テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「……………」
私は口を引き結びながら真顔で摩理之介君が来る時間を待つ。
……………
これまで、さも君以外とデートなんてするとは思ってもなかった。
と言うか、それより前まではさもくんとすら付き合うとかそんな発想にすらならなかったし。
「……………私の人生、大きく変わったなぁ…」
私は小さく小さくつぶやいた。
今は、8時30分で、集合時間は9時。
摩理之介君が来るまで30分はある。
うーん…暇だしXでもみておこ……。
私はスマホをポケットから取り出し、スマホの画面に集中を置いたのだった。
ー5分後ー
「…………………」
来やがった。
早い、意外と早いこいつ。
私はスマホから顔を上げ来てしまった本人に顔を向ける。
「ななっし〜さんっ。おはよー」
摩理之介君が人々を惚れさせるような笑顔で私に手を振ってきた。
……………なんかさっき、近くの女子高生とかおばあさま方が「キャー!」って黄色い声上げてたんだけどー…。
摩理之介君、恐ろしい……。
「え…と…。おは…よ?なんか今日、早かったねっ?」
私は(こんなに人気な人に喋れることを)恐れ多いながら挨拶をして、戸惑っていた内容を聞く。(なんか日本語おかしいようなっ??)
「えー?うん。楽しみだったからさぁ。やっぱり俺、ななっし〜さんとすんごく楽しかったっていう思い出を作りたくて。今日、ななっし〜さんが一生忘れられないっていうような思い出、作ってやるから」
摩理之介君はニッと笑って私を見た。
その姿が今日の心地いい晴天と重なってさらに美しく見えるのだった。
…そしてやっと自分が告白された身だと気づいたのでした………。
うっ………何かもうちょっとおめかししてくればよかったかも………申し訳ない…。
ごめんなさい!いつもの私服で!!
それに何か浮気してるみたいな気分……居心地が悪い……!
「じゃあ、ななっし〜さん。今からデート、始めよっか?」
摩理之介君が私に手を伸ばしてきた。
……………な、な、な………っ!?
これ、バッチリエスコートしてこようとしてますね!?
私、そういうのに慣れなさすぎて上手く立ち回れるかな!?
と言うか、こんなの手を繋いだら本当の彼女みたいな……!!??
……………でも、本気で私のことをす、好きになってくれてるんだったら、これを断るのは失礼…だよね!?
うーん、これは腹をくくるしかないようです。
「ま…摩理之介くん…対戦お願いいたします!」
私はやっとのことで摩理之介君の手を繋いでデート対戦を申し込んだのだった。
「対戦…って……。ふはっ 流石俺が惚れた女性、ななっし〜さんですね」
摩理之介君が私を見て笑った。
そして、
「いつもより一段と可愛いです。ななっし〜さんは日に日にもっと可愛くなっていきますねぇ。今日はそんな、ななっし〜さんを独り占めできて俺は世界一の幸せものですよ」
爆弾を落としていきやがりました!
そしてまたまた世の中の女性たちから「キャー!!」と黄色い声が上がるのでした。
なぜか中には「初々しいカップルだねぇ」などカップルを疑うような言葉もありましたとさ。
……………私、やっぱり浮気してる!?
ーーーーーーーーーーーー
〜デートの旅路を歩きながら〜
「摩理之介君、そう言えば今からどこに行くんだっけ?普通の散歩……とかではないんだよね?」
「はい、散歩デートではないでーす。……………来た時のななっし〜さんのびっくりした顔とか新鮮な顔を見たいので……どこに行くかは内緒!」
摩理之介君はもったいぶるようにニコっと笑って言った。
……………もう…何か一言一言が意味わかんないなぁ。
紳士ぽっかったりチャラくなったり、さもくんとは真反対のタイプかも。
でも、友達になったら一生離れないで一生仲良くしてくれる…そんなタイプなんだろうなぁ。
私は笑顔の摩理之介君の顔を見てニコっと笑った。
「摩理之介君って一緒にいると飽きないね。すんごく楽しいっ」
私はそう言ってから摩理之介君と一緒に行く所の予想に心を弾ませるのだった。
「……………ななっし〜さんは油断ならないなぁ…」
摩理之介君が何か、小さくつぶやいていたのだった。
900
ーーーーーーーーーーーー
――次回、摩理之介君と〇〇デート編お楽しみに〜!