笑ってくれたな?」
渡辺「……ねぇ涼太。」
宮舘「はーい。どうした?」
渡辺「涼太は…俺の事…」
渡辺「心の底から愛してくれますか?」
宮舘「…………もちろん。薔薇に誓って愛すよ。」
渡辺「変わることの無い愛をくれますか?」
宮舘「もちろんだよ。毎日翔太への愛はましていくからね。」
渡辺「じゃぁ最後に1つ。」
渡辺「…俺と付き合ってくれますか?」
宮舘「ふふっ、もちろん。世界一大好き」
ギュッ
どうして最初からこうしなかったんだろう
最愛の人が目の前にいたのに
道草ばかり食べて本当に大切なものを通り越していた
渡辺「……大好きだよ。涼太」
こんなわがままな俺だけどいつも付き合ってくれてありがとう。
もう涼太無しでは生きていけないよ笑
そしていつも恥ずかしくて言えないけど
愛してるよ。世界一
[END]