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自分たちのギャングで人を増やすとなった時、真っ先に相棒の顔が浮かんだ。一緒にやりたい、入れたいと思った。
救急隊を始めてまもないのは知っていたけど、こちらも入れられる人数に限りがある。このチャンスは逃さない。焦って電話した。
突然の申し出も相棒は時間をかけて精一杯考えてくれた。
相棒は自分ともう一人の家族と肩を並ベたいと言う。
それまで待って欲しいことと、入りたい人がいればその人を入れてあげて欲しいとも言われた。
それを知ってからは、こっちからギャングに強く誘えなくなった。
やがて正式に断りを入れられた。
頑張っている相棒を応援したい。
相棒の気持ちは言われなくても分かっている。
俺の背中を預けられるのは相棒だけだ。
景気付けに一発殴ったら殴り返された。
そこからバカみたいに殴り合った。
相棒に俺も成長しているところを見せたかった。
だから銀行強盗に人質として付き合わせた。
上手いこといかず時間はかかったけれど、二人でバカ笑いした。
その後も救助に呼び出したり、人質に付き合わせたり、時には牢屋で治療されたこともあった。
自分から聞いたりはしなかったけど、仲間から相棒が頑張っている事を聞いて嬉しかった。
ある雪の降る日。
ギャング仲間で集まっている時に相棒から電話がかかってきた。
「楽しかった?」
「楽しかったよ」
でも。
「次は一緒に遊ぼうな」
「もちろん」
今は進む道が違うけれど。
また俺たちは出会える運命だろう。
今はその日を楽しみに待とう。