テラーノベル
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「ところで…どんなビデオ持ってんの?」
うわっ、まぁ気になるよね…
「その…まぁエッチなやつだよ」
「そりゃそうでしょ。内容よ」
「じゃあ、あきちゃんも観てみる ?」
「…うん。観てみたい。けど今日はもうおばさん帰って来るんじゃない?」
あぁ、そうかもしれない…
「じゃ、明日からの放課後に観る?1日一本。それで…ビデオと同じように僕と…」
「バッ!バカじゃない!?でも…そ、そういうのって…ありなの?」
お、食いついたかな?
「まぁ観てみてよ。あきちゃんがいいなら僕はしてみたいよ」
「…観てから決める…明日の放課後ね。一緒に帰る?」
「うん!」
貸し出し中のがいつ返ってくるかわからないけど、とりあえず明日、明後日はあきちゃんと上映会だ。
それはそれで付き合ってる仲としては楽しみだ。
「じゃあ明日の放課後、教室で待ってて」
「迎えに来てくれるの?」
「あたしが彼女だって、あんたのクラスに顔を売っておかなきゃ」
そう言うと、あきちゃんは帰っていった。
朝
「ほら、いつまで寝てるの!?早く起きて準備して!」
「んん…あきちゃん、おはよう…」
「あっ!また!こら、寝るな!今日は学校一緒に行くから。早く準備してよ」
え?目を開けると制服姿のあきちゃんがいた。これは、本気で僕に近付く女子を牽制するつもりなのかも。なんか守られてるみたい。
「う、うん、わかった」
準備して、お母さんが作っていってくれた朝食を食べてる間もあきちゃんは一緒にいた。
あきちゃんと一緒に登校するなんて小学校の班登校以来だ。
別に仲が悪かったことはないけど、なんせ準備のスピードが合わなかった。
準備を済ませると鍵を閉めて並んで歩き出す。
「こうやって一緒に登校するのって久し振りだね」
「うん。あんたが早く起きたらいつでも行けるんだけどね」
そうか、あきちゃんは嫌じゃないんだ。
「明日も早く準備するよ」
「本当は起きるところから頑張って欲しいんだけど(笑)」
「頑張ります…」
学校に着く。
「なにしてんの?ほら、止まらない」
このまま教室まで?
僕たちが幼馴染だと知ってるのは同じ中学でも全員じゃない。見られたらはやされたりするかもしれないけど…これは本当に付き合ってることも解禁するのかも。
靴を履き替えまた合流。3階まで一緒に上がり、クラスが分かれるところで
「じゃあ放課後、迎えに行くからね」と言って別れた。
クラスメートには何人か見られた気がするけど、何か言ってくる人はいなかった。
「おはよ」
「おはよう、橋本さん」
「?にこにこしてなんか機嫌いいね?」
「そうかな?別に…」
いけない、顔に出てたか。
「ハカセくん、昨日、大丈夫だった?」
「寒川さん。うん、大丈夫」
「よかった〜。私のせいで、なんてなったら申し訳なくて」
「ん?寒川さんと何かあったの?」
「あ!ううん、別に…」
「私も観せてもらったんだ。あれ」
「ふ〜ん。ハカセくん大人気じゃん」
あ、これ、その後のことを探ってるかも…
「ま、また観たくなったら次は貸し出すね」
「う、うん。その時はまたお願いするね」
じゃっ、と言って寒川さんは自分の席に帰っていった。
コメント
1件
あきちゃん、めちゃくちゃ積極的になってきましたね!「迎えに行くからね」ってクラスに顔売りに行く宣言、彼女としての自覚がしっかりあって微笑ましかったです。一緒に登校するシーンも、ほのぼのしたやり取りに思わず頬が緩みました。付き合ってることを周りに知ってもらう第一歩、応援したくなります。続きが気になります!