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東京の街に輝くネオンの光が、僕らを繋いでくれた



大学3年になり就職の時期となったある日、僕はとある一人の男に抱かれている。部屋の電気を消し、カーテンの隙間から差し込む光を頼りにそれに溺れていく。卑劣な音を響かせながらお互いに快感を感じていくのだ


    行為をしながら思い出すのは僕と君が出会ったあの日は、お互いにラブホで行為を済ませたあとだった。二人とも男を抱いたあと、捨てたのだ。元々セフレのはずが相手が勝手に好意を抱き、勝手にセフレという関係以上を求め、勝手に振られたと思われる。被害者はこっちだ、と思いながら相手をラブホテルの部屋に一人残し外に出ると、君がいた。何故かお互いがお互いに引かれたように感じ、話をしてみると同じ状況、そして同じ男を抱いた同士のせいか気が合い、度々飲みに行くようになった。それだけではなかった。昔から好きな奴と結ばれなく、その哀しさを紛らわすために遊びに明け暮れているという意外な共通点で更に仲が良くなっていった。    いつかは忘れたが、突然バーに行こうと誘われ行ってみると「俺達、セフレならねぇか?お互い傷は癒せねぇままだし他のセフレ作ったとしても何故か面倒なことになるし。絶対に恋愛対象にならねぇからセフレなってみよう?」と言われ、確かに、傷の舐め合いならばそれ以上の関係にはならない、と納得させられ、無事にセフレという形になった。

ずっと変わらないこの関係に安心しつつ、好きな奴とは結ばれない虚しさを感じている時、僕が君に対する想いに変化が訪れた。これまで行為中は好きな奴に抱かれていると思いながら鳴くのに、最近はずっと目の前にいる君のことを思いながら鳴いてしまう。可愛く思われたい、僕を見てもらいたい、そんな欲が湧いてきて、それが態度になりかわり、行為をする回数や飲みに行く回数などが増えた。大学は違うから会える日だって少ない、だからだろうか、これは変な気持ちなわけない、そんな哀れな可能性を信じいつも通りに接して行こうと思った。昨日に続き今日、あいつの好きな奴について語られた。その子は女の子で、小柄でボブで、可愛らしい性格をしているとのこと。……あいつの視線を感じている女はどんなのだろうか、羨ましい。____羨ましい、、?今日はずっとモヤモヤしていていた。……行為をして、激しくされて、考え事などやめよう。これ以上考えたら_____これまでの関係が崩れてしまう


「な、なぁ、」

「ん?」

「だ、抱いて、?」

「いいよ」

彼の性格が関係しているのか、行為も比較的に優しい。でも僕の気持ちい所を知っているのかのように外したり当てたり、少しSっ気がある。それがいつも心地よいのだが、今回はそんな優しい行為などではなく、考え事などできないような抱き方をしてほしい。

「もっと、激しくして。穴、血が出てもいいから。お願い」

「…なんか嫌なことでもあったか?」「……お願い、考え事したくない。」

「わかった。痛かったら言えよ」

「…うんッ」

僕が返事をするとの同時に手つきは変わり、わざと外していたいい所を今度は逆に攻めまくっている。突然の快感に、頭が痺れ、真っ白になっていくのがわかった。このまま何も考えないで、溺れたら___彼への好意はなくなるだろうか


   行為が終わり、君は何故か使用済みコンドームをチェックしていた。

「…どうした?」

「いや、血付いてないかって思ってさ」

「…あ、付いてる、、」

「…別に僕が激しくしてっていったから。気にしなくてもいい」

「お前は大切なんだよ!」

「え」

違う、これはそういう意味じゃない、わかってる。……けど、少し期待してしまうじゃないか

「どうした?やっぱりケツ痛えか!?」

「大丈夫。ちょっと考え事」

「好きなやつ関係か?」

「……まぁ」

お前が好きなせいで困ってんだよ、なんて言えるわけもなく、そのまま行為は進んでいった。


行為が終わったあとも、頭には君のことでいっぱいで、これまでの言動を繰り返している間も、ずっと顔は赤かった。

___そうか。俺はあいつが好きなのか


とっくのとうに知っていた事実を知らないように呟き、信じたくもない気持ちにどんどん溺れていった。


それからはまさにこの前捨てた男のように、あいつに尻尾を振りまくっていた。どんなときでも一緒にいたいからどうにかして一緒にいている。それでもわからないことはあり、最近あいつには悩みごとがあるらしい。その事についてはあまり言ってくれないが、限界が超えたのかわからないけど、その悩み事を打ち明けてくれた。

「その、最近ストーカー?にあってるんだよ、どんなときでも視線は感じる。風呂でも、トイレでも、何でかわからないけど、いるんだよ。…正直こぇよ、」

「俺が守るよ」


その日から、僕は君を守った!でも、君の言うストーカーは居なくて、守るようになってから何日かが経った。

今日はなぜか僕らが出会ったラブホの近くに行っている。まさか、女、?

半信半疑になりながらも付いていくと、入口辺りで男が出てきた。

「なんだよ!!はなせ!!」

と抵抗をして、僕の腕を引っ張っている男を引き剥がす。目の前には君がいて。

「助けて!!なんだよこいつら!!助けて!!!!」

必死に助けを求めても、君は目を逸らしたままこちらを向いてはくれない。なんでだよ、なんで?なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでお前の腕の中には女がいるんだよ

そのまま訳もわからない男どもに、車の中に入れられ、そのまま何かの建物に入った。


Q、お前はあの方をストーカーしたか?


A、YES               NO

                             ⇧

Q、お前はあの方のなんだ?


A、セフレ


Q、それなら、お前はなんであの方を尾行した。


A、なんだよ!!お前さっきから何言ってんだよ!!俺は見ず知らずのストーカーを追い払おうと思って、、!!



お前がストーカーだ。













あれから僕はあいつとの関係は終わった。あいつは彼女もできた、だがこの前彼女が住んでいた家が放火で燃え、そこでなくなった。残念だ。



そして、何よりあいつは僕を嫌った。













Q、後悔した?


A、








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