この作品はいかがでしたか?
34
この作品はいかがでしたか?
34
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
昔々その地には、たった1人の神様がおりました
神様は寂しさゆえに3人の妖精を生み出しました
3人の妖精は、炎を司るエン、水を司るアクア、風を司るウィンと名付けられました
神様は3人の妖精の誕生に喜び、毎日のように宴を催しました
そして神様は、妖精に魔法を授けました
アクアは、まだ草木が育たない大地に水を与え、ウィンは水捌けを良くするために風をふかせました
エンは、草木が育つようにと気温を一定に保ち、3人は持ちつ持たれつの関係を維持していました
そんな日がずっと続くと思っていましたしかし、彼らが大きくなるにつれ、愛という感情が芽生えたのでした
それが故に、エンとウィンはアクアに対して恋心を持つようになり、関係はまたたくまに崩れてしまったのです
それを嘆いた神様は、中央にある湖の奥深くに沈んでしまいそれ以来姿を見せることはありませんでした
エンは、神様が隠れたのはウィンのせいだと責任を全て突きつけて、怒りに任せて大地を焼き尽くしました
それを止めようとアクアは水で火を消そうとしますがいっこうに火は消えることはありませんでした
ウィンもアクアの助けとなるように火を吹き飛ばそうと頑張ります
やがて、エンは魔法の力を使い果たしてしまいエンの周りは大地が焼け野原になってしまいました
アクアやウィンも随分と力を使い果たし、ついには3人の妖精は大地から姿を消してしまいました