樹side

あの日2人で歩いた砂浜

今はもう俺以外いない

ああ。終わってしまったんだ

あの恋も関係も、戻そうとしてもパズルのピースみたいにあわせれられない

君は新しい人とまた砂浜を歩くんだろう

またあの時みたい名前を呼んでよ、

俺の名前を、

プルル プルル

樹）はい、もしもし

〇）今までありがとう

樹）うん、今までありがとう、結婚おめでとう

〇）ありがとう、新しい人探しなよ？

樹）もちろん笑〇〇より幸せになってやるから笑

〇）はいはい笑

樹）またな

〇）うん、さようなら

さようならかぁ、笑もう会わないってことなんだね、

これでいい独り言のように呟いて目から雫が落ちていった

気付かないフリをしていた俺は今でも〇〇のことが大好きだ。

ドラマでも、映画でもない

これは現実だ

ドラマのように俺と〇〇が主人公じゃない

新しい恋を見つけようか

そんなのは簡単じゃない

〇〇は俺にとって太陽だったからだ

月を探せと言われても無理なんだよ

太陽の方が明るいから

そう言うと誰かは言った

君の辛い夜を月が明るくしてくれるよきっと

そんな奴が現れればいい

そんなことを思いながら俺は

〇〇との思い出の場所をさった

今までありがとうと呟いて。