2話
他国兵士の叫び声や罵声
翔和(うるせぇ…)
麗月(私は…兵器?なんか…ちがう…)
夜瑠葉(この動くものはなんだ?俺らとは違うのか?)
これが俺たちの日常。
この戦場が私達の暮らしで家と同じ場所。
仲間は生物兵器だけ。
兵器だが、傷が付いたら、死亡(ハイキ)。
でも、違う気がした_
何かが…
ピピ…。通信音が小さく響く。
夜瑠葉「翔和、終わったか?」
翔和「まあ、大半は。麗月は…」
麗月「今、吹っ飛ばしたとこ。篝火やるのめんどくてさ。」
翔和「その方が早いくせに」
夜瑠葉「お前もな!鎌片付けろ!」
麗月「夜瑠葉、君も刀を仕舞え。」
あくまで“兵器”。傷ついたら死亡(ハイキ)。これが規則。
でも、麗月は、神経系が狂って、痛覚が消えていた。
これが後にどう影響するかは誰もわからない…。
野営地まで戻ってきた。
夜瑠葉「そういえば、次はいつ?」
麗月「えっと…3日後かな。」
夜瑠葉「サンキュ。でも、だるくね?」
麗月「考えてみろ。私達、兵器だぞ。」
翔和「政府の道具だ。使われて当たり前。」
夜瑠葉「まあ…だよなぁ。」
実験生物として育った…。記憶は書き換えられたもの。
その真相に辿り着くのはいつになるか、知り得る者はいない…。
夜_
?「兵器達、収納庫に入れ。」
生物兵器達が入った。様々な心情を抱えて。
翔和「今日も戦いだらけだったな。」
任務終了。翔和は深い眠り(シャットダウン)につく…。
誰かの夢_
楽しそうな声が響く。
翔和(幼少期)「ー、ー、待って!」
ー「待ってるよ!私はね。まあ〜どっかに…」
ー「居るし!」
翔和(幼少期)「なにする?」
ー「森で遊ぶ?」
ー「よっしゃ〜!」
翔和(幼少期)「喜びすぎ…」
ー「※※も引かないの〜。」
ビー、ビー
警報音だ。この後、そうだ。そう、この後…。
幸せな日常ほど続かないことを翔和は知っている。
麗月「…わ、…うわ、翔和!!起きろ!」
翔和「…う…ん?おはよう…」
夜瑠葉「おはよう。もうすぐ“起動時間”だぞ。」
コメント
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面白い!(*´ω`*)がんばって!