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2話
Startッ!
音楽室の静けさの中で、私達はただ一枚の譜面を見つめていた。
「、これ、どう思う?」
私は譜面を手に取ったまま、仲間達の顔を見渡した。
赤い文字で助けてと書かれたその譜面は、どう見てもただの楽譜ではない。
「怖いよね、、」
紫音が小さく呟いた。
彼は普段は元気で冗談ばかり言うタイプだが、さすがに今は真剣な顔をしている。
「どうしてこんなものが音楽室に?」
ノアが疑問を口にした。
「誰かがイタズラで入れたのかな?」
「それにしては、譜面があまりにも古すぎるよ」
私は慎重に言った。
譜面は黄色く、端が少し擦り切れていた。
どう見ても何年も前のものだ。
「そうだな」
翠が頷いた。
「でも、こんなことをしてる人がいるとしたら、かなりヤバいんじゃない?」
「とにかく、このメッセージが本物かどうか確かめないと」
私は譜面を机の上に広げ、音楽室の周りを見渡した。
誰かがここに書いたのは確実だろうが、何のために?そして、誰に向けて?
「これを調べるには、まずは学校の歴史とか、音楽室にまつわることを調べないといけないかも」
私は考えをまとめて言った。
「うん、でもどうやって調べる?」
紫音が首をかしげる。
「図書室に行くのもいいけど、あそこってあまり面白い本がないんだよね」
「じゃあ、俺は先生に聞いてみようかな!」
黄葉がポジティブに言った。
「音楽室に関する何か知ってるかもしれないし!」
「それはやめた方がいいよ」
私はすぐに答えた。
「音楽室が何かしらの秘密を隠している可能性が高いと思うから、先生に聞くのはちょっと危険だと思う。」
「ぁ~確かに」
黄葉も納得したように頷く。
私達はその後も音楽室を調べ続けたが、特に新しい手がかりは見つからなかった。
ただ、不気味なほど静まり返っているその部屋で、ひときわ目立つのはその古びたピアノだけだった。
「もう帰ろう、、」
私が言った時、突然ピアノの蓋がまた開き、今度は自動で弾き始めた。
「何だよ今の?」
翠が驚き、紫音はあまりにも冷静に
「これ絶対、ただの偶然じゃないよね?」
と呟いた。
私達は息を呑んで、その音に耳を澄ました。
次の瞬間、私は気づいた。
それはただのメロディではなく、何かメッセージが込められているかのように感じられた。
「この音、、」
私は呆然と呟いた。
音は次第に明瞭になり、まるで誰かがわざと不協和音を鳴らしているかのようだった。
「これ、絶対何かある」
私は決意を固めた。
そして、私はその音を追いかけるようにして、ピアノの前に近づいた。
その時──。
「ねぇ、皆見て!」
突然、ノアが叫んだ。
彼の指差す先には、ピアノの下に隠れていたものが見えた。
それは、一冊の古びたノートだった。
さぁ、一冊のノート、これは何なんでしょうね~?
next~3話
【ノートに秘められた旋律】
はーとちょうだぃ、?(´;ω;`)
コメント
2件
ノートなんだろ!?めっちゃ気になる!!続き楽しみにしてる! でも無理しないでねー