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『クラスの陰キャ男子は”元”不良でした。』
Episode.35
ぷちぷち→👀
ぽん太→🐤
いむ→🐾
ひなこ→🎀
のあ→🍪
るな→❄️
碧→🟢
-作者より-
大遅刻しましたすいませんッッ!!!!
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
side:綾咲碧 -ayasaki midori
🟢『ふわぁ…まだ慣れないなぁ、早起きするの……。』
2限目が終わってすぐ。
いつも通りクラスの女の子に話しかけられたところをなんとか抜け出し、唯一人が寄り付かないから避難場所にしている別棟の屋上へ向かった。
ここは普段の棟とは別のところだし、設備もボロボロでフェンスも錆びだらけだから滅多に人が立ち入らなくて気が楽になる。
……あと、なぜかは分からないけど‥ 外の階段と繋がるドアの金具に、
ことごとく破壊されてから雑に修理されたみたいな跡があるのはどうしてなんだろう。
不良とか居そうだったし、そう言う人たちが壊しちゃったのかな…? (Episode.21参照)
─ガチャ
一人で気楽に休み時間をやり過ごせていたと思ったけれど、どうやらまたお客さんが来てしまったらしい。
……前の3年生の先輩にも思ったけど、この高校って顔が良い人多いんだなぁ。
🐾「じゃっぴ~、ちょっとこっち向いて?」
🟢『?なぁに…?』
─パシャッ
🟢『ちょ、いむくん?!い、今の俺すっごい間抜けな顔してたから…!せめて撮り直して~っ!』
🐾「このご尊顔のどこが間抜けなんだよ。(真顔)」
こうやっていむくんと話したり、たまにこうやってふざけたり。
それだけで夢が叶ったように思える。
……病室でずーっと本を読んだりのあさんから話を聞いたりしてたときとは大違いだなぁ。まだあんまり慣れないけど、こんな風に高校に通えるのも悪くないかも。
─きーんこーんかーんこーん。(予鈴)
🐾「うわやっべ、予鈴鳴った!
早く戻んねぇとかいちょーにまた叱られる!! …あ、じゃっぴ!次の時間も来れる?」
🟢『あ、え、うん!絶対来る!』
🐾「ん。‥じゃ、またあとで!じゃっぴも早く行った方が良いよ、俺で結構ギリだから!」
そう言いながらいむくんは外の階段に繋がるドアを思いっきり開けたあとに一瞬で閉める。なんかドアから鳴っちゃいけないような音がした気がするんだけど。って言うか、ここのドア元々ボロボロそうに見えるんだけど。本当に大丈夫‥??
🟢『…………ん?』
🟢『あっ、ちょっと待って俺じゃ間に合わないじゃん!!』
脳の情報処理速度が慣れきってないせいで遅くなっているとは言え、さすがに思考を放棄しすぎた。
いむくんは体力無理とか言いながら、下り階段とは言えども息切れせずに全力ダッシュで50m走6秒台かってくらいの速さを叩き出していたし……。
🟢『………………』
🟢『無理だね、諦めよう』
あのいむくんでギリギリなら俺どうなるのって思っちゃうしねぇ。
……絶対10分はオーバーするじゃん。
それくらい体力ないんですが俺。長期入院生活してて体力足りてない俺を舐めないで頂きたい。
🟢『…クラスラインで言っておこう 。』
「ごめんね、体調悪くなっちゃったから保健室行ってる。先生に伝えておいてほしい。」
と言う風なメッセージを送る。
さりげなく嘘吐きまくってるのは勘弁してください。
──────────────
─ガラッ
🟢『失礼します、2-Eの綾咲で…あれ、いない……?』
❄️「あ、綾咲くんだ~!どこか痛いの?」
まるで本当に体調が悪いと思わせてしまうくらいの表情を浮かべ、保健室のドアを開ける。
中に養護教諭の先生がいると思って演技の準備をしていたけれど、中にいたのは先生ではなく、クラスメイトの清水さん。
確か彼女は保健委員をしていたから、先生の代わりに留守番か軽い診察でも頼まれていたのだろう。
いいなぁ、合法的にサボりになれるなんて…。()
🟢『清水さん…?どうしてここに?』
❄️「るな、今は先生の代わりなんです!これでも一応いいんちょーなのでっ!」
あぁ、そう言えば委員長もやってたんだっけ‥俺はまだ部活も委員会も入ってないから知らなかったな。
今度から仮病使ったり怪我したりした時は清水さんに頼ってみようかな。
❄️「それで…ん~…なんて呼んだ方が良いですかっ‥?」
🟢『あ、俺の方は適当で大丈夫。るなさんって呼んでも良いかな?』
❄️「…!かわいい子からの名前呼び‥?!(小声)」
🟢『……?どうかした?』
声が小さくてよく聞こえなかったけど‥何を言ってたんだろう?
あ、でも今思えば、そんなに話したこともない転校生の男から急に名前呼びは嫌だったのかも……悪いことしちゃったなぁ
❄️「ん、んーん!大丈夫ですっ!それじゃあ‥あだ名とかありますか?」
🟢『それなら良かった。えっと、あだ名か……』
いむくんには「じゃっぴ」、のあさんや昔の数少ない友達たちからは「じゃぱぱ」…だったよな。
それなら、そう言う言い方でも良いんだろうけど…
しみ‥じゃなくて、るなさんってのあさんと仲良かったし、じゃぱぱ呼びが伝わったらなぁ……
❄️「……?綾崎くん?」
🟢『…昔はじゃぱぱって呼ばれてたな。俺もどこから来たのかは分からないけどね』
❄️「じゃぱぱ……じゃあそう呼びますね!」
🟢『うん、お願い。えっと、るなさん。ちょっと休んでも良いかな?体調悪くなっちゃって…すぐ戻る予定なんだけど。』
当初の目的をようやく思い出し、少し顔から血色感を引かせて、眉間に少々皺を寄せる。
元々日焼けもしてなかったし、運動もしないし貧血気味だから、血の気が引いてるのは日常茶飯事。
……こう言う演技ばかり得意なのは少し嫌ではあるけれど、それでも構わないか。
❄️「…!大変、早くそこに横になっててください!具体的にはどこが痛いですか‥?」
🟢『ん…頭、かな…
ごめんね、俺昔っから人酔いしやすくって……』
すらすらと嘘を口から溢す。が、相手がここまで真摯に処置をしてくれていると罪悪感がすごい。
とてつもなく申し訳なくなるからちょっとその顔やめてほしい。
明らかに「しょも…」ってしないで。
❄️「…じゃあ、一回熱測りましょっか。体温計持ってきますね!」
🟢『うん、ありがとう‥』
──────────────
🟢『…あ、通知いっぱい来てる‥ 』
「綾崎くん大丈夫!?」
「心配してるから早く治して来いよ!」
「今全員リレーの走順決めるとこだけど、綾崎どうする?!」
🟢『‥ぁ、そっか…走順決めやってるんだっけ…』
元々運動神経は悪いし、体力も全く持たない。
そもそも、秋になって暑さが引いたとは言え、二年の棟まで向かうのだって重労働なんだし…
ここは申し訳ないけど、外させて貰おう。
『悪いんだけど、本番で体調崩すかもしれないから、リレーは出れないと思う。迷惑かけて本当にごめんね。 』
『あと、スマホは授業中には触らないこと。』
と言う文章をついでとして付け加えて送信したところで、何十件かの既読がつく。
スマホを授業中にも関わらず当たり前のように触るのはどうかと思うけど、
まぁそれでも心配してくれるのは嫌とは言えない。
スマホをこっそりブレザーのポケットに仕舞い、るなさんがこちらに向かうのを、
俺は軽 く目を閉じて待った。
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
side:百石乃愛 -momoishi noa
「あっ、綾崎くんから返信来た!」
「あ~……やっぱアイツ、ちょくちょく体調悪そうだったもんなぁ…」
「この前入院歴あるって聞き出したし‥余計に心配…! 」
🍪(…綾崎碧くん‥あれからはそこまで違和感はありませんでしたね。
‥じゃぱぱさんの親戚、とかなのでしょうか…)
クラスのグループラインを開くまでも無く、スマホの画面をつけたまま待機していたクラスメイトたちの反応ですべてが理解できた。
彼は時々顔色が悪かったし、いつか体調くらい崩してもおかしくはないなと思ってはいたが…実際にそうなると、少し心配する。
どこまでも人の心の中をざわめかせる男だ。
……もし、彼が本当にじゃぱぱさんなら…
やっぱり、相変わらず人騒がせなひとだ。
──────────────
🍪『それでは…綾崎くんは念の為補欠、と言うことになりますね。よろしいですか?』
「あったり前っしょ!」
「綾崎って無理するタイプっぽいし、オレらでいいとこ見せてやろーぜ!」
クラスメイトの過半数は、彼の容姿や人柄から彼に好印象を持つ者が多い。
が、それほど秀でている彼に嫉妬する人間は少なからず存在する。
…まぁ、彼らに実害はないし。放っておけばいいだろう。
🎀「のあのあ~。るなってまだ帰って来ないのかな~?」
🍪『…あぁ、そう言えば保健室の養護教諭の方、今外してましたね』
🎀『そそ!保健室でせんせーの代わりしろってティーチャーに言われたっきりじゃん?』
そう言えば、保健室には綾崎くんも…
いや、何私気にしてるんですか?!今はもっと他のことに集中しなきゃ……だけど…
🍪『お嬢…一回私のことビンタしてくれませんか?!』
🎀「いや無理だよ?!?!」
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