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二宮「今日はですね」
風磨「はい」
山田「何ですか」
二宮「ちょっと仕事の合間なんですけど」
風磨「うん」
二宮「こっそり映画見に来ました」
山田「こっそり?」
風磨「何を?」
二宮「これです」
ポスターを映す。
『ねえ、最後に君から好きって言って。』
山田「あー!」
風磨「来たか」
二宮「大ヒット中」
山田「めちゃくちゃ話題だもんね」
風磨「見てないんだよな」
二宮「俺も」
山田「俺もちゃんと見れてない」
二宮「で、問題がありまして」
風磨「はい」
二宮「主演が誰ですか」
山田「〇〇」
風磨「姫野」
二宮「そうです」
山田「絶対バレたら面倒」
風磨「後で感想聞かれる」
二宮「しかも細かく」
山田「『どこ好きだった?』とか聞いてくる」
風磨「『あの沈黙どうだった?』とか」
二宮「ある」
山田「あるある」
風磨「だから今日は」
二宮「ちゃんと見よう!」
山田「勉強会みたいになってる」
映画館へ入る三人。
風磨「普通に人多いな」
山田「満席近いじゃん」
二宮「すごいね」
風磨「口コミだもんな」
山田「公開して結構経つのに」
二宮「社会現象ってやつか」
席へ向かう。
風磨「ちなみに」
二宮「うん」
風磨「〇〇には言ってないよね?」
山田「言ったら来るもん」
二宮「絶対来る」
風磨「隣で解説始まる」
山田「『ここ実はね』って」
二宮「監督か」
三人爆笑。
上映開始。
開始十五分後。
山田が小さく前を見る。
風磨も黙る。
二宮も腕を組む。
風磨(小声)
#timelesz
いちごみるく
17,957
sn.ten
14
2,203
2,163
「なるほど」
山田(小声)
「これは引き込まれるな」
二宮(小声)
「分かる」
映画が進む。
高校時代の小華と空兎。
風磨「学生時代いいな」
山田「この空気感好きだわ」
二宮「自然だな」
そして事故のシーン。
三人が静かになる。
風磨「えぐいな」
山田「思ったより重い」
二宮「これ映画館で見るやつだわ」
そして。
玄関のチャイム。
空兎が現れる。
風磨「うわ」
山田「来た」
二宮「ここか」
映画が進むにつれ三人とも喋らなくなる。
そして終盤。
海辺。
小華の涙。
空兎の笑顔。
山田が目をこする。
風磨「……」
二宮「……」
風磨(小声)
「やばいな」
山田(小声)
「うん」
そして。
「最後に君から好きって言って」
風磨が下を向く。
山田が唇を噛む。
二宮はスクリーンを見つめたまま。
空兎
「生まれ変わっても」
「また君を探す」
静かな映画館。
すすり泣きが聞こえる。
風磨「……」
山田「……」
二宮「……」
エンドロール。
誰も喋らない。
客席も静か。
ようやく明るくなる。
風磨「……」
山田「……」
二宮「……」
風磨「これさ」
山田「うん」
風磨「〇〇が好きなの分かる」
山田「分かる」
二宮「めちゃくちゃ分かる」
風磨「絶対こういう作品好きだわ」
山田「派手な展開じゃなくて」
二宮「感情を見る映画」
風磨「そう」
山田「沈黙が多いのも〇〇っぽい」
二宮「あとさ」
風磨「うん」
二宮「主演の〇〇すごくない?」
山田「すごい」
風磨「やばかった」
山田「小華にしか見えなかった」
二宮「そこなのよ」
風磨「普段あんなうるさいのに」
山田「映画始まったら別人」
二宮「不思議だよな」
風磨「泣きの芝居やばかった」
山田「海辺のシーン無理だった」
二宮「俺も」
三人少し黙る。
風磨「……」
山田「……」
二宮「これさ」
風磨「はい」
二宮「〇〇には内緒にしよう」
山田「なんで」
二宮「感想聞かれたら二時間コースだから」
風磨「確かに」
山田「絶対考察始まる」
風磨「止まらない」
その瞬間。
三人のスマホが同時に鳴る。
風磨「え?」
山田「何?」
二宮がスマホを見る。
二宮「……」
風磨「どうしました?」
二宮が画面を見せる。
グループLINE。
〇〇
『ねえ』
〇〇
『今どこ?』
〇〇
『まさかねえすき見てないよね???』
風磨「怖っ」
山田「バレてる」
二宮「終わった」
風磨「なんで分かったんだよ」
さらに通知。
〇〇
『映画館で見かけたってDM来た』
三人
「終わった……」
コメント
1件
お疲れ様〜!!めちゃくちゃエモかった…!!😭💕 三人でこっそり映画観に行くの、学生みたいで可愛いし、映画の内容にガチで引き込まれてるのが伝わってきて胸熱🔥 「内緒にしよう」って決めた直後にバレる流れ、お約束すぎて笑ったww でもやっぱ姫野(〇〇)の演技力すごいんだなあ…「海辺のシーン無理」って共感しかない。ラストのグループLINE怖っ!からの「終わった」で締める構成、天才すぎるっしょ…!!次の話も絶対読む📖✨