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kr 『』
口調あんま掴めてません
似たような作品があってもパクリではありません。
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好きな人が出来た。突然の出来事だった。
俺でもなんで好きになったかなんて聞かれても、答えれるほど簡単な理由じゃなかった。
恋ってこんな感情なんだって。初めて知った。
好きな人に会う度に、好きって気持ちは膨らんでいった。膨らみすぎて破裂しちゃうんじゃないかくらい。
そして俺は、俺の相方〝弐十〟と話す機会があった。
馬鹿なこと言ってるかもしれない。けど俺は男が好きになっちゃって。
あぁそう。お前らが思ってる通り、弐十くんだ。
突然の出来事にしては、気づくのはそう難しくはなかった。
玄関の方から、ピンポーン。と、きき慣れた音がきこえてくる。
俺はゆっくり立ち上がり、だるそうに、少し嬉しそうにして玄関に向かった。
扉を開けると、片手に袋を持ってにっこり笑う彼がいた。
「トルテさんが好きなやつ買ってきた。一緒に食おうぜ」
『…っ、おう』
少し動揺してしまったの。バレてないといいけど。
彼を家に入れ、ソファに座り他愛もない話をする。
「そいえばトルテさんさぁ、好きな人とか居ないの?」
「活動者とかさー」(笑
笑いながら言ってくるな。俺は今本気で悩んでんだ。
お前だよ。なんてサラッとかっこよく言ってやりたいが、生憎相手は男だ。しかも相方。無理に決まっている。
『……居ないことは無いけど。』
「…………え?」
「え!?まじで??」(笑
「誰??俺知ってる??」
身を乗り出して聞いてくる。そんな深掘りすんな。
『…あんまおもんねぇから深掘りすんな。』
「おもんない訳ないだろ」(笑
あぁ、そうかもね。おもんない訳ないんだよこいつからしたら。俺の恋愛事情なんて。
『……なんか、…いや、やっぱいいや。』
『…絶対、報われないんだよ。』
「…あー、なるほどね。」
「…どんな人?」
『……優しいけど、おかしい。面白くて、変人。』
『…だけど、好きなんだよ。』
『…俺の事、多分いちばんよく分かってる気がして。』
「…………ふーん。」
『お前から聞いてきたくせに興味無さそうな返事すんなよ』
俺は彼の顔をじっと見た。なんだか、つまんなそうな顔をしている。
「…誰なの。そいつ。」
『…え?』
聞いたことない声。いつもより低い、優しさなんてちっとも無い、冷めた声。
『言いたくない。』
「なんで?」
その声が怖くて、嫌いで、でもそれ以上に好きで。
言わなきゃ、言えないけど。言えるわけなんて無いけど。でも、今しか言う時は無いんじゃないか。
今言ったら壊れてしまうって分かってる。
でも、きっと、きっと。ずっと。
『……お前、…が、すき、だから。』
言ってしまった。思ってたより声は小さかった。聞こえるかわかんないくらいの声。あーかっこ悪い。でも後悔はしてない。きっとあいつなら、いつもみたいに笑って
怖かった。怖かったけど、前を見た。
彼がどういうことを言うか、どういう表情をしているのか。確かめたかったから。
きっと笑って、馬鹿にして流すだろう、と
そう思っていたから。
そう思っていたのに、
なんでそんなに泣きそうなの。
思ってたのと違うよ。全部。この関係が、俺が、壊れそうで、ずっと怖いのに。
なんだか君の方が壊れてしまいそうで。触れたら割れて崩れてしまいそうで。
驚いて、泣きそうで、震えてて。でも、そんな君も綺麗で。なんだかうざくなってくる。いつもみたいに笑って飛ばしてよ。こっちも泣きそうになるじゃん。
彼は必死に手を伸ばして、俺の頬に触れてこう言った。
「…それ、本当?…トルテさん。」
「…今、お前の言うこと信じれないわ。」
「………ほんとなら、俺ッ、…」
「……いや、ごめん。」(笑
「…ねえ、トルテさん。」
「さっきの言葉がほんとにほんとならさ。」
急に黙って謝ったかと思ったら、何か続きのありそうなことを言って、次に頬から手が離れていく。次は俺の手を取った。
次はなんだと身構えると、取った手を自分の口元に近づけて、可愛らしい音を立て、静かで軽いキスを落とした。
俺は突然のことに驚きと羞恥を隠せていないのに、彼はつらつらと言葉を並べ始めた。
「…俺と付き合ってくれませんか。」
きっと、今の俺の顔は随分酷いだろう。
さっきの驚きと羞恥はそのまま、それに加えて嬉しさと少しの安心が混ざったような、それに涙も加わるもんだから、もうどうすればいいのか、俺にも分からない。
困っていると、彼は手を引き、俺の頭を自分の胸にぎゅっと押し付けた。
彼の体温と匂いと、苦しさが、俺の頭を駆け巡る。
「……返事は?」
そんなことを言われたら、もちろん答えはひとつしか無いことくらい、お前も分かってるだろ。
『…っ、お願いします。』
「まじ?嬉し」(笑
『……絶対幸せにしろよ。…恋愛とか分かんねぇから、色々教えろ。…お前がぜーんぶ最初だから。』
「…それは、……嬉しいね。」
しっかりとした俺への愛を教えるのも、愛があるキスも、えっちも。嫌いな気持ちも、嫉妬も、全部。気持ちをいっちばん最初に教えるのはお前だ。変なことを教えるなよ、絶対に。
そして、全部の初めてを奪って、勝手にどっか行っちゃうのだけは
『……離れんなよ。絶対。』
「こっちのセリフね。」(笑
「どっか行きそうなのはトルテさんでしょ。」
「…いっぱい幸せで満たしてあげるね。」
耳元で静かに聞こえたその声を、汚れないように、しっかりといちばん奥の大事な引き出しにしまっておいた。
困った時はこれを引っ張り出して武器にしてやるから、覚悟しとけよ。彼氏さん。
コメント
1件
うわ、告白シーン、すごくドキドキしました…!トルテさんが勇気出して言ったときの小さな声とか、逆に弐十くんが泣きそうになってたのが切なくて。でも最後の「幸せで満たしてあげるね」で全部報われた気がして、心がぎゅってなりました。この2人の関係、すごく好きです。続きが気になる…!
なぅま
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なぅま
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chocomacaron
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